2013年7月22日月曜日

二大政党制の終焉

今回参院選では大方の予想通り自民党が圧勝してしまった。

私自身は民主党による歴史的政権交代を全く歓迎しなかったモノの、我が国の戦後初の二大政党制移行を密かに喜んだのは事実だ。その時点での民主党政権はクソだが、近い将来にはマトモな二大政党制が機能する時も来るだろうと未来への希望を抱いたのだが、常軌を逸する民主党のグダグダぶりに我が国での二大政党制の到来は遠いモノになってしまった。

民主党の大失敗の原因とは、「自分達は決して責任を負わないという前提でコストを考えずに『弱者』の味方を演じる野党ビジネス」を政権与党になっても続けようとした事である。

野党連合は、バブル崩壊からの15年の足踏みを打破しようとした小泉政権の政策を「弱者切り捨て」と決め付け、社会システムが現代へアップデートするチャンスを奪い無駄遣いを益々増大させてしまったのだ。小泉政権では比較的正直にバブル崩壊からの15年の足踏みの原因分析を分かり易く公開していたが、国民には理解されなかった様だ。野党連合は、アメリカに唆された小泉政権がグローバリズム側に舵を切ったと評した。

そのシュプレヒコールの中で退任した小泉政権を継ぐ与党自民党政権も、そして、民主党への政権交代からの政権奪取を果たした安部自民党も、国民を謀るウソを前提に政策を語る様に成ってしまった。元々、そのウソをデッチ挙げたのは民主党だったが・・・、時代の言葉と成ったウソに上手く乗り安倍政権はを強力に展開し始めている。

「自分達は決して責任を負わないという前提でコストを考えずに『弱者』の味方を演じる野党ビジネス」と「責任政権与党ビジネス」に共通するのは、リアルな未来の国益を考えていない事である。

先の民主党政権には二重の意味でガッカリしたのだが、この事が将来に亘って日本国民への足枷と成って二大政党制への移行は慎重に成らざるを得なくなるだろう。是非、「自分達は決して責任を負わないという前提でコストを考えずに『弱者』の味方を演じる野党ビジネス」から脱却し「真の国益を考え政権交代に耐えうる野党ビジネス」に鞍替えする「本格野党」の登場に期待するしか無いのだが・・・野党党首の御歴々の御主張を拝聴する限りでは「自分達は決して責任を負わないという前提でコストを考えずに『弱者』の味方を演じる野党ビジネス」を止めるツモリは無い様だ。

やれやれ・・・

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