2013年4月26日金曜日

防災とは生き残る事

未知の活断層 名古屋や大阪の中心部でも見つかり調査中 - Ameba News [アメーバニュース]:


未知とは、未だ知らないこと、であるから神ならぬ人間なので知られていない活断層なんか腐る程にあるだろう。我が家の在る岡山市南部は堆積平野(河川などの流体の堆積作用によって生じた平野)なので活断層マップにはナンの活断層も書かれていないし、我が家の地所は江戸時代から明治・大正・昭和と跨いで行われ完成した大規模干拓事業の干拓地である。だから、表面から断層の存在を示す徴候は完全に埋まっていて、建前論では岡山市南部には活断層は存在しない事になっている。広義の活断層の定義は「新生代第四紀以降も地殻運動を繰り返してきた断層であり、今後もなお活動するべき可能性がある断層」の事だが、堆積平野では断層は伏在していて全く徴候が見出されない。

だが、人工地震等の地中探査に依って、我が家の周辺には巨大な活断層がある事が分かってきた。

我が家の地所は、自宅を建設する際のボーリングデータから、地表面から24m下の花崗岩岩盤は緩やかに南東に傾斜しているのだが、我が家から南東方向にある笹ヶ瀬川(2級河川、童話「桃太郎」で桃が流れてきた川のモデルとされる)の古い河床こそが巨大な断層らしいのだ。この断層に沿って出来た浸食谷が古代の笹ヶ瀬川の原形らしい。但し、これが活断層なのかどうかは判っていない。活断層とは、狭義では「現在の応力場の下で地震を起こし得る断層」の事なのだろうが、偶さか(たまさか)千年分の記録しか持たない我々に数万年規模の地殻変動の兆しが見出せるとは思えない。

我々か弱き人間は防災への備えで生き残る事を最優先に考えるしかないのだろう。私自身も防災の備えと云えば、災害後のサバイバル準備の事と捉えがちであったと反省している。災害発生時に餓死した人は、有史以来1人も存在しないだろう。生きていればこそお腹も空くし喉も渇くのだが、災害の瞬間を生き延びる事こそが防災の最大の目標である筈だ。非常持ち出し袋に食料を詰めるよりも先ず、命を守る工夫をすべきだろう。

地震発災時の死亡原因の80%以上が圧死である。割れたガラスで足を怪我しない様に枕元に靴を置くよりも何よりも、寝室の布団やベッドの上に倒れてくるカモ知れない重い大型家具や大型家電品を確実に固定する事を最優先に考えるべきだろう。地震発災時の圧死を免れて初めて、避難した後の生活への心配を始めるべきだと思うのだ。

現に、去る4月13日の早朝の緊急地震速報では、私自身はベッドから一歩も出られぬまま地震を満喫してしまった。勿論、スマホを手に取り地震が来るぞ!と判った上でである。この地震で、大型家具が倒れ込んできていたとしたら・・・、地震が来て死ぬカモ知れないと判った上で圧死していた事になる。どこにも行かない予定のGWなので、命を守る防災を再検討し実行してみようと思っている。




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