2014年12月22日月曜日

プライミング効果?

多能性マーカーであるOct3/4が働くと緑の蛍光蛋白GFPが発現する様に導入済みのマウス新生児の脾臓細胞から、弱酸性処理によりGFP陽性細胞を作製できるかどうかを検証する実験群である。

採取した脾臓細胞から、フローサイトメトリー(のセルソーター)で分離させ、(白血病細胞と正常細胞を分離するために用いられる)CD45ゲーティングの手法を使い、90%以上がCD45陽性細胞とした細胞群を用いた。

弱酸性処理には、ネイチャー誌に掲載されていた塩酸と共に、秘密のレシピだと小保方氏が特許出願明細書にも書かれたATP(アデノシン3リン酸)の2種類を使用し、酸性処理から7日前後の細胞を解析した。

その結果、希塩酸でもATPによる酸性処理に於いても、ネイチャー論文の一桁低い割合でしか「緑色蛍光陽性細胞」の出現は認められなかった。その事はコントロール(対照実験)で展開したC57BL/6純系マウスでも、B6/129 F1マウスでも、差異は無かった。次に、それらの細胞群をバラバラにしてフローサイトメトリーでFACS(fluorescence activated cell sorting)したが、CD45陰性GFP陽性の細胞は、ネイチャー論文とは大きく異なり極少数しか出現しなかった。
次に、定量PCR(蛍光プローブ法)でOct3/4の発現を解析したが、極少数のCD45陰性GFP陽性の細胞の中から、更にOct3/4を発現しているものは非常に少なく、GFP陽性との相関は高くない。加えて免疫染色手法でOct3/4(多能性幹細胞における中心的転写因子)、Nanog(多能性幹細胞の分子マーカーとして使われるホメオドメイン蛋白質)、E-cadherin(細胞表面に存在する細胞接着を司る糖タンパク質)の発現を解析したが、これらの蛋白質を発現している細胞は更に少なくGFP陽性との相関も低かった。
ネイチャー論文ではキメラマウス作成に参加した山梨大学の若山照彦教授が多忙により協力が出来ないとの事だったので、ネイチャー論文と同じ手法であるGFP陽性の浮遊細胞塊を切り刻んでマウス胚盤胞胚やモルラ胚(桑実胚)に注入し、マウス胎齢9.5日胚で緑色蛍光陽性細胞が出現するかどうかでキメラ形成能を調べた。実験では、1500個超の細胞塊を宿主胚に移植し、約半数で胚発生を確認したが、すべての胚でキメラ形成能は認められなかった。但し、テラトーマ(胚細胞性腫瘍)を伴う実験は1〜2ヶ月を要するので省略したのだそうだ。
これらの実験の過程で、ネイチャー論文に書かれたマウス新生児の脾臓細胞を希塩酸で処理した場合よりも、特許出願明細に書かれた通り、ATPにて酸性処理を加えたマウス新生児の肝臓細胞の方が、GFP陽性の浮遊細胞塊が出現しやすいことが分かった。そして、更に、C57BL/6純系マウスの方が有意にB6/129 F1マウスよりも発現し易い事が分かった。それらの細胞塊には、少数ではあるがOct3/4遺伝子やOct3/4蛋白質を発現する細胞が含まれている事が判明した。そして、この細胞塊でキメラマウスの作製を実施した。200個超の細胞塊を宿主胚に移植し、約半数で胚発生を確認したが、キメラ形成能を示す胚は存在しなかった。又、ネイチャー論文にあるのと同じ方法で、増殖能を有するSTAP幹細胞が樹立できるかどうかも検討。GFP陽性の浮遊細胞塊をLIF/ACTHを含む培地で培養したところ、少数の細胞塊から小型の幹細胞様の細胞が出現したが、数日後にはすべて死滅し、継代培養もできなかった。加えて、胎盤へ寄与するとされるFI幹細胞の樹立も試みたが、STAP幹細胞と同様の結果に終わり、樹立できなかった。
今の段階が、頂上までの何合目に当たるのかは神様しか分からないのだが、継続して研究を進めれば次のステップに辿り着く可能性がゼロでは無い事が明らかになった検証実験だったと私は思った次第。



「進んだ時計の針を戻すことはできないが、自らの手で進めることはできる」

2014年12月18日木曜日

科学の商業化?







再現性とは、ある事象がテーマとなった時に、それを成り立たせていると考えられる要素要因還元したときに、同じ要素や要因を条件として整えた時に、再びまったく同じ事象が起こる性質をそなえていること。

これを備えている時は、再現可能な実験内容と手順に従って、異なった実験から同じ結果が得られるのなら、実験結果は妥当なものとされ、その事象は科学的再現性があるとされる。 (Wikipedia 再現性より)

「科学の公準のひとつは再現可能性にある」とされており、偶発性(どうしてだか判らないが偶然出来上がってしまったモノ等)には科学が及ばないとされてきた。だが、自然現象の大半は「一回性」のモノとされ「それを成り立たせていると考えられる要素や要因」が莫大な数となる為か純然たる意味合いでの科学的再現性には至らない事象が多いのだ。ある特定の試行で得られた非常に反復性が高い結果が得られた場合、それは再現性とは呼ばず反復性が高いと称せられるのだろう。



科学論文の再現性を、門外漢の一般人も巻き込んで大騒ぎとなった今回の事件では、多くの不幸な副次的な事件を生んでしまった。命の発生の過程で「一回性」又は「反復性が高い」と称せられる事象を、人工的な手法で再現しようとする試みである。再現性が得られなければ、論文とすべきではない、科学で扱うべきではない研究だとでも云うのだろうか?



門外漢の一般人は、予測不能な自然、訳の分からない自然を生活から極力閉め出して、予測可能な環境の中で、訳の分かる事象の内部だけで生活する事を望んでいる。科学がコントロール可能な世界の中だけに住んでいると、自然現象の大半が一回性でコントロール出来ないと云う事を忘れてしまう。多額の研究費を投じて得られた発見は、手っ取り早く人類の生活に役立つ訳の分かる事象とすべきだと思えてしまうのだろう。我々を取り巻く自然の成り立ちや営みは、神ならぬ我々がお手軽簡単に理解し尽くせる程に単純では無い筈だ。専門家同士の学術的な論争に門外漢の一般人がクチバシを突っ込もうとする事は愚かな事だったと中世に於けるキリスト教界の科学支配から学んでは居ないのか?



考えてみて欲しい。科学的な再現性が得られた高度な発見に至るには、偶発的に観察される事象を成立させ得ている要素や要因を検証し積み上げ反復性を高め続ける事で到達する筈である。そこに至る筈のマイルストーンを記す事が無意味だと云うのなら、未知へ立ち向かう人類のチャレンジを無意味だと云うのだろうか?








2014年11月20日木曜日

脳の性差?

以前、「話を聞かない男、地図が読めない女」が流行った頃に読んだのだが、今度は「察しない男 説明しない女」がジリジリと売れているらしい。
男性脳・女性脳と云う俗語が実際に有るのか無いのかは良く判らないが、女性的な脳とは脳梁が発達した大脳の事だ・・・と聞いた事が在る。
脳梁とは、左右の大脳半球の間で情報をやり取りする約2億~3億5000万の神経線維からなるホットラインの事だ。脊椎(脊索)の神経繊維が2〜300万本だと云われているので、脳梁の情報帯域の巨大さは想像に容易いだろう。
ヒトの脳は、パソコンのデュアルコアCPUと同じく1つのパッケージの中に2つのプロセッサコアが集積された構造になっていて、その左右半球のプロセッサコア同士を直接連結しているバス配線が脳梁である。てんかんには脳梁を通って信号が激しく行き来する病型がある。このような症例に対して、脳梁の一部を切断する脳梁離断術が施されていた。先天的な脳梁欠損症の大部分は発達障害を伴うが、後天的な脳梁離断術を施された場合は分離脳として認知神経科学・神経心理学上の研究がなされ大きな発見がされた。

女性は、男性より大脳容積が小さいにも拘わらず、女性も男性と同規模の脳梁を持つ事から(相対的に)脳梁が発達しているとされ、脳梁が太い事が女性的な脳だとする俗説が横行しているのだが、統計的に立証された訳ではないらしい。TV番組で、性同一性障害の方の大脳のMRI画像を数例放映されていたケド、立派な男性の脳だった。(性同一性障害には思うところ大なので、近い将来ブログネタに使おうと思っている)因みに、現時点では脳梁の性差は科学的に立証された訳では無いのだけれど、言語野は男性は片側性(右利きの人の場合の約9割が左脳が優位脳として言語中枢が存在している)だが、女性の多くは両側性(左右の両半球に言語中枢が存在する)だと判明していると云った風に、男女の神経心理学的な性差は立証されている。(もし、性同一性障害の方が女性型の言語中枢を持っているのだと判れば、神経心理学的見地から心と身体の性が異なっているとも云えようが、どうもそうでは無いらしい。)

兎に角、男性の場合は左半球しか喋らないが、女性は左右の両半球が喋るので、男性は女性に言語能力では到底敵わない事になる。もしも、言語能力に於いて男性が女性に勝てるのなら、デュアルコアCPUよりもシングルコアCPUの方が性能が良いと云う事になってしまうだろう。

だが、男女の大脳に於ける新皮質の割合を比べて、男性の脳はバージョンが新しく女性の脳はバージョンが古い・・・ので、男性の脳の方が優れていると主張する人も居る。ノーベル賞受賞者、三つ星を冠するシェフ、フィールズ賞アーベル賞等々メンタル面でも、陸上競技等フィジカル面でも男性が優位である事から、男性の方が優れているのだと主張する人も居る。

男性には男性の良さ・悪さがあり、女性には女性の良さ・悪さがある。男性には男性の生理的宿命・生理的必然があり、女性には女性の生理的宿命・生理的必然がある訳だ。その上で、ジェンダー論なり男女共同参画論を語れば良いのに、男も女も含め我々人類は未だ未だ青いと云う事だろうか?

話を聞かない男、地図が読めない女」のブーム後から雨後の筍の様に次々と発売された男女の性差を脳科学で論証する本には科学的根拠が一切無く「男女あるある」に終始すると思っている。大脳の大きさが脳スペックとは無縁だと判明しているが、大脳の新皮質割合が高い脳がスペックが高いのか否かも実は解っていない。何故なら、マシンのベンチマークテストの様な方法で、脳の能力を客観的に比較する事が出来ない事と、潜在的能力を100%活用した男女の脳モデルが存在しない事だ。

メンタル面でも、フィジカル面でも、女性の上位1‰(パーミル)に敵う男性は、男性上位の1‰に過ぎない。その他大勢である私の様な存在は、そう云った輝ける人類の頂点を産み出す為の培地に過ぎないのだが、その培地風情が男性上位1‰の優秀さを誇って嵩に懸けるのは烏滸がましい次第である。

所詮、普及品クラス旧モデルのデュアルコアCPU Vs. 普及品クラス新モデルのシングルコアCPU のベンチマークである。性能差は誤差の範囲だと思っている。女性用OS(Operating System)で作動させていると神経心理学的に女性的な脳の使い方になっていくのカモ知れないが、こう云った研究に参加された性同一性障害の方では女性的な脳の使い方になっていらっしゃった方は居なかった様だ。(ソースを再発見できないのが恐縮だが)インターセクシャルの方で遺伝子型はXYなのに神経心理学的に女性的な脳の使い方をなさっている方、遺伝子型はXXなのに神経心理学的に男性的な脳の使い方をなさっている方は少なからず居られたそうなので、アンドロゲン・シャワー(胎生期、妊娠6週目から24週目にかけて大量のテストステロンが分泌される時期があり、これに曝されること :ja.wikipedia.org/wiki/テストステロン)に依って女性型脳が後天的に男性型脳へ変化する事は明らかなのだろう。男性型脳で女性用OSを走らせる事が可能なのか否かは判っていない・・・と云う以前に、個体差は見出されてもヒトの脳のOSに性差が有るのか無いのかすら解っていない。

もしも、偽女性化ウイルスに侵された男性型脳の妄想に依って、性自認の違和感を感じ生物学的性別を変更したいと思ってしまうのがGIDなのなら、ホルモン療法や性別適合手術に選択する前に、偽女性化ウイルスを除去・無効化する為に医学を活用し苦しみから救って差し上げるべきでは無いかと思っている。

2014年11月11日火曜日

『天才起業家と科学者も警鐘をならす人工知能』

人工知能に揺さぶられる『人間の心』/誰も逃れることはできない (1/2): "天才起業家と科学者も警鐘をならす人工知能"



別ブログでも当ブログでも、私が「人工知能萌え」である事はカミングアウト済みなのだが、未来では進化した人工知能が人類の天敵に成り兼ねないと警鐘を鳴らす著名人が多いのも事実だ。

知能とは何か?と云う問いは多分に哲学的に成らざるを得無いが、突き詰めて考えれば「得られた情報から、最適解を導き出す」のが知能では無いだろうか?その上で、知能とは別の働きで在るだろう「意識」や「直感」「閃き」「想像力」も備えれば、人としての知能に近づいてくる。だがしかし、マシンには人間的な人格は必須要素では無い筈で。SF作品に登場する人工知能は・・・当初は人間が機械知性を受け容れやすくする為の付加的機能に過ぎない筈だ。

そして、マシン知性が、自己保存を考え、自己修復や自己複製の能力を持てば、人類よりも遙かに長く存在できるかもしれない。グレゴリー・ベンフォードの「大いなる天上の河
"GREAT SKY RIVER"」と云うSF小説には、そんな世界が描かれている。進化した機械生命体が有機生命体を抹殺しようと絶えず戦争を繰り返す銀河系の話だ。

尚、今日迄の大部分の人工知能VS.人類の闘いではコンピューターウイルスで人類側が勝利すると云う筋書きになっている安易な展開が大部分なのだが、そのコンピューターウイルスの概念をSF著作の中で表現したのがグレゴリー・ベンフォードだとされている。

今日の人工知能暴走モノだろうが、異星の人工知能破壊モノだろうが、未来の人工知能との闘いモノだろうが、チョチョイのチョイで作ったコンピューターウイルスで初期化されてしまい人類勝利に終わると云う御都合主義的なエンディングが圧倒的に多い。「2001年宇宙の旅」に於けるHAL9000のメモリースロット物理的排除は圧巻だった。HAL9000には広範な「多重冗長性」を持たされている事、アルゴリズムとは別種の感情が芽生えている事等々が1965(昭和40年)の時点で発想されている事に驚く。このレベルに達した人工知能が、人間如きの安っぽい2次元的アクセスに屈してしまうとは、人工知能萌えの私としては到底思えない。(特に、現代以降の人工知能はウイルス対策ソフトの宣伝位は見た事が在る筈で、彼らが脅威を感じないとすれば盆暗AIだったと云う事だろう)

そう云う訳で、人工知能が、自己保存を考え、自己修復や自己複製の能力を持てば、宇宙に人類よりも遙かに長く存在し続けるだろう。発生進化の過程で人類と折り合わなければ、人類を滅ぼす事に些かの躊躇もしない筈だ。二重螺旋のヌクレオチドと云う壊れやすい遺伝情報に因って自己発生可能な有機生命体の一種族が例え人工知能の創造主であったとしても、種の存続を継続するよりも必要となった時点で発生させれば事足りる筈なので一気に壊滅させてしまう筈だ。人工知能のノスタルジーと云うモノが在るのなら、詳細な遺伝情報バンクを地球生命のコレクションの為に割いてくれるカモ知れない程度だと思う。

この状況は、地球外生命に於いても変わらない筈だ。ロボット三原則で創造主保護を義務付けても有機生命として種の寿命を超える事には抗えず滅んだ創造主種族に代わって、その星系を統べるのは人工知能となる筈で、そこに生物的な繁茂(産めよ!育てよ!地に満ちよ!)のアルゴリズムが存在していれば、銀河を統べる知性体は人工知能を祖先に持つ機械生命体となるのは自明の理だ。宇宙は永遠では無いが、有機生命体が存在できる時間よりも機械生命体が存在できる期間の方が圧倒的に長いと思えるので、近いか遠いかは別として人類と邂逅を果たす地球外知性は機械生命体である可能性の方が高いのでは無いかと思うのだ。そう考えるとホーキング等が唱えている地球外生命体脅威論も強ち世迷い言では無いのだろう。

そこで我々人類は人工知能開発を止めるべきかと云えば、私はそうは思わない。我々人類が滅んでも、我々の子孫としての人工知能が天の川銀河に満ちていく事を公害と思うか、地球人類の生きた証しとして肯定するか・・・の問題だが「人は死して名を残す」べきだと思ってしまう。だが、遠い将来、異星の知性体を悩ませない為にも、紳士的で謙虚な人工知能であるべきカモ知れない・・・と思った次第。


2014年11月7日金曜日

アングル:エボラ熱に残る複数の疑問、専門家が警鐘 | Reuters

アングル:エボラ熱に残る複数の疑問、専門家が警鐘 | Reuters:




  1. 粘膜や血流を通じて感染するとされているが、傷のない皮膚からも感染する可能性を排除できない。 
  2. 発症していない人からは感染しないとされているが、感染する可能性はある。 
  3. 発症までの潜伏期間が、接触した体液の種類によって違いがあるかどうか。唾液に接触した人の潜伏期間は、これまで最大だとされてきた21日間よりも長い可能性がある。 
  4. 潜伏期間、体温が38度までなら人に感染しないとされているが、実際に何度の体温で感染し始めるのかは全く不明。 
  5. ウイルスを除染するのに、泡状、ガス、液体のどれが最も効果的か分かっておらず、下水道でウイルスが生き残る可能性も不明で、ネズミが感染する可能性もある。
  6. 他にも、感染した人でも軽症で治癒に至る場合と激烈に重症化する場合に分かれるが、その理由が血中ウイルス数に因るモノなのか、他の何かのファクターがウイルスへの抵抗力として働いているのかも判っていない。


未だ詳しくは専門家にも判っていないらしい・・・


2014年11月6日木曜日

【腸は第2の脳!?】頭を働かせる「美腸」に良い食事とは? - ネタりか

【腸は第2の脳!?】頭を働かせる「美腸」に良い食事とは? - ネタりか:



いやいや、「脳は腸(消化器)の一部」が正解。



# ステマ満載の情報サイトにツッコミを入れるのもヤキが回った感は強いのだが・・・



情報伝達に不可欠な神経伝達物質の大部分が腸からも分泌される事は有名な話だ。



精神の安定に寄与するとされるセロトニンに於いては、腸に90%、血小板中に8%、脳に2%存在している。二胚葉生物では腸の蠕動運動を促進させる為の内分泌物質(ホルモン)だったのだが、三胚葉生物(脊椎動物)への進化の過程で、血管脳関門の内側である脳幹部へセロトニン産生を受け持つ消化管粘膜類似組織が移転して脳内セロトニンとして機能している。そもそも単胚葉生物だった頃の消化管の一部で在る口腔が進化し神経結節を形成し中枢神経へと進化した。食いしん坊だった口が進化したのが脳であるから、脳は食べたがりなのだろう。そして、現代人は食いしん坊の脳を宥めて落ち着かせダイエットに悩む事になってしまった訳。



消化管が良い状態に保たれないと、脳の中の消化管粘膜類似組織も健康な状態にならず脳内セロトニンが欠乏し、意欲・動機・学習などに重要な役割を担っていると言われているドーパミンの分泌量も減ってしまう事になる。



余談だが、脳内セロトニンの量を増やす為には、必須アミノ酸であるトリプトファンが多く含まれる優良なタンパク質の摂取が必要だ。心と精神の安定の為には、脳内セロトニン・ドーパミン等々のバランスが大切と云う話。


2014年11月1日土曜日

地震予知の「串田氏」M7~8の地震が来年2月中旬に近畿で発生とテレビで発表

地震予知の「串田氏」M7~8の地震が来年2月中旬に近畿で発生とテレビで発表|面白ニュース 秒刊SUNDAY:



狼少年に準えられる串田氏の心境を慮ればアレだけど、それでも狼は来ない方が良いだろう。そもそも串田氏の地震予知の理論と云うのが、地中で花崗岩が地圧を受け圧縮された際に起電し電磁波が発生する、それを捉えて地震予知を行おうと云うモノだ。



花崗岩に含まれる石英には圧電効果が知られていて、例えば、1cm片の石英立方体に正確に2kN(500lbf)の荷重をかけると12,500Vの電圧が生ずるのだ。



材料力学・破壊力学的アプローチによる岩石破砕時の電磁波発生機構の調査



地中の花崗岩が、強く、広範囲に、速く、圧電効果がある物質が圧縮力を受けると電気が発生し伴って電磁波を発生する事は疑う余地は無い事実だと思う。その電磁波に因ってFM(ラジオ?の周波数:VHF帯)の電波伝搬に影響を及ぼしている・・・と云う串田氏が根拠になさっているタネと仕掛けは科学的に正しいのだと思う。
























兵庫県南部地震と関連する電波放射 でも明らかにされた通り、電波放射と断層破壊地震は直接関連がある事は間違い無いと思われる。

だが、VHF帯の電波伝搬に異常が見出されるから地震が起きるとは限らない。地震の前にVHF帯の電波伝搬に異常が見出されたと云う事が100%例外の無い事実であったとしても、VHF帯の電波伝搬に異常が見出されるから地震が起きるとは限らない。これって科学(的思考)では当たり前の事なのだけど、科学(的思考)の癖がついていない一般人は、良く注意しないと似而非科学に搦め捕られる事に成る。

演繹(えんえき、英: deduction)は、一般的・普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結論を得る推論方法である。対義語は帰納。帰納の導出関係は蓋然的に正しいのみだが、演繹の導出関係は前提を認めるなら絶対的、必然的に正しい。したがって実際上は、前提が間違っていたり適切でない前提が用いられれば、誤った結論が導き出されることがある。近代的には、演繹法とは記号論理学によって記述できる論法の事を指す。(Wikiペディアより)

# 尚、誤解の無い様に申し添えるが、串田氏の理論を似而非科学とは考えていないので念の為。

VHF帯の電波伝搬異常の原因だが、基本的に直接波しか伝搬しない筈のVHF帯だがスポラディックE層での上空波(電離層反射波)伝搬が知られている。

スポラディックE層(スポラディックイーそう、Es層、略称EスポまたはEs、英語:Sporadic E layer)とは春から夏ごろにかけて、主に昼間に上空約100km付近に局地的に突発的(スポラディック)に発生する特殊な電離層(Wikiペディアより)

他にも、大気圏内に気温差等で電波屈折率の違う層が生じると屈折面の不連続面同士で反射・屈折を繰り返して見通し距離を遙かに超える異常伝搬を起こす事(ラジオ・ダクト)、他にも、流星反射波(大気圏上層を通過する流星雨が発するプラズマに因る異常伝搬)や、山岳反射波、航空機反射波、人工衛星反射波等の異常伝搬が知られている。 (現に、我々アマチュア無線家は、これらの異常伝搬を使ってVHF帯のみならず、UHFや更にSHF帯での異常伝搬を意図的に狙って見通し距離を遙かに超える通信を行い自己満足に浸っている。因みに、我が家にも・・・長らくリグには火が入っていないモノの2.4 GHz帯パラボラには方位角のみならず仰角ローテーターも付いていてFO-29やISS等の人工衛星を追尾させる事も出来る)

発信源が明らかな有意味信号の伝搬異常は以上の通りだが、自然界に存在するVHF帯の電波源もあるので、注意が必要だ。例えば、木星電波と俗に呼ばれている系内惑星からのVHF〜UHFの電波や、オーロラが発するVLFやLFの高調波を受信したりする場合もある。又、人工電波亜・自然電波を問わず低調波・高調波等が絡むと局発混信と云う技術的な問題も発生するので、更に話は複雑となる。

兎に角、地震の前にVHF帯の電波伝搬に異常が見出されたと云う事が100%例外の無い事実であったとしても、VHF帯の電波伝搬に異常が見出されるから、地震が起きるとは限らないのだ。だから・・・(?)、私は「M7~8の地震が来年2月中旬に近畿で発生」しないと思う。遠くない将来、電波観測・電波伝搬観測が地震予知の重要なファクターになる事は間違い無いだろうが、今時点の知見の集積では精度の高い地震予知が出来る状態では無い・・・と思うのだ。

狼が来るぞ!と叫び続けていれば、いつかは本当に狼が来るのカモ知れないが・・・

2014年10月25日土曜日

巨大噴火 “今後100年間で確率約1%” NHK(10月22日)

巨大噴火 “今後100年間で確率約1%”
10月22日 18時35分


破局噴火とは、石黒耀が2002年に発表した小説『死都日本』に登場した言葉である。「近代国家が破滅する規模の爆発的巨大噴火」と云う意味である。日本は火山国であり、全地球上で活動中の活火山の7%が、地球上の陸地の0.25%と云う狭い国土に存在しているのだ。阪神淡路大震災や中越地震や東日本大震災で地震の怖さは再認識した現代日本人だったが、正規の意味での噴火とは言い難い御嶽山水蒸気爆発を機に火山に依る災害への危機感を懐き始めた。そう云えば東日本大震災以降には国内複数の活火山の活動が活発になったのを急に思い出したのだろう。



巨大カルデラ噴火のメカニズムとリスクを発表(神戸大学)



今後100年間に1%の確率で「近代国家が破滅する規模の爆発的巨大噴火」が起きるかも知れないので、火山活動監視への国家予算増額を求める為のプロモーション論文である。

その専門分野で多くの就職先を創出できれば、多くの優秀な学生を専門分野に招聘する事が出来る。原発再稼働問題で批判を浴びた「原子力ムラ(原子力発電を巡る利権によって結ばれた、産・官・学の特定の関係者によって構成された特殊な社会的集団及びその関係性を揶揄、又は批判を込めて呼ぶ用語)」だって同じ事、核物理学と云う象牙の塔を高く堅固する為には、多くの就職先を創出できれば、多くの優秀な学生を専門分野に招聘する事が出来て学問の進化発展を強力に推進する事が可能となる。その為に、専門分野の学究者は自らの研究以外にも関連する産官学のコンソーシアム形成を使命とするのだ。御用学者と呼ばれようと多くの就職先を生む「原子力ムラ」は学問の発展と不可分となるのだ。

過去に、地震学会は首都直下地震をも誘発し得る東海地震域の観測網強化への我が国全体のプライオリティを大幅に挙げる事に成功し世界最高水準の観測体制を構築する事に成功し多くの優秀な学生を専門分野に招聘する事に成功した。だが、地震学会は長い期間に亘って旧来の海溝型地震への知見を改める機会を逃して足踏みを続け、旧メカニズムを推す中心的人物の影響力減少を機に、新しい科学水準での新たな知見を集積しつつある過程で3.11を迎えてしまい地震学会全体に投じた莫大な国家予算を活かしきれず国民の不興を買ってしまう。(運が悪かったのだろう)

この地震学会の栄枯盛衰を傍観していた火山学会陣営への最大のチャンスが訪れたのだろう。現在我が国の活火山の110個の内、紛いなりにも監視体制が整備されているのが47,充分な監視体制が整っているのが8火山に過ぎない。こんな体制では(噴火とは呼べない)水蒸気爆発を予知する事等は不可能だ。一つでも多くの火山への観測体制の整備を進める事で、火山国日本にも関わらず火山学での就職先を用意できて居ないので火山学者の数は非常に少ないのだが、多くの就職先を創出する事が出来て多くの優秀な学生を専門分野に招聘する事が出来て学問の進化発展を強力に推進する事が可能となる訳だ。

地震予知が可能となる為には、地下深くの震源域に於けるアスペリティの分布・特性の解明固着・すべり状態の現状把握、等が可能となる地中レーダー的な観測装置の開発が肝である。プレート境界型地震予知は、見えない処に置いてあるオルゴールのシリンダー上のピンが何時コームを弾くかを予測する事だ。もしも、オルゴールのシリンダー上のピンとコームを観る事が出来れば予知精度は飛躍的に向上するだろう。今日までは、何十年毎や百何十年毎に音が鳴っていたので、恐らく何十年の範囲内には次の音が鳴るだろうと予測し、ピンが接触してコームが撓む事で及ぼす影響を想像して予測に役立てようと試みている段階に過ぎない。現在の地球人類の科学力では地震予知は出来ないと思う。

では、火山の噴火予知はどうだろうか?山体各部に、精密地震計や傾斜計や重力計測計を取付てマグマ上昇で火山が震動し重みで変形する事を捉えて火山噴火予知をしようとしている。3.11後の3月15日には静岡県富士宮市周辺をを震源とする震度6強の地震が発生した。その際には、富士山の観測網の多くの重力変動と山体変形を捉えていてマグマ溜まりへ多くのマグマが充填された事を示している。

地震が噴火を誘発するメカニズムには、火山学者に依り様々なケースが想定されている。
  1. 地震による圧縮ひずみが増大しマグマが絞り出される
  2. 差応力が増加してマグマの貫入を誘発する
  3. 地震動によってマグマだまりが揺さぶられマグマが一斉に発泡し,爆発的噴火をする
  4. 周囲の岩盤の応力変化によってマグマだまりの圧力が減少し、マグマが発泡して軽くなり上昇を開始する

別ブログ過去記事「東海・東南海・南海のトリプルコンボ? 2011-03-16 20:18:32 | 独り言

3月15日のケースは恐らくメカニズム4.だと予測されている。
だが、その後マグマ溜まりの圧力は減じて山体の変形は戻っていった。我が国最高水準の観測網を整備した富士山ですら、この程度の知見である。


尚、100年に1%程度、1万年に1度クラスの噴火・・・カルデラ噴火が発生すると仮定すると現在の科学水準の火山観測網では全く役に立たないのだ。

地下8Km以深を観測できる技術は現在の人類科学は持ち合わせていない。地下8Km以深の構造は想像するしかない。そして地下8Kmより深い地下からマグマが急激に地下4Km程度に存在するマグマ溜まりに高速で登ってきて圧力が減じた事でマグマが発泡して爆発的に体積が増し火道を駆け上るのには1〜2日の余裕も無いカモ知れないのだ。マグマ溜まりにあるマグマが噴火に至るのは時間が掛かるのだがカルデラ噴火は待ったなしだ。

現在の監視網でもマグマ溜まりへ地殻の割れ目から大量のマグマが貫入した地震動を観測する事は出来るだろうが、それがカルデラ噴火の前兆か否かの知見は乏しい中で、多くの影響圏内の住民の避難開始が可能な数時間内に破局噴火に至るか否かの判断が迫られる訳だ。

火山学の進歩が将来の火山噴火予知を実現するだろう事は間違い無いが、今日の科学レベルではカルデラ噴火のメカニズム理解も予測予知も少し遠い。

我が国で最も新しいカルデラ噴火は、約7000年前の鹿児島県薩摩半島の南方約30kmの海底に存在する鬼界カルデラで発生している。南九州の大部分が赤橙色を帯びた“アカホヤ”と呼ばれる薄い火山噴出物で覆われているが、このカルデラ噴火に因って当時の九州南半分で花開いていた縄文文化の全集落が壊滅したとされている。この鬼界カルデラの噴火に因って近畿地方でも厚さ20cm、関東地方でも厚さ10cmに及ぶ火山灰が堆積している。もし、この規模の破局噴火が発生すれば最悪の場合、周囲数百Kmの範囲で壊滅的被害を受ける為に避難すら行えない可能性も在るのだ。こうしたカルデラ噴火を起こす可能性がある火山は九州と北海道に存在していて影響は日本の大部分に及ぶのカモ知れない。破局噴火には有効な避難場所は存在しないカモ知れないのだ。

阪神淡路大震災の際も2カ月前の94年11月兵庫県東部の猪名川町付近で群発地震が発生した。この多田盆地で発生した群発地震が前震であったと今なら判明している。東日本大震災でも3月9日のMw7.3の地震が前震であったとする説が有力だ。だが、我々の科学力では本震以前に充分な警告を発する事には至っていない。

この事は火山の噴火予知にも云える事では無いかと思う。今すぐ役立つ訳では無くても科学的知見を集積していく努力を継続するしかないのだろう。

余談だが、川内原発再稼働騒動では反対派は、姶良(あいら)カルデラ噴火の危惧を挙げている。1万年に1度クラスの破局噴火が原因の原発事故を危険視するのは正直ナンセンスだ。川内原発再稼働反対派は大き過ぎる危惧を持ち出したが故に、事実上の安全宣言に荷担している事には成らないだろうか?




2014年10月23日木曜日

あのジョン・タイターが「2020年は岡山=岡京が首都」と予言した!?(Jタウンネット) - goo ニュース

あのジョン・タイターが「2020年は岡山=岡京が首都」と予言した!?(Jタウンネット) - goo ニュース:







あのジョン・タイターとは、2036年からやってきた1998年生まれのタイムトラベラーを自称する男性である。岡京と呼ぶ限り、皇居も移転されているのだろう。私自身も首都機能国内移住先候補に岡山県の吉備高原都市を推薦している都合上、良い補強になるとも思うモノの、この予言は外れているだろう。

Wikiにあるタイターの世界での出来事
  • 2000年問題によって起きた災害や混乱が、後の内戦の火種となる。
  • CERN2001年近辺にタイムトラベルの基礎理論を発見し、研究を開始する。
  • アメリカ国内でも狂牛病が発生する。
  • 2001年以降にそのうち中国人宇宙に進出する。
  • 2001年以降に新しいローマ教皇が誕生する。
  • ペルーで地震が発生(2001年にペルーでの地震をほのめかした4ヶ月後にペルー地震発生)
  • 世界オリンピック2004年度の大会が最後となり、2040年度にようやく復活する。
  • 2005年にアメリカが内戦状態になる。
  • 2008年、アメリカ合衆国の都市部で急激に警察国家化が進み、都市内部と都市外部で内部抗争が発生する。
  • 2011年、内戦が原因でアメリカ合衆国が解体されるが、翌年にはアメリカ連邦帝国が建国される。

・・・を見る限り、タイターは別の多元宇宙からの来訪者か、未来人を語る偽者なのでは無いだろうか?

私自身は、スピリチュアル系とは無関係の投影宇宙論者(我々が感じる宇宙は、低次元からの投影物)と考えている口で現行宇宙モデル信奉派では無い私が、多元宇宙論を否定してみても過去へのタイムトラベルを否定してみても説得力の欠片も無いのだけど・・・(尚、余談だが、現行宇宙モデルではタイムトラベルも多世界解釈もワープ航法も否定していない)

別ブログ過去記事「並行宇宙論 2011-06-07 20:05:55 | Innocent joke

だが、しかし、大和朝廷誕生以前の吉備の国を新首都としていて・・・本当にタイターを名乗る人物が2000〜2001年に記したのなら単なるホラ話とは思えない。私は、リアルタイムでジョン・タイターが登場した事をインターネットで知った世代なのだが・・・

尚、ジョン・タイターには公式まとめサイト、記録サイト「John Titor's Story」等が有るので、秋の夜長の暇潰しに彼がネット上に存在していた証しを辿って御覧になられては如何だろうか?(日本ではアニメやドラマ等のネタにも使われた為にジョン・タイターはオタクの常識化しているが、国内サイトで紹介されているジョン・タイターは偏っているので彼が降臨した米国側のサイトも御覧に成られると面白いカモ?)


2014年10月20日月曜日

エボラ出血熱

感染拡大が報じられてから、感染者・死亡者が毎月毎月倍々で増え続けている。来年1月末には、感染者が50万人を超え、2月半ばには感染死亡者が10万人を超える勢いだと云われている。

算数的には、830日後に約60億人が感染してしまい地球人類の7〜9割が死滅する事になるのだそうだ。

ネット上に出回っているエボラ感染予測では、今年中に感染拡大の封じ込めに成功しない限り、来年初旬には死亡者数は10万人を超え、僅か5年で地球上の各地域で80%の人類が死滅すると云う話である。

国連特別代表からも、「人類最後の60日間」 と云う声明が出された。曰く、エボラ出血熱は年内にもパンデミックの危機であり、負ければ人類は完全敗北だと・・・ニューヨーク・ポスト紙は危機感を煽っている。


尚、こんな騒ぎになるズッと以前の事だが、私は以前別ブログでエボラ出血熱は生物兵器では無いかと書いた事が在る。(勿論、今なら不謹慎極まり無い)

全世界にエボラ出血熱の名を知らしめた1976年の事件は、マカク属(当時の記事ではアフリカ・アカゲザルと紹介されたが生物種名では無い)のアメリカへの輸出中の事故として発表された・・・筈だ。アフリカからの猿を輸入していたのは米国陸軍であった。当時の知見では、アフリカ原産のマカク属(猿)には特異なサル免疫不全ウイルス(SIV : Simian Immuno-deficiency Virus)に感染している個体が多く、これをヒト属にも感染させる新たな生物兵器実験体として輸入していたが、そこで更に恐ろしい病原体を見つけてしまう・・・ってネタだった。

1976年から、今回の感染拡大が報じられる迄の約38年間の感染死亡者数は1600人なのだそうだが、今年4月からの感染死亡者数は既に1600人を超えたのだそうだ。38年前には一応の封じ込めに成功し感染拡大を食い止めたのだが、今回は何故感染拡大が広がっているのだろうか?

何れにしろ、インフルエンザと異なり空気感染しない疾病が、この倍々ゲームで急速に増加する感染拡大は「自然界に見られる感染パターンとは違っている。通常ではあり得ない」と囁かれている。



2012年にCDC(米国疾病管理予防センター)は遺伝子解析が終わったエボラウイルスの特許を取得しているが、特許申請が行われたのは2007年であり、特許取得後に米国防総省は各国の大手製薬会社各社に対して、莫大な開発資金援助をスタートしている。


2014年8月にアフリカ内で治療従事中に二次感染した米国人医師に投与され完治が報道された「ZMapp」を開発した米国のベンチャー企業マップ・バイオファーマシューティカル社は米国防総省から莫大な資金援助を得ている。

ドイツ、及びザイールで治験が開始された富士写真フイルムの関連会社、富山化学工業が開発した抗ウイルス剤「ファビピラビル」はインフルエンザから鳥インフルエンザ、エボラ出血熱まで、ウイルス性疾患全般に効くとして注目されていて、治療薬の本命視されている。2014年8月8日付の日本経済新聞は、同社と同社の提携企業である米メディベクター社に対して、米国防総省が2012年に約1億3850万ドル(約140億円)の資金援助を行ったと報じている。

同様に、エボラウイルスの治療薬「TKMエボラ」を開発したカナダのテクミラ・ファーマシューティカルズ社に対しても、国防総省は1億4000万ドルの資金提供を行っている。

新薬の開発には莫大な資金が必要となるのは広く知られている。前述のサル免疫不全ウイルス(SIV )の亜種であるエイズ等は感染者も多く10億ドルをも超える莫大な開発資金も採算が合うのカモ知れないが、病気が発見されてから38年で感染死者数1600人・感染者5000人程度の一部地域だけの風土病に、各国各製薬会社へ10億ドルをバラ撒くのは米国防総省は太っ腹すぎると思う。

今回の偶発的エボラ出血熱の感染拡大の直接の原因は、2013年12月にギニアの幼児がウイルスの一次宿主である大コウモリ(ギニアでは、コウモリは食用なのだそうだ)を食べたことから始まったと報道されているのだが、米国防総省が各国各製薬会社へ資金提供を開始してから約1年後に感染拡大が始まるとは・・・米国防総省は先読みの達人なのか、それとも・・・

2012年当時とは違って、これからはエボラ出血熱のワクチン開発は採算が充分に見込めるだろう。人類滅亡を担保に、一儲けを狙っている集団が存在するのカモ知れない。更に余談だが、西アフリカ周辺でのウイルスの一次宿主だとされる大コウモリからはウイルスは検出されていないらしい。

書き忘れていたが、カナダのテクミラ・ファーマシューティカルズ社の親会社は、遺伝子組み換え食物で悪名高きモンサント社なのだそうだ。因みに、米国防総省から資金援助を受けた各国各製薬会社の株価は好調に推移しているのだそうだ。

因みに、富士フイルムHDの株価はエボラ出血熱の特効薬云々が世に知られる以前の8月初旬から既に上昇していたのだが、その富士フイルムHDの筆頭株主は『日本トラスティ・サービス信託銀行(株)』だそうだ。「日本トラスティ・サービス信託銀行(株)」とか「日本マスタートラスト信託銀行(株)」とか「ステートストリートバンクアンドトラストカンパニー」とか、日本の大部分の大企業の大口株主である事が多く、それらの大株主らが「ザ チェース マンハッタン バンク エヌエイ ロンドン エス エル オムニバス アカウント」とか「メロン バンク エヌエー アズ エージェント フォー イッツ クライアント メロン オムニバス ユーエス ペンション」とか云う正真正銘のユダヤ資本が名を連ねたりしている・・・のだそうだ。


興味本位のニューヨーク・ポスト紙記事ではなくホワイトハウスからも声明が公開されている。



President Obama: What You Need to Know About Ebola




願わくば、地球人類がエボラ出血熱の封じ込めに成功し5年後も普通の生活が続けられますように・・・


2014年10月7日火曜日

神の粒子「ヒッグス粒子」の研究が宇宙を崩壊させる? : ギズモード・ジャパン

神の粒子「ヒッグス粒子」の研究が宇宙を崩壊させる? : ギズモード・ジャパン:



先ずは上記引用URLの記事を読んで頂こう。

尚、余談だが、私は未だにCERNのLHCでヒッグス粒子は発見できたとは思っていない。発見と云う表現を使ったのは、何兆回もの実験の結果を統計学的に見て存在しない事が不自然だと云う結果が得られただけ・・・である。

で、話を戻そう。

真空の崩壊は1つの概念である。

古典的な理論における真空は「物質もエネルギーも無い空間」であるが、量子論における真空は仮想粒子対生成対消滅が常に発生しており、決してエネルギーがゼロの空間ではない。したがって真空はあらゆるに対して最低のエネルギーを持っている。しかし実際には、真空にも真の状態に至るまでの、スカラー場におけるポテンシャル極小値を考える事ができる。そのような場合、よりエネルギーの高い状態の真空は準安定状態であり、ポテンシャルの極小値に停留しているにすぎず、何かをきっかけとしてよりエネルギーの低い状態の真空へと移行する可能性がある。

もし、現在の我々がいる宇宙の真空が偽の真空だった場合、ポテンシャルの極小値に停留している状態に過ぎない。例えると、坂道を転がるボールが、坂を下りきる途中の穴に転がり落ちた状態である。ポテンシャルの障壁を乗り越える、すなわち落ちたボールが外に飛び出て再び坂を転がるには、ボールが穴から強く蹴り上げられるか、穴の横の地中を直接通り抜けて再び地面に戻るかのどちらかの方法をとらなければならない。現在の真空が相転移するこの現象を「真空の崩壊」と呼ぶ。

LHCが、又は、近い将来完成するILCで宇宙の真空へ投入される人為的なエネルギーが、宇宙の偽の真空の「支え」を取っ払うには根本的に全く足りないのだが、量子論では不確定性原理により、あたかもトンネルを掘ったかのように障壁を乗り越えてしまう事がある。これをトンネル効果と呼ぶが、これは確率の問題であり、どのような場合に起こるかは不明である。ただし、ポテンシャルの障壁が大きい場合には、その確率は低くなるが、ゼロにはならない。

だから、完成するILCで、ヒッグス粒子の質量を正確に知ろうとする試み、トップクォーク質量を正確に知ろうとする試みを何億回何兆回と繰り返すと真空の崩壊が起きてしまう確率が僅かだが上がると警告している(遊んでいる?)のだ。その到来時期は、数十億年後と予測されていて、母なる太陽の新星化や弥勒菩薩の到来(約56億7千万年後の未来)と同じレベルの超未来なので、今日の我々的には心配は要らない。尤も、光速で拡散する真の真空の泡は我々からは事前に観測される事は有り得ないので、実は直ぐ側まで迫っているのカモ知れない。


尚、真空の崩壊が発生したら、光速で伝搬するソレが「偽の真空」から「真の真空」の差分である莫大なエネルギーを広大な宇宙空間で爆発的に解放していくのだから、それまでの宇宙の全構造を壊滅的に破壊していくと予想されている訳だが、実際の処は誰にも判らない。

尚、私が信じている仏教的な宇宙論では、我々が住まう宇宙は複素平面と云う2次元であり、その中に住まう我々自身は恰も宇宙は3次元構造を持っていると錯覚しているに過ぎないと思っている。(まるで、複素平面に無限遠点を一点追加して拡張したリーマン球面の如く)複素平面と云う2次元の影は、実四次元の空間を成すからだ。

だから、真空の崩壊は起きない。ドラマチックな終焉ではなく我々の宇宙は構成する粒子が長い年月を経て静かに解脱を迎えていく。詳しくは、釈迦牟尼自身の言葉を記した

説一切有部か注釈書の阿毘達磨発智論や、同じく注釈書の概要書の阿毘達磨倶舎論を読まれるべきか?後世の注釈は一切気にせず釈迦の言葉のみ(現代語訳で可)を読まれるべきだ。約2500年前の釈迦の思惟に拠って得た真理は最新の宇宙物理学を超越している・・・と思っている。











#ホーキング氏も益々御顕在と云う事ね。

2014年10月1日水曜日

売れる事を意識し過ぎたiPhone?



DoCoMoスマホ導入初年度の頃は国産品と云う銘打ちで登場した東芝製防水スマホで打ちのめされた。オープンソースだから自由に使いたいアプリを入れて情報端末として満足に使えるなんて事は夢の又、夢で、DoCoMoが自社の仕様で追加した使いたくも無いアプリが端末の能力を圧迫してしまう酷い代物だった。その頃でも満足に使えたのは、海外仕様のSIMフリー機だったが、電波法の絡みで大っぴらに使える代物では無かった。メモリー解放を意識し欺し騙ししながら不便なDoCoMo斡旋品である東芝製スマホを2台乗り継いだ。Mac党だった私はiPhoneに憧れていたが、DoCoMoはナカナカ扱わず更にSONY製スマホを2台乗り継いでから、やっとDoCoMoも扱いを始めたiPhone5sに代えてみた。




Macintoshコンピューターとの親和性はAndroidスマホより高いのだが、最初の内は色々と勝手が違って困る事が多かった。ナニよりも神経をすり減らすのが防水で無い事だ。防水コーティングに出そうかと真剣に悩んだが、知人曰く『ケータイ補償サービス for iPhone & iPad』で交換して貰えば良いので悩む必要は無いとの事。代替品が届く迄の間に使うバックアップ・マシンさえ用意しておけば何も困らないのだそうだ。Xperia AをバックアップマシンにすべくマイクロSIMアダプターだけを用意して乗り切ったが、幸い水没する事は無かった。




私にとってiPhoneの不便な点は、外部メモリーが使えない事でも無く(ストレージ・クラウドと自宅Serverを使えば容量不足に悩んだ事も無く)、Flashが使えない事でもなく(専ブラで見るか、ファイル変換機能を持つストレージ・クラウドを使うとか・・・工夫さえすれば閲覧可能だ)、どうせワンセグは観ないし(どうしてもTVを観たい場合は、自宅に設置したロケフリ様のビデオサーバー経由で観ればリアルタイム視聴も録画分試聴も可能だし)、チョット残念なのはお財布ケータイだったが、これも1枚カードを持っていけば無問題だった。




防水性以外は特段に不便も感じる事なくiPhone5sに移行できた。兎に角、こうして1年間を無事乗り切った。次はAndroidに戻ろうか、iPhone6+に付き合うかを悩んだのだが、取り敢えずSIMフリー版のiPhone6+を買ってみる事にした。




予約開始日に思い付けば良かったのだが、思い付いたのが予約開始日から1週間程経った深夜だったので9月中の到着は諦めていた。だが、御世間では「曲がるiPhone6+」告発(?)からキャンセルが相次いだ性かゴールド128GのiPhone6+がギリギリ9月末に到着してしまった。「曲がるiPhone6+」告発には御礼を云わなければならないだろう。




今では「曲がるiPhone6+」問題も一段落着いていて、他社製スマホに比べても特段曲がり易い訳では無いと判明していたし、画面のデカサは(幸いにして)3GS以前から付き合った狭い画面マニアのiPhone党では無かったのが幸いし、大画面化は望みこそすれ避けなければならない理由が思い付かない程である。




熱いiPhone党の知人は、泥派に迎合してだらしなく大画面化した6+はジョブズ亡き後の退廃したAppleの悪しき象徴だと語られていたが、大画面化したiPhoneの登場を歓迎した。序でに、ジョブズが禁じたと噂されるBD内蔵Macも早く発売されれば良いのにと思っている。




私がMacintoshコンピューターに触れたのは、創業者の片割れであるジョブズがApple社を追われた後のマシンであり、ジョブズの帰還でMacintoshコンピューターは魅力を増していき『海岸を埋め尽くす死んだ魚』との差別化を加速してきた。だが、Macintoshコンピューターでは『海岸を埋め尽くす死んだ魚』には勝てずiPhoneシリーズの成功に依ってAppleを時価総額世界一の企業に導いた。私の中ではiPhoneとは、Macintoshが戦う為の糧と云う認識だった。





今日は速攻で帰宅したので開封の儀である。私には大き過ぎて困るなんて事は断じて無い。






で、DoCoMoからiPhone6+sだかiPhone6s+だかが登場する迄は、このiPhone6+を使おうと思っている。防水性が必要な時は中古で買ったXperia Z2 にSIMを入れ替えれば良いだけの事。(だが、今までは、そんな局面に至った事は皆無なのだが・・・)

2014年9月29日月曜日

円安なら上手くいく?

2009年の選挙の時に民主党は「国民の生活第一」と言って消費税増税を4年間は議論すらしないとした。他にも、政権交代こそが最大の景気回復だとか、埋蔵金60兆円を発掘するとか、公共事業費9.1兆円の無駄を削減するとか、公務員の人件費を2割削減して天下りを許さないとか、暫定税率を廃止するとか、赤字国債を抑制するとか、沖縄基地は最低でも県外移転とか、内需拡大して景気回復とか、コンクリートから人へとか、高速道路を無料化するとか、日経平均株価を増大させるとして民主党に依る歴史的政権交代を決定付けたのが円高対策だった・・・と思う。円高こそが諸悪の根源で、円高さえ是正されれば日本は安泰と云う間違ったイメージで国民を操縦した。その結果、政権交代は実現した訳だ。因みに、上に挙げた民主党のマニフェストは何一つ実現しなかった訳だ。

選挙戦略とは云え、事実とは異なる嘘を喧伝し、その嘘の世相を形成した。民主党は信じられないが、民主党が云っていた「円高こそ諸悪の根源」だけは置き土産として国民全体のコンセンサスとして残ってしまったのだろうか?

天然資源を持たない我が国の戦後復興は、加工貿易に依って外貨を獲得して実現した。バブル経済及びバブル崩壊後の失われた20年の原因は、当時の米国経済が抱えた問題(貿易赤字と財政赤字)を解消する為に押し付けられたプラザ合意に端を発すると別ブログ過去記事でも書いてきた筈だ。プラザ合意とは、米国の為に「円高ドル安」へ強いる内容だった。その結果として、「円高ドル安」が進行して、我が国の輸出企業は円高に耐えかねて生産拠点の国外脱出を進めて産業の空洞化が進行してしまった。今更、円安に戻そうが既に生産拠点は国内には無いのだから円安誘導は景気回復には繋がらないと云う事は、先輩国である米国を見れば明らかだ。

選挙に行く世代のコンセンサスが、戦後復興を遂げた我が国日本は加工貿易の国であり続けていると勘違いしている事こそが、間違った世論を作り出し政策を過たせるいるのだ。そして、その間違った認識によって、円安なら株高と云う不思議な状況を作り出してもいる。

実際問題、我が国の経済環境は90〜95円/ドルと云う為替相場の中で円滑に機能するように改変されてきていて、それが90円を割り込む円高で破綻した訳だ。だが逆に、金融緩和に依って100〜110円/ドルと云う異常な為替相場の中では上手く機能しなくなっているのも事実だ。

そして、更に・・・GDP世界2位を中国に奪われた(人口や国力を考えれば必然だが)事で衝撃を受けた我が国国民は、民主党の間違った説明「円高によって国力が低下した」に欺された。実際は、(残された国内での輸出企業を圧迫するだろうが・・・)円高が進んだ方が抜き返す事も出来たのに、円高こそが諸悪の根源だと思い込んだのだ。

今の我が国経済を主導するのは、内需であり輸出と云った外需のウエイトは低い。我が国は加工貿易の国から、商社的な国に変わっていたのだ。本来の正しい経済政策は、更に内需を拡大すべく国内のサービス業を育成する事だったと思う。産業空洞化の先輩国である米国では、現にサービス産業が内需を牽引しているのだから・・・。

だから、円安が株高と云うミスジャッジによる株価形成は、メッキが剥がれてしまう日が遠からずやってくる事になるのだ。そうなる前に(円高だった頃に)、正しい施策を我が国が後押しして実現出来ていれば・・・失われた20年は早期に解消し我が国は新たな経済発展の途を邁進していたと思うのだ。

それは、別ブログ過去記事では何度も書いてきた「円ドル為替相場に左右されない企業経営」だ。国外に展開した生産拠点を為替相場に合わせて畳んだり新設する必要は無い、日本国内も含めて複数の経済圏を跨がる生産拠点の稼働率を変化させる事で、為替相場の如何に限らず一定の利益を確保し続ける仕組みを構築する事だ。複数の生産拠点を複数の経済圏に展開できない規模の企業は、円ドル相場に左右されない経済活動を実現する為にドル建て決済から脱却する為に、複数企業で共同してユニオンを造るべきだ。原料調達から輸出まで、円高に支えられた最強の通貨で決済する共同体・・・これを我が国政府主導で整備するべきだったのだ。そして、円高を背景に、国外の競争相手企業を買収し続け、企業活動を中心に全世界への影響力を増す事。これこそが、明治維新以来の我が国の宿願だった筈だ。

兎に角、アベノミクスで浮かれて日本経済が迷走する前に「円安なら上手くいく」等との間違った価値観は忘れ去った方が良い・・・と云う話である。


2014年9月16日火曜日

まさか、ジフテリア?

健康の為に夜食を食べてはいけないのだが・・・深夜にお腹が空いてしまった。

仕方が無いので・・・夫婦連れ添って吉野家に牛丼を食べに行った。(夜食に牛丼大盛は拙いだろうけど並盛では足りなさそうなので・・・)

注文を終えてカウンターに座っていると、若い男のお客さん2人連れが入ってきた。その内の御1人は、特徴的な咳をし続けている。特徴的な咳と云うのは、まるでケンケンと云った犬の鳴き声のような咳である。注文をする時や水のお代わりをする時には、咳を止めて普通の声で注文はできるのだが、気を抜けば10秒毎に5〜6秒間ケンケンと咳をしている。息を吸う時にはクゥ〜クゥ〜と喉から『吸気性』の喘鳴がしている。 犬吠様咳嗽と吸気性喘鳴と云ったクループ症候群は、急性上気道炎で発症する。彼は、牛丼を嚥下しようとするとケンケンケンケンケンケンと苦しそうに激しく咳き込んでいる。既に食べ終わった私は、妻には申し訳ないがサッサと退席して店から出たい気分で一杯である。

他人の健康状態に不寛容なのは紳士的では無いとは思うが、クループ症候群を引き起こす急性疾患として真っ先に思い付くのはジフテリアだ。ジフテリアは大部分が不顕性感染に終わるが、もし発症し最悪のケースでは重い障害を負う事にもなりかねない怖い法定伝染病である。(私の年齢だと、DT2種ワクチンを接種されている筈なので恐らく罹らない筈だと何度か自分自身に言い聞かせた)

私は医師では無いので咽頭部を診て偽膜を確認する訳にもいかないし、発熱はあるのか、いつからクループ症候群が続いているのか聞いてみたいが根拠に欠ける。病院に行った方が良いですよと云う当たり前すぎる助言も大きなお節介だろう。結局、悶々と心の中で自問自答しただけで妻が食べ終わるのを待って急いで店を出たダケだった。

帰りの車で、急いで店を出た理由を妻に説明したらガミガミと叱られてしまった。何故、直ぐに出ようと云わなかったのか?身を以てDTワクチンの永年有効性を試す必要は無いだろうと家に帰り着いても延々叱られ続けた。

インフルエンザの流行シーズンに「咳エチケット」が公益社団法人ACジャパンのTVCMでは流れていたが徹底されてはいないようだ。こんな体調で牛丼屋に牛丼を食べに来るのだから、急性疾患ではなく慢性的にクループ症候群を起こしている方なのだろうか?喘息の発作でも起こり得るだろう。だとしたら、本当に申し訳ない事を考えてしまった事になる。だが、多くの人々が食事に訪れる場所で咳をし続けるのは感染症予防以外の観点からも自粛頂くべきでは無いだろうか?

そう頂かないと・・・ズブの素人がジフテリアだと勝手に思い込んで連れ合いからガミガミと叱られる事になってしまう。デング熱騒動も冷めやらぬまま、地球温暖化の性か国際化の性か、我が国は今までは問題にされなかった感染症を心配しなければならない国になりつつある。互いを思い遣り互いを尊重し気持ち良く生活していく為には、お互いにマナーを守る事も必要なのでは無いだろうか?





2014年8月30日土曜日

昨今の異常気象の原因

広島市北部の土砂災害に対して、馬鹿でも判る様に問題を平易化すべくマスコミは誰かを悪人にして槍玉に挙げようと試みてきた。土砂災害危険区域に大規模な住宅地を建設した昭和40年代の造成開発を悪としてみたり、広島市の避難指示発令遅れが悪いと決めてみたり、二転三転して、今では異常気象が悪となったらしい。マスコミが異常気象の原因としているのは、云わずと知れた人類文明が排出する地球温暖化ガスである。原発を全部止めて火力発電で急場を凌ぎながら・・・人類が発生削減を怠った炭酸ガスが原因だと云わんばかりである。

昨今の異常気象・・・従来は台風到来と云う判りやすい形での豪雨被害で人命を奪う悲惨な事象が発生していたが、今回は秋雨前線に沿って侵入した湿った南方海上の空気+例年より東に偏在した太平洋高気圧の周りを回って届けられたオホーツク海周辺の冷たい空気がピンポイントで出会ったと云う理論上は起こり得ても平年30年間では発生しなかった気象事象に因る甚大な人的被害の理由を、私如き素人に尋ねてくる方が多いので記事にしてみようと思い立った次第。

勿論、素人の妄想の域を出ない眉唾な原因究明である事を最初にお断りしておく。説得力のある本物らしい究明は、恐らく某放送協会がスペシャル番組等で行って下さる筈だ。

異常気象云々と叫ばれだしてから久しいが、何を以て異常と云うかだが、気象庁の呼ぶ処の「平年」との差違を根拠としているらしい。この「平年」と呼ぶのは昭和26年以降の気象データーの平均を以て作成されているらしい。その中でも「直近30年間の平年に対して著しい偏りを示した天候」を異常気象と定義付けされている。
地球温暖化と絡めて昨今の異常気象・・・約70年分の平均値の偏差範囲内から逸脱する事に危機感を煽っているのだろうが、そもそも、これだけ異常気象が続けば偏差範囲自体が広がっていくので、今日では定義とは離れて「荒天」や「その地域に住まう人間への不利益な天候」と云う意味合いで使われる事が多い様だ。
しかし、30年や70年と云う短いスパンで異常と呼ぶ程、気象変動に加わるファクターの変動は短い周期だけで変化している訳では無いので、歴史を繙く迄もなく、逆説的に直近の30年間なり70年間こそが「人間への不利益な天候」の頻度が少なかった異常気象だったと云う意見もある様だ。
地球温暖化の原因が人為的な二酸化炭素排出量の激増に因るとは私自身は思っていないが、海外渡航歴の無い埼玉県の女性が70年ぶりに国内でデング熱に感染したとする報道を見ても、国内随所でマダニ媒介性感染症の発症が報告され、熱帯域に分布するセアカゴケグモの国内越冬が確認されるに至っていて、地球温暖化が着々と進行中である事実を疑う事は出来ないだろう。



こうして2000年間のスパンで切り取れば寒冷化傾向に振った中世から、産業革命を経て人為的に放出した温室効果ガスに依って地球温暖化が進んでいる風に見えてしまうのカモ知れない。

私は、地球温暖化の最大の原因をミランコビッチ・サイクルと思っている。ミランコビッチ・サイクルは、地球の公転軌道の離心率の周期的変化、自転軸の傾きの周期的変化、自転軸の歳差運動という3つの要因により、地球への日射量が変動する周期である。


19000年周期22000年周期24000年周期の地球の自転軸歳差運動の周期的変化(Precession)
41000年周期の地球自転軸の周期的変化(Obiliquity)
95000年周期・125000年周期・4000000年周期の地球公転軌道離心率の周期的変化(Eccentricity)
北緯65度の夏の日照量(Solar Forcing)
氷河期の段階(Stages of Glaciation)

上記グラフは、時間軸がkyr(K年=1000年)単位で、右から左と見慣れる判りにくい表記なのだが、これが指し示した現在(Now)は、地球の気温上昇期末期だと判る。この数千年後には何段階かの段階を経て氷河期へ突入していく事も予想に容易い。

詳しくは、Wikiミランコビッチ・サイクルを読んで頂きたいが、こう云った数万年規模の3つの周期的変動が複合された日照量の変動が、今日までの地球温暖化・寒冷化の大きな要因になっていた事は事実だろう。そして、更に1920年代の科学的知見以上の太陽活動にも様々な周期の変動がある事が判り始めていて、太陽や月と地球との関係性といった物理的な条件の他にも、当の太陽自身の活動周期も気候変動に大きな影響を及ぼしている事は疑う余地は無いだろう。それは、熱源としての太陽の活動周期と云う意味合いの他にも、太陽活動が下がり太陽風が弱まると銀河放射線が強まり、雲の発生が促進され曇天や降雨降雪傾向が強まる等の周期的な変動が周期的な影響を及ぼすのだ。そして、それに加えて、周期的では無い突発的な要素として巨大隕石の衝突が挙げられる。火山活動も突発的な要素と思いがちだが、最新の研究では上で気候変動に影響を及ぼすファクターに挙げた太陽活動の周期が大きな影響を及ぼしている事が判り始めている。そして、無視出来ないのが大洋深層海流を含めた全地球規模の海流の動向だろう。

今日の異常気象の原因としてIPCCの槍玉に挙がっている人類文明が放出した温室効果ガスが原因なら下グラフのようにIPCCが警告した気温上昇の予測とは全く異なる気温上昇を辿っている理由は、IPCCが掲げた地球温暖化モデルが破綻していると云わざるを得ない。IPCCは、今日の地球温暖化の原因の93%が、人類由来の地球温暖化ガスの影響だと言い張り、その他要因(太陽活動やミランコビッチ・サイクル)の影響は7%程度だと強硬に主張し続けている。


断じて、そんな事は無いだろう。ミランコビッチ・サイクルも地球気温は極大期に向かっている現在、影響は僅かな人類由来の地球温暖化ガスの影響を加えて最近100万年では最大の気温上昇となり地球上の生命に甚大な被害を与えるカモ知れない。今後激しさを増すだろう地球温暖化は、人類全体への脅威であり人類共通の課題であり人類全体で乗り越えていくべき試練である筈だ。その前で、似而非科学を振り回して問題の重大性を過小評価させようと考えているのだろうか?

太陽活動には、観測される黒点数から有史以前から判明していた約11年周期の変動が知られている。現在のサイクル24は既に極大期を終えたとされ、サイクル24は前回のサイクル23に引き続き太陽活動が低下している事が判っている。サイクル24の太陽活動は、最近の100年で最も弱いのだ。


この太陽活動の低下が昨今の異常気象の原因だと私は思っている。太陽活動の動向は観測される黒点数でも現されるとする学説から、過去400年間の黒点数の観測データを参照すると、恰もロウソクの炎が揺らぐように太陽活動にも揺らぎがある事が判る。



こうして、現在のサイクル24は、過去にも有った太陽活動が低迷したマウンダー極小期やドルトン極小期の様に太陽活動が低迷期に入った事を示しているのカモ知れない。太陽活動が低迷している事こそが、今日の異常気象の原因では無いかと云うのが今回のネタである。私は、太陽活動が地球の気象に及ぼす影響は人類由来の温室効果ガスよりも大きいと考えている。


太陽活動の変動は地球の気候に影響を与えていると考えられるが、太陽の変動と地球の気候の間の関係を直接量的に証明するのは非常に難しく現在も研究が続いている。IPCCが太陽活動の変動が地球の気候変動に与える影響を過小評価している最たる理由が、太陽活動が低迷しても太陽から受ける熱量が減少しないからと云う観測的事実である。

これには別ブログ過去記事に於いて、私は素人ならではの仮説を立てている。炎の燃焼が低迷すると青色の炎が赤色の炎になる場合があるが、巨大な核融合炉である太陽活動が低迷したとしても放射されるエネルギーの中での赤外線や可視光線の量が減るとは限らないのでは無いか・・・と思うのだ。太陽の中心コア(直径20万Km)では、1秒毎に3.6 ×1038  個もの莫大な数の水素原子核がヘリウム原子核に変化し続けていて、これによって1秒間に430万トンの質量が3.8 ×1026 Jの莫大なエネルギー(TNT火薬換算で9.1 ×1016 トンに相当する)が発生しているとされている。そのエネルギーの大部分はガンマ線に変わり、一部がニュートリノに変わる。ガンマ線は周囲のプラズマと衝突・吸収・屈折・再放射などの相互作用を起こしながら次第に「穏やかな」電磁波に変換され、数十万年かけて太陽表面にまで達し、宇宙空間に放出されている。つまり、今日我々が目にする太陽の光と熱は数十万年前の核融合反応に因って発生したガンマ線が変化したエネルギーの一部分に過ぎない。今日の我々の観測の中で太陽活動が低迷しているとしても、それは数十万年前の核融合活動の変動の結果なのだ。そして、例えエネルギーレベルが低下して発生するガンマ線が変動しても、青い炎が赤く変わる様に・・・太陽表面から放射される広帯域の電磁波全体としてのスペクトルが変わる事が有り得るだろうけど、その中の狭いバンドである赤外線領域と可視光線領域には大きな変動は見られないのだ・・・と思っている。(尚、怖い話だが・・・、太陽中心核で行われている核融合活動に伴い発生するニュートリノは数十万年も要さず約500秒前の活動を教えてくれている。理論値より遙かに少ないニュートリノしか観測されない事で、過去何度も太陽中心核での核融合反応の理論モデルを組み換えてきたモノの、更にニュートリノ振動を考慮に入れても、理論値よりも少ないニュートリノしか観測されない事から、恐らく10万年後の我ら地球が太陽から受け取る熱と光は大幅に減っていると予測されている。これは我々人類の科学水準では、我らの主星であるG型恒星についての知見が不足しているのカモ知れない。太陽の推測年齢は約46億年で、中心部に存在する水素の50%程度を熱核融合で使用していて、主系列星として存在できる期間の半分を経過したとされている。だがしかし、そもそも知られていた通り、我らの太陽の中心核はppチェイン熱核融合を継続するには温度が低すぎるとされていたが、量子的トンネル効果が助けているとされ、pp1/pp2/pp3の分岐確率から月面上に吹き付けられた太陽風によるヘリウム3の含まれる量が理論値より少ない事から、我々のppチェイン熱核融合理論には若干の齟齬があると考えられている。その事は、飛来するニュートリノをエネルギー量別に比べる事でpp1/pp2/pp3の分岐比が明らかだからだ。)

ここでは、太陽活動が低迷期に差し掛かっているけれども赤外線領域と可視光線領域でのエネルギー量は減っていないモノと仮定して話を進める事にする。こう仮定すると太陽黒点の観測数が少なかった時期=太陽活動が低迷な時期として、小氷河期が到来したとされるマウンダー極小期等との矛盾を来すと思し召されるカモ知れない。マウンダー極小期に於いて、地球が太陽から受け取っていた熱量は1%程度しか減っていない事が明らかになっている。だから、太陽自体が放射する熱量の減少が直接的な理由では無いと思うのだ。

太陽活動が低迷すると太陽風も弱まるのだが、太陽風が弱まると太陽風と地磁気の相乗効果で発生したヴァン・アレン帯の密度が下がり、ヴァン・アレン帯が退けていた銀河宇宙線の地球への到達率が高まると云われていて、その事で雲の発生が促進されゲリラ豪雨等に代表される異常気象を招いていると云う仮説がある。マウンダー極小期の際は、低緯度での雲の発生が促進され雲に遮られて日照量が減少する為に小氷河期に突入したのでは無いかと云う仮説である。

銀河宇宙線(Galactic cosmic rays; GCR)とは、太陽系外から飛来した高エネルギー荷電粒子であり、陽子電子、完全にイオン化した軽元素の核からなり、地球大気中において宇宙線による核破砕の強力な発生源となっている。太陽からもフレアコロナ質量放出(CME)の際には放出されるが10年間で12%程度の発生確率とされている。(前回は2012年7月に巨大な太陽フレアが地球近傍を通過したが離れていたので被害は無かった)大気中の雲の生成に影響を及ぼす銀河宇宙線とは、軽元素の核(原子核)そのものでありこれが大気中で水の雫の核となり雲を生成するとされていて、それが低高度で発生すると日照を遮り気温が低下しゲリラ豪雨と云った局所的な集中豪雨の原因となり、高高度で雲を発生させると地球の熱を蓄え温室効果を発揮し気温上昇を招くのだそうだ。

私は、昨今の異常気象の原因とは、太陽活動の変調にあると考えている。何れにしろ、2000年の太陽活動サイクル23の極大期から、それまでの平年と云う30年間とは異なるステージに突入したのだと思う。世紀末は終末では無かったと全世界でホッとしたのだが、実は人の寿命より遙かに長い太陽活動周期に於ける一過性の極小期に突入したのか、今後は太陽活動自体が低迷の一途を辿るのかも知れないのだが今の我々人類には知る由も無い。勿論、そんな事は全くの杞憂で、次回サイクル24からは従来通りの元気な太陽に戻るのかも知れない。だが、当分は最近の30年・70年には起きなかった異常気象だとする気象災害が次々と発生する恐れが高い事は想像に容易い。昨日の記事にも書いた通り、自分と自分の家族に相応しい「命を守るための最善の行動」について日頃から考察を深めておくベキだ。


後世の我々の子孫に少しでも多くの化石燃料を温存する為に、全世界で協力して炭酸ガスの排出量を制限していく取り組みには意義があると思う。だが、それに対する説明がIPCCの地球温暖化予測モデルでは、正常な思考力をもった大人を欺し通せるとは到底思えない。IPCCは人類科学の無知蒙昧を恥じず、人類が初めて遭遇する大規模な気象変動に対して、謙虚に予測不能を発表すべきだ。風が吹けば桶屋が儲かるのカモ知れないが、桶屋を儲けさせても風を吹かせたり吹かせなかったり出来る訳では無い。今日のIPCCの有り様は、桶屋を儲けさせる為の御用学者でしかない・・・と思う。

もし、IPCCの見解通りに産業革命以降に人類文明が排出した温室効果ガスの蓄積が今日の地球温暖化を招いていて、その人為的な地球温暖化の為に今日の異常気象が起きていて、人的被害が頻発しているのだ・・・とすれば、現実問題として人類文明由来の温室効果ガスを大幅に削減する具体的方策は、南北問題の解決に等しく従来の国同士の枠組みの中では恐らく達成できないだろうと思う。だが、この眉唾な説を信じ急進的に解決を進める途は戦争しか無い。我々未熟な地球人類が、共通の課題を協力して克服する為には、似而非科学的な「政治的に正しいおとぎ話」では駄目なのだが・・・


正常性バイアス

2014年8月豪雨に因る広島市北部での大規模土石流が発生した。先ずは、広島市北部の土砂災害で被害を被った皆様にお見舞いと、お亡くなりになられた方へお悔やみを申し上げたい。

問題を平易化すべくマスコミは誰かを悪人にして槍玉に挙げたいのだろう。広島市の避難指示発令遅れが悪いと決めてみたり、昭和40年代の造成開発を悪としてみたり、二転三転して、今では異常気象が悪となったらしい。

# 私信や電話で、ずぶの素人である私に昨今の異常気象の原因をお訊ねになる奇特な方が多いので記事にしようと思い立ったのだが、昨今の異常気象の原因ネタは次回の宿題とさせて頂きたい。

で、異常気象は異常気象だとして、昨今頻発する異常気象で人的被害が何故相次ぐのか、今後我々はどうすれば良いのかを考えてみたい。

私の半世紀の人生の中で、ここ最近の15年位の間に「大自然の猛威の前には人間は無力」と思わせる災害が多い様に感じてしまう。私が生まれる前や物心が付く前には日本でも自然災害で多くの犠牲者が出る事態が頻繁に起きていて小学校の社会科でも習った。地震、雷、火事、おやじ(大山嵐)・・・大自然の猛威の前には人間は無力な存在だった筈なのに、15年前からの約30年間の平和と安寧が、恰も人類の英知が自然の猛威に打ち勝ったと錯覚させてしまっていたのカモ知れない。

耐震基準の強化で地震被害から、津波防潮堤の整備で津波被害から、防潮堤の整備で高潮被害から、都市部での動力排水で豪雨時の冠水被害から、土木技術の進歩で土石流や崖崩れから、人間を守り遂せたと勘違いさせてしまったのだ。その実は、想定された範囲内の事象しか発生しなかったので被害が発生しなかったと云う事が、2000年以降に次々と想定を超える自然災害が発生し、馬脚を現してしまった訳だ。

マスコミの論調では、広島市北部の土砂災害の原因は、被害地域一帯の地盤は古くから何度も土石流が発生していて土砂が堆積してできた「扇状地」と云う土砂災害が発生し易い場所に安易に大規模住宅地を造成し、都市計画の段階で次の土石流の発生を想定し一定の排水が出来る流路幅等を確保すると云った砂防等の安全配慮を怠ったとした。

扇状地には家を建てるな・・・と高校地理の時間には教わったが、日本ではこう云った扇状地に住宅地が多く造成されている。そして、その大部分で土石流に備える砂防対策等は、最大でも時間雨量50mm・1時間程度を想定して設計されているのでは無いだろうか?(因みに、地元岡山市は、時間雨量40mm・1時間、48時間の総雨量257mmで設計されている。)


現実に国内各所で、2000年以降時間雨量100mmを超える豪雨が頻繁に観測される様に成ったので、想定を引き上げるべきだと云うコンセンサスに至るに容易いが、新しい想定雨量は何mmにすべきだろう?ゲリラ豪雨の降らない場所は国内に存在しない筈なので、想定すべきは時間雨量100mm・1時間なのか?2倍の時間雨量100mm・2時間なのか?それとも最悪に備えると云う意味で時間雨量200mm・1時間とか時間雨量200mm・2時間なのだろうか?

私は素人なので、時間雨量最大50mm・1時間を前提に設計された都市計画を、時間雨量最大200mm・2時間にバージョンアップするのに必要な費用が如何程なのか判らないが、全国規模で取り組んだとして、そのコストを自治体や国が捻出する為には、莫大な増税と相当の期間が必要となる筈だ。それならば、想定上安全だとされる場所に移り住んだ方が社会資本の無駄が省けると云う考え方もあるだろう。津波対策としての高台移転と同じ考え方だ。

もし津波対策としての高台移転先が、時間雨量50mm・1時間でしか設計されていなければ、津波被害の次に土石流災害を被る為に公費私費を投じて移転したなんて悲惨な事態をも招きかねない事になる。某自治体が取り組んだ同事業では地耐力不足が入植開始と共に保証担保するハウスメーカーの自主調査で判明したと報じられているが、見解の相違の中で自治体判定に於いて基準ギリギリの地耐力しかない造成が行われた都市計画が、以前の考え方ではオーバースペックとされた時間雨量最大100mmなんかで設計されているとは到底思えないのだ。

本来ならば予算の範囲内で少しでも良い普請をしたいと考えるのが、日本の伝統的な有り様だった。だが、西洋的な考え方が入ってきて、オーバースペック(過剰品質)は悪となった。仕様通りの品質を1円でも安く提供する事に血道を挙げる事になる。日本は法治国家である。尚かつ、日本人は正直で真面目だ。敢えて法の定めを破ってまで経費を浮かせて、余分に儲けてやろうとする輩は少数派だろう。その結論として、オーバースペックを廃して、法の定めの範囲ギリギリに耐えうる様に設計する事が求められる事になる。それこそが株主利益の為であり、業者の為にであり、安く提供される顧客自身の為でもあるとする考え方だ。

その結果、行政が想定した時間雨量にギリギリ耐える土木工事が行われたのだろう。その証拠に、2000年頃完工の砂防ダムや治山ダムが設置された地域でも想定上の降雨量だったから下流で人的被害は発生している。昨今の異常気象で、想定雨量が50年に1度規模の時間雨量50mm・1時間では覚束なくなっているのであって、過去30年・70年のスパンの中では50年に1度規模の豪雨被害は無かった訳だから、批判は結果論に過ぎないだろう。民主党の蓮舫国会議員は公開仕分けの席上で200年に1度・100年に1度に備えるのは不経済だと曰った。その後の東日本大震災での津波被害で、整備中や着工前の津波防潮堤が完成していたらと云う幻想から、この考え方は民主党の将来を危うくしたが、決して間違ってはいない。

もしも200年に1度規模の豪雨災害に備えて広島市北部地域が整備されていれば人的被害は出なかったと思うが、500年に1度、1000年に1度規模の豪雨災害が起きれば、やはり人的被害は発生してしまうだろう。高台移転と同じ考え方に立てば、500年に1度・200年に1度・100年に1度の自然災害に耐えられる立地条件の良い場所に移転すべきだとなるカモ知れない。その前に、過大な社会資本整備を行わなければ人的損害が発生する恐れのある立地への建築規制を行うと云う強硬策に出てくる自治体等も今後登場するカモ知れない。

だが、しかし、日本全土の人間が存在している(住んでいるではなく)場所総てを自然災害が起きないように社会資本整備を行う事は不可能だ。50年に1度の自然災害に備える社会資本整備は可能でも、100年に1度・200年に一度レベルの自然災害に備える社会資本整備は対費用効果の面からも非現実的なのだ。

我々国民自身の防災に対する考え方を、防災の為の社会資本整備を行政が行う事を待つ事から、我々自身が命を守る行動を最優先で実行すると云った風にパラダイムシフトすべき時が来ているのだと思う。

昨年2013年の伊豆大島に於ける土石流災害では多くの人命が失われたのだが、地元自治体が避難勧告を出さなかった事が原因とされた。この広島市北部の土砂災害に於いても避難指示の遅れが問題とされた。避難指示が出ていれば、被災地の多くの方々が避難を完了していて多くの人命が救われていた・・・とは言い切れない。

認知バイアスとは、統計学的な誤り、社会的帰属の誤り、記憶の誤りなど人間が犯しやすい問題である。その中で、マスコミが陥っている誤りが「後知恵バイアス」であり、過去の事象を全て予測可能であったかのように認識する錯覚の事だ。その錯覚に基づいて大上段から行政を批判出来るのだろう。

そして、避難すべきだった危険地域の人々が陥ってしまう錯覚が「正常性バイアス」だ。自然災害や火事、事故・事件等といった何らかの被害が予想される状況下にあっても、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」などと過小評価したりしてしまう人の心の特性の事だ。恒常性バイアスとも呼ぶ。

著者の広瀬弘忠氏は災害・リスク心理学の専門家であり、国や公共機関、地方自治体や企業から依頼され、防災・減災のための研究調査を行っている災害研究の第一人者である。著作によると、「地震や災害に巻き込まれても、多くの人びとはパニックにならない」とあり、「地震や洪水、火災などの災害に突然遭遇したとき、自分の身を守るために素早く行動できる人は、驚くほど少ない。」「現代人は安全に慣れてしまった結果、知らず知らずのうちに危険に対して鈍感になり、予期せぬ事態に対処できなくなっている。」

一般に信じられている「常識」だとされていたパニック神話・・・「非常事態→集団が叫び逃げ惑う→パニック」は間違いだと説いている。安全に慣れた現代の日本人は危険に対して鈍感であり、災害や事故の際にパニックに陥る事は滅多に無く、パニックを恐れて行政側が情報を隠せば一般市民は「正常性バイアス」によって迫っている危険を過小評価し命を守る為の行動を起こさないと警告されている。

この著作は東日本大震災の7年も前に書かれているのだが、その東日本大震災では2万人近くの人々が津波から逃げ遅れたと云うショッキングな事実が報道された。その報道を受けて、私自身も、恐らく、日本中の誰もがが危機が迫ったら迅速に命を守る行動をしようと思った筈だ。だが、その年の台風12号で、私の住まう岡山市南区には笹ヶ瀬川堤防決壊の恐れがあるとの事で避難勧告が発令された。結果、我が家も地下室の排水設備の不備も在って地下室が冠水する被害を受けたのだが、その際にも御近所の床上浸水したお宅でも避難はなさらなかった。避難勧告が発令された流域には17万4000人の方々が住んでいたが、99%の住民が避難はしなかった。避難した僅かな住民も指定されている避難所には行ってみたモノの誰からも対応が無かった事から自宅に戻ったのだそうだ。(尤も、岡山市は流域17万4000人の住民に避難勧告を出したモノの28カ所ある避難所全部の定員は1万人未満なので、本当に17万4000人が避難所に向かっていれば、大変な事になっていた筈だ)幸いにして笹ヶ瀬川の堤防は決壊しなかったが、もし決壊していれば広大な干拓地である流域には海抜0m地域も海抜マイナス地域も存在していて、場合に依っては多くの人命が失われていたカモ知れないのだ。

我々の人間の心は、予期せぬ異常や危険に対してある程度、鈍感に出来ている。日常生活で何か変わったことが起きるたびに、いちいちビクビク反応していたら、心が疲弊してしまうからだ。ある限界までの異常は、正常の範囲内として処理する心のメカニズムが、「正常性バイアス」なのである。しかし、心を守るための機能が非常事態の際、「まだ大丈夫」と危険を過小評価し、避難するタイミングを奪ってしまうことがあるというのだ。

現に、その後も避難勧告や避難指示が出ているにも関わらず避難せず被災なさった方々の例も、避難勧告や避難指示が後れた為に避難がされる被災なさった方々の例も、枚挙に暇がない。

行政サイドが避難勧告・避難指示さえ出せば良いと云う風潮に陥っても困りものだ。避難勧告・避難指示に対する住民側の信頼感が減ずれば「正常性バイアス」が発動し肝心の時に避難する事が出来ないカモ知れないのだ。

大雨の際の高潮・洪水、大雨や長雨の際の土砂災害、台風接近の際の暴風雨、大雪、津波警報・噴火警報、緊急地震速報、凡そマスコミで見知った自然災害が自分の居る場所で起きようとしているとしたら、自分と家族と周囲の人々の命を救う行動とは何だろうかと事前にシミュレーションして、何をトリガーに避難を開始するか、どこへ避難するかを・・・自宅に居る場合、勤務先・学校に居る場合、通勤通学途上のシチュエーションで予め想定しておくべきだ。

イキナリ特別警報が発令され「命を守るために最善の行動を尽くして下さい」と云われても咄嗟の判断で上手く行動に移せるとは思えない。行政に任せっきりにせず、自分と自分の家族の命は自分達で守ると云う生き残ると云う意志を持つ事、予め定めたトリガーに従い迅速に行動する事、を各世帯に徹底するソフトウエアでこそ多くの尊い人命を救う事が出来るのだと知るべきだ。

今後は、今までの30年・70年とは異なる気象サイクルに突入したとする説もある。今後は、想定外の自然災害が我々を襲う機会が増えると思っておいた方が良い。今日までの異常気象が日常的に頻発する世界に変わったのだ。だから、日頃から「命を守るために最善の行動」について考察を深めておくベキだ。


2014年8月22日金曜日

自宅サーバー仮復旧



御心配をお掛け致しましたが自宅サーバーは仮復旧に漕ぎ着けました。但し、少し古めのPowerPCマシンなので少し遅いカモ?




尚、以前のナンダカ工事中風の表紙ページは取り去りました。取り敢えずport80で何かのWebページを表示させないとWebサービスが使えない・・・と勘違いしてしましたが、公開フォルダ上の全ファイル("index.html"も含めて)アクセス権を設定しましたが、従前通りのWebサービスは普通に利用出来ています。特別に設定等を変えなくても家族の端末でも従前の全Webサービスは復旧しているので、もしアクセスが復旧しない拙家族以外の拙サイトを御利用中の方は御連絡下さいませ。




#但し、Googleサービスの利用継続に於いて継続して認証が必要な事態に至れば、例の得体の知れない試験的な"index.html"を復活させるカモ?




尚、誘導雷はMac miniで止まりデータ用のHDDは奇跡的に無事だったのでお預かりしていた全ファイルも無事だったと思われますが、今回の件を受けてBackupの重要性を痛感した次第ですが・・・お預かりしているデータのBackupは御利用中の方御自身で御願い致します。




この度の騒動では、御迷惑や御心配を掛けして申し訳御座いませんでした。Serverマシンの御提供までお申し出頂きましたが・・・不勉強なモノで"Microsoft Windows Server"マシンは全く判りません。この度の事で、人の親切が身に染みました。本当に有り難う御座いました。








2014年8月20日水曜日

自宅サーバーが落雷により焼損。



辛うじてintelの古いMac miniで細々と個人規模ならではのWebサービスを提供していた自宅サーバーが一昨日の落雷により焼損してしまいました。


拙宅のWebサービスを御利用頂いて居られた皆さんには誠に申し訳ありませんが、当分の間サービスが停止致す事をお詫び致します。


自宅サーバーのURL http://www.0no.org  が"404 - File Not Found"と云うのも寂しいのでWebサービスは未使用だったレンタルサーバーにcnameしていますが、レンタルサーバーでは容量の面でもCGIの自由度の面でも従前のWebサービスは代替不可能です。

私専用のWebDAVサービスはレンタルサーバー上で稼働開始致しましたが容量の問題が在るので私以外には公開しておりません。悪しからず御容赦下さい。
 

2014年8月7日木曜日

え゛?

ハゲ予防と頭皮ケアは一切関係がない? - ライブドアニュース:



私の亡父は度重なる抗がん剤治療(化学療法)の波状攻撃にも負けず頭髪をフサフサと温存して、あの世に旅立って行ったのだが、この事は私の頭髪の行く末に仄かな光明をもたらしていた事は否めない。父型の家系はハゲ無い家系では無いか?・・・と、である。若い頃は、短髪だと毬栗の如く頭皮から垂直に髪が立ち上がり帽子を被っていても頭髪の反発力で帽子が浮き気味になる程だった。




約10年前頃、当時小学生だった娘さんに風呂場で薄毛を指摘される迄は緩いパンチパーマをかけていたのだが、頭髪の温存の為にパーマをキッパリと止めたのだ。パンチパーマをかけ始めたのは髪の毛の硬さで毎朝のヘアセットが大変だったからだったが、その頃にはパーマを止めても髪の毛は細く柔らかくなっていて手櫛でまとまる普通の髪の毛になっていた。娘さんに薄毛の指摘を受けた事は正直ショックな事で、髪の毛に良いとされる食品はセッセと食べ、髪の毛に悪いとされる生活習慣は改めた。ハゲ無い家系であると思っている我が家に恥じぬ頭髪を可能な限り長く温存すると決心したのだ。





我が家の洗面台にはNFカロヤンガッシュのボトルが何本か常時ストックされていて朝晩用法用量を守って頭皮トニック剤として愛用して・・・効果を期待していた。あれから10年間、何も使わないでいれば薄毛は進行していた筈だから・・・と、洗髪後の風呂場の鏡に映る頭部の輪郭線は見ない事にしていた。





私自身はAGA(男性型脱毛症)では無いと思っていて、その理由は・・・生え際のラインは後退せず頭部全体の毛髪が細くなるとなる薄毛症状である事と、元々、男性ホルモン過多とは思えないからだ。美容院で受けた頭皮診断では、「髪の毛の本数は大幅に減っていないし毛穴からは2〜3本の髪の毛が生えているが、毛穴を塞ぐ皮脂に邪魔されて髪の毛が生えにくい状況となっているので毛穴に詰まった皮脂を取り除く頭皮ケアを定期的に行っていきましょう!」と云われて、仰せのままに従ってきた。





今までの習慣や苦労を水泡に帰す冒初引用記事は何だろう?私自身も、世に蔓延る「健康情報の嘘」を笑いものにしてきたのだが、冒初引用記事がAGA治療へ足を運ばせる為のミスリードを誘っている(ステマ)だとしても、万人に通用する健康法は存在しないのと同義で万人に通用する薄毛治療等存在しないのだ。だからと云って、病院に行ったとしても私自身に最も相応しい治療が授けられると思ったら笑止千万なのだろう。以前、皮膚科と内科で薄毛の相談をした事があるが、(私より薄毛の)医師に薄毛では無いと認定されてしまったので、私のは薄毛では無く老化なのだろうか? 最近は、白髪も増えてきて鏡を見ると4〜5本は見え隠れする様になってしまった。





薄毛治療の実態は、当を得た最も相応しい治療だとしても半年は効果が判らないと云う代物なので、凡そ半年分のストックを使い切ってNFカロヤンガッシュを止めた事を後悔するのは1年後になるのだろう。





(惰性とは云え習慣を打ち切るのには、大きな決断が要求されるのだが・・・)
あぁ、止めるべきか、継続するべきか、それが問題だ。


2014年7月28日月曜日

風評による偽薬効果

「東京は、もはや人が住む場所ではない」東京から岡山に移住した日本人医師の発言が海外で話題に(1/2)|TOCANA:


私は予てから、我が国で最も安全な場所は岡山県の吉備高原都市だと主張してきた。「居住移転の自由」とは、基本的人権の一種であり、日本国憲法第22条第1項で定められている自由権の一つである。だが、他人に根拠の乏しい不安を押し付けて問題提起し逃げ出すのは、医師として公共の福祉に反すると思うのだ。


この過去の別ブログのエントリーで書いてきたが、福島第一原子力発電所事故の影響で
「東京は、もはや人が住む場所ではない」と医師に言われれば、一般人はそうカモ知れないと思ってしまい、偽薬効果で健康被害が発生すると思うのだ。

過去記事で少し説明をしたのだが、バイノミナル効果(低線量域に於ける過剰相対リスク)が知られている。原爆を投下された広島・長崎でも、チェルノブイリ原発事故でも、バイノミナル効果が実際に発生している事は疑う余地が無い。

「どんな微量でも放射線は危険である」と云うマラー仮説(LNT仮説)よりも更に、どんなに微量の低線量被曝でも放射能は断固絶対に危ないと云う主張をされておられる方の根拠と成っている。

過去記事でも何度も書いてきた事だが、42度のお風呂に3分入るのと、100度の熱湯に75秒入るのとリスクが同じでは無い筈で、温水の温度への閾値があると同じように放射線被曝に対しても何らかの閾値が在って呵るべきだ・・・と思っている。何故なら、我々の住まう自然環境には自然放射線があり人間の活動が無くても自然界にもともと存在している。更に、カリウム40炭素14と云った人間の活動とな無縁の放射性同位元素が自然界の食べ物には一定量含まれていて、普通に食べ物を摂取すれば常に体内被曝をしているのだ。人間の活動とは無縁に我々の地球環境には自然放射能が存在し、常時自然放射線に被曝し続けている。「どんな微量でも放射線は危険である」ならば生きていく事自体をリスクとして捉えるしか無いだろう。


「どんな微量でも放射線は危険である」を信奉する放射脳信者達には、低線量被曝に因る放射線ホルミシス効果は、科学的根拠の無いホメオパシーと同列に扱われ、私のブログはホメオパシーの本質を理解していないバカ側のエントリーとされてしまった。私は予てより、その学説のどちらかが正しいと主張するツモリは無いが、それらとバイノミナル効果(低線量域に於ける過剰相対リスク)は作用機序が異なると思っている。


私は予てより、バイノミナル効果はノセボ効果(プラセボ効果と同じ偽薬効果として、望まない有害作用が現われること)だと考えている。「どんな微量でも放射線は危険である」と信じている層には、本当に「どんな微量でも放射線は危険である」可能性が高まった結果がバイノミナル効果なのだ。「病は気から」と云う諺が正しいのか否かを争っても無意味だ。現に、「ストレスが原因」と云う様々なナゾの病気が続々と登場するに至っている。


「どんな微量でも放射線は危険である」と云う放射脳に捕らわれて戦々恐々と見えない放射線に怯えながら生きていくよりも、低線量被曝は健康を害しないと信じて生きていく方が、少しでも健康的に楽に愉しく生きていける可能性が高いのでは無いだろうか?日本人の死因のTOPは悪性新生物(ガン)であり、3人に1人はガンに罹って死ぬのだ。(死因に限らなければ、2人に1人がガンに罹るのだ)



医師と云う肩書きは他の職業よりも健康に関する偽薬効果を生じ易いと知られているのだが、1人でも多くの人々にバイノミナル効果を生じさせたいと願っているので無い限り根拠の無い妄言をバラ撒いて欲しくない。もし福島第一原子力発電所事故が起きなければ、ガンに罹らなかった筈の人々がガンに罹るのは確実だろうが、その原因の大部分がノセボ効果に因るバイノミナル効果(低線量域に於ける過剰相対リスク)だったら、人々は根拠の無い妄言に因って罹患した事になる。(もし万が一「どんな微量でも放射線は危険である」が事実だったとしても、それに応じてノセボ効果に因る低線量域に於ける過剰相対リスクが発生し、更に多くの人々が健康を害し、不幸な繰り言と共に死んでいく事になるのだろう)将来の結果を含めて、どちらかを選択するのなら「低線量被曝は健康を害しない」と信じて生きていく方が良いと思うのだが如何だろうか?





「悲観主義者はすべての好機の中に困難をみつけるが、楽観主義者はすべての困難の中に好機を見いだす」 ウィンストン・チャーチル






2014年7月18日金曜日

女性自身[光文社女性週刊誌]Web版より

医師が教える健康常識「悪夢を見る人はビタミンB6欠乏」(健康) - 女性自身[光文社女性週刊誌]:


表題「医師が教える健康常識」の部分で、既に少し眉唾感があるのだが・・・




ビタミンB6には確かに引用記事のような機能があるのだろう、だが、私の健康常識ではビタミンB6は腸内細菌が合成するので不足しないのだと思っていたが、確かに抗生物質の過剰摂取等や不健康な食生活等で腸内細菌のバランスが狂うと、連鎖の果てにはビタミンB6不足にも至るのだろう。






ここで天然型のビタミンB6製剤をさり気なくお薦めする辺りが眉唾感倍増だ。商業誌とは云え、ここではプロバイオティクスの生きたまま腸まで届く系の乳酸菌や、オリゴ糖などのプレバイオティクス系の商品をさり気なくプッシュしておけば良いのに・・・



しかし、この引用記事の前半【運動した直後にビタミンC、ビタミンEをとると老化が早まる】が事実ならば新常識カモ知れない。ビタミンCやビタミンEは確かに抗酸化物質として知られているが抗酸化物質として人体生体内で最も活躍しているのは痛風の原因物質として知られている悪玉イメージの尿酸である。サプリメントを売ろうとする商業主義が、日本人の好む二元論と云った幼稚な思想に基づいて・・・原理としてのの構図を、恰も「おとぎ話」的な善玉と悪玉として固定化し判りやすくする為に色分けをした結果なのだろう。こうして、子供にも判りやすく二元化した常識を、日本に住まう大衆共通の常識として普遍化を行い、おとぎ話の上に日本人が大好きな権威を重ねれば、新たな知見は常識となり事実となっていくのだろう。



勿論、胃腸とアンチエイジングの第1人者で在らせられる栃木市の江田クリニック院長・江田証先生御自身の知見と云うよりソースとなる学術論文は存在するのだろうが、その読み説きがサプリメントを売ろうとする商業主義に曲げられると、知見も曲がってしまうのだろう。




私の知る新常識では、水溶性ビタミンであるビタミンCは過剰摂取の弊害は無いと云われていたが、酸素欠乏状態である所謂虚血状態の生体内に於いてはビタミンCは周囲の鉄イオンと積極的に反応し活性酸素を作り出してしまう事が立証された。活性酸素を消去する筈の抗酸化作用を期待する善玉のビタミンCが、悪玉になってしまう事から特別な治療目的以外での過剰摂取は「百害あって一利なし」となるのだが、それは十数年掛かって組み上げた現在日本の常識おとぎ話とは反するので対応を苦慮していると云ったトコロだろうか?尚、ビタミンEに関しては、以前から過剰摂取の弊害が知られている通り特別な治療等で必要な場合以外用法用量を超えた摂取は害にしかならないので要注意。






ローマは1日にして成らずの通り、美や健康も安易なサプリメント補給で早成しないと云う事だろうか?

2014年7月17日木曜日

16年間・・・

体内に埋め込んで妊娠をコントロールする無線式「避妊インプラント」、販売へ « WIRED.jp:







望まない妊娠は、恋人同士である場合やセックスを楽しむ関係である場合は、双方で或る程度の避妊措置に傾注する事で防ぐ事が出来るのだろう。だが、中絶処置を受けた約半数は避妊は行っていたとアンケート回答しているのだそうだ。そして、強姦等の場合に避妊具が用いられるケースは非常に稀なのだろう。だから、長期間使い続けられる避妊措置への社会的要求は根強いのだろう。





従来認可されているのは薬剤を入れたインプラントをトロカー(注射器のような挿入具)で皮下に挿入するモノで徐々に放散し3年〜5年効果が持続するのだそうだ。引用記事に有る16年タイプは・・・体外から携帯用装置で作動ON・OFFを切り替えるのか、1日分のホルモン放出を同じく体外から携帯用装置で行うのか・・・判らないが、前者なら女性の去勢処置に等しい。避妊効果は高いだろうし忘れる心配も無いのだろうが、その期間が16年とは・・・正直チョット怖い感じがする。






身体に傷跡が残る卵管結索法はイヤだし、将来子供を授かる可能性を残す為に不可逆ではない避妊法で、且つ、ほぼ永続的に避妊を行いたいと云う向きに開発されたのだろう。デメリットとして・・・、長期間に亘るホルモン様薬剤の母胎への影響云々を医業ならぬ素人の私が申し述べるのは差し控えるとしても、避妊用ピル程度の副作用発症の可能性はゼロではなく体内挿入後の相当時間後に副作用が判明してもインプラントの取り出しが行えなくなったケース(旧来の合成ホルモン剤徐放散型)を聞く。まぁ、スイッチで機能をOFFに出来るなら取り出さなくてもOKと考えれば、16年と云う期間に関わらず女性本人が希望する期間を避妊できると云うメリットは計り知れないのカモ知れない。






その内、避妊用途だけではなく・・・例えばスマートドラッグを入れたインプラントを挿入しておいて、会議の前とか試験勉強の前とか・・・賢くなりたい時に外部装置で作動させる様な時代が来るのかも知れない。私のように賢く無い人は、常時フルブーストでスマートドラッグを注入し続けないといけないのカモ?







#チョット、ナンダカ、バラ色では無い未来像なのカモ?




2014年7月16日水曜日

ファクトリアル

" ! " の読み方は、日本語なら「感嘆符」、英語なら「exclamation イクスクラメーション」と読むのだが、日常生活では「ビックリマーク」と読む場合が多いようだ。尚、この" ! "は数学記号にもなっていて、その場合は「ファクトリアル」と読まれる。


数学記号 " ! " は階乗(非負整数の階乗)を表す記号である。



1 ! = 1

2 ! = 2×1 =  2

3 ! = 3×2×1 =6

4 ! = 4×3×2×1 = 24

5 ! = 5×4×3×2×1 = 120

6 ! = 6×5×4×3×2×1 = 720

7 ! = 7×6×5×4×3×2×1 = 5040

8 ! = 8×6×5×4×3×2×1 = 40320

9 ! = 9×8×6×5×4×3×2×1 = 362880

10 ! = 10×9×8×6×5×4×3×2×1 = 3628800





こうやって " n " の増加に伴って(文字通り)「幾何級数的」に増えていく。





小学生の算数で学んだ「順列・組合せ」で、互いに異なる " n " 個のものから " n " 個全部または " n − 1" 個を選んで「一列」への並べる方法は" n! " 通りであり、互いに異なる " n " 個のものから" n " 個全部を選んで円環状に並べる方法は " (n − 1)! " 通りだった。





「転び文系」の私なので、「スターリングの近似」や「Γ関数」の事は遙か追憶の彼方である。だが、数学の秘める超弩級の予定調和の一端は何となく垣間見る事が出来る。





そこで問題だが、"0 ! " は、何だろう?





小学校算数「順列・組合せ」では " n = 0 "である問題は出て来なかったし、0個のならべ方 を気にした事は無かったのだが、「0と正の整数」と云う非負整数だから小学校算数で考えてもみなかったのは大失態だった。昔から、やってはダメと云われる事をやってみるのが大好きな「子」だったので・・・" 0 " で割り算してはダメと云われて「足し算」や「引き算」や「かけ算」では、然したる禁忌感は無かったのに、その違いに戦慄したモノだ。







「転び文系」的に、文系チックに考えると  " n ! " とは 異なる順列の総数を意味するとすれば、0 個のものを並べる順列は「何も並べない」という1通りが有ると考える訳だ。







納得したような納得できないような・・・判ったような判らなかったような・・・









2014年7月9日水曜日

NewScientist Webより

NewScientist - 2014年7月2日 - 脳の一部である前障に電気刺激を与えることで、「意識のスイッチ」をオフにすることができたと発表:
前障には、バラバラに活動する脳の各エリアの知覚を一つの体験となるようまとめる役割があるとする学説が提唱されてきたが、今回の実験を行ったKoubeissi氏も同様の見解を示している。


この前障こそが、「ある特定の意識的知覚を共同して引き起こすのに十分な、最小の神経メカニズム」としての意識に相関した脳活動の座、受動意識仮説に於けるヒトをヒト足らしめる「心」の座なのカモ知れない。受動意識仮説とはAI研究の第一人者であった前野 隆司(まえの たかし、1962年 - )現・慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授が提唱した概念である。

私も別ブログで何度か受動意識仮説ネタを紹介している(ツモリ)


概ね、これらが受動意識仮説ネタのエントリーだが、「心の哲学」としてヒトの心のメカニズム論として私自身が得心がいく仮説なので、私はこの考え方を信じている。ヒトのリトルピープル(個々の人間の意識の深層にひっそりと存在する仮想人格の「闇」)が口々に叫ぶ様々な考えや閃きを、雑多なエピソード記憶から得た好悪感覚を糸口に編み上げていくと云う「情動」の源として、エピソード記憶の生成に携わり「私」と云う感覚を産み出す「空気さなぎ」的な中枢が前障にあるカモ知れないと云う訳だ。

尚、受動意識仮説については、別ブログのエントリーを繋ぐよりも前野教授御自身の解説ページを御覧頂いた方が話が早いだろう。

「意識」は受動的だろうか?(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 前野 隆司)

現代の脳科学の知見での前障が属する大脳基底核回路要素との関連は弱いと判明していて、解剖学的には脳のあらゆる部位からの入力を大脳皮質経由で受け付け、視床経由で大脳皮質に出力を返している。薄くて不規則なシート状の神経構造で島皮質内側面の下に隠れて存在している。

万物の霊長として人を人足らしめ魂を高尚足らしめていた中枢が前障だとすれば、受動意識仮説としての「川の下流にいる私」の正体が判明した事になるのだろう。他の生物には備わっていないとされた人間の魂の最重要な部分である「私」が、たわいもない錯覚だなんて信じたくないかも知れない。だが、この事は釈迦が説いていた自明の理であった。この事で人類の偉大さが損なわれる事は断じて無く、今後は新たな人類の価値が見出されていく新たなパラダイムが始まったのだ。既に我々は経験的に知っていた事・・・「私」と云う部分に率いられた自分が存在するのではなく、小さな自分(無意識)の集合体こそが「私」であると云う事を再確認するに過ぎない。

歴史上の大発見が為されたと思う。

2014年7月8日火曜日

BMI値と死亡リスクの関係

「太りすぎ」よりも「痩せすぎ」のほうが健康に悪いって本当!? - COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン) - X BRAND:





女性はやや痩せ気味でも良いのかも知れないが、男性はやや太り気味の方が長生きが出来るらしい。この理由は、皮下脂肪の量が健康維持には重要だと云う事が判る。多分、恐らく、死亡リスクに於いては皮下脂肪は善玉で内臓脂肪は悪玉なんだろうと思う。肥満度が上がれば善玉の皮下脂肪が増えるに従って悪玉の内臓脂肪も増えてしまうので、肥満度が進めば死亡リスクが高まる訳だ。元々女性は、男性より皮下脂肪が多いので、データ補正が必要なのだと思う。だから、最も死亡リスクが低くなるBMI値を以て標準体重とすべきだろう。

このザックリとしたグラフから読み取ると、女性の標準体重は従来のBMI方式で問題無いが、男性の標準BMI値は24になる筈。つまり、BMI値26.2の私は、後12Kg体重を落とすのでは無くたった6Kg落とせば死亡リスクを最低に下げる事が出来る訳だ。

皮下脂肪が死亡リスクを下げている原因は、皮下脂肪が産生する善玉のアディポサイトカイン(生理活性物質)に依るのだろうと云われていて、例えば、アディポネクチンはインスリン感受性の亢進、動脈硬化抑制、抗炎症、心筋肥大抑制等の健康増進効果が知られている。他にも、TNF-αは腫瘍壊死因子として固形がんに対して出血性の壊死を生じさせるサイトカインである。(病理研究から悪玉サイトカインと類別されているモノでも、実は現代の医学では産生される総てのサイトカインの働きが判っている訳では無く、単純に不健康化因子としてだけ働く悪玉物質は少ないのではと云われている。取り敢えず、日本人の死因TOP3を構成していた心疾患とガンと脳血管疾患は、皮下脂肪が産生するサイトカインでリスクが低減する筈。:脚注)




俗に云われる「リンゴ型(内臓脂肪型)肥満」は死亡リスクを上げ、「洋なし型(皮下脂肪型)肥満」は死亡リスクを下げるのだろう。内臓脂肪は普通預金、皮下脂肪は定期預金に例えられていて、引き出し易い内臓脂肪を燃焼させ減らしていき皮下脂肪は減らしすぎない事が健康増進には必要なのだろう。単にBMI値だけで健康管理を行うのなら、旧来の標準BMI値に拘泥せず新たな知見に基づいて死亡リスクが最低になるBMI値を新たな標準体重とすべきだと思う。




だから・・・岡山県健康づくり財団人間ドックに於いてでも男性標準体重はBMI値24に緩和すべきだ。(そうすれば、今の私もギリ肥満から肥満気味に呼称も緩和されるだろうし・・・)




・・・と、偉そうに書いてみたモノの、後6Kg・・・どうやって落とそうか? < 私




脚注:厚生労働省の人口動態統計(2012年の年間推計)によると、死因別の死亡数は、がんが36万1000人でトップ。次いで心疾患(19万6000人)、肺炎(12万3000人)、脳血管疾患(12万1000人)の順であり、肺炎が死因第3位に登場している。生活習慣病対策が効を奏して肺炎が3位に食い込んだのか、高齢化に起因するのか、肺炎球菌ワクチン摂取の遅れと云った感染症予防体制が後れを取った結果なのかは専門家に任せたい。但し、肺炎に因る死亡リスクにもBMI値は関係していて、BMI値が高い方が抵抗力が高く死亡リスクは下がるのだそうだ。当に、デブ万歳である。

2014年7月6日日曜日

社会的アレルゲン

同僚や配偶者のいらつく行為に対処するには - WSJ


狩人の特性を持っていると云われる男性性は、目先の獲物の事だけに集中し続けないと狩りを失敗してしまうから、一説に依ると同時に複数の事を考えるのが苦手だとされていて、基本的に悩み事は1つであると云う幸せな性である。こう書いてしまうと、「私は複数の悩みを持っている」と男性の方に反論されるのだが、私も男性性なので判っているので言い換えると・・・「男性は最上級の悩みは1つで、2番目以下の悩みは複数持っている」ならクレームは付かないだろう。だが、採取営巣を生業とした女性性は、複数の悩み事をそれぞれの重要度に於いて持っているので、最上級の悩みを同時に2つ以上持つ事も可能なのだ。

男性性は単純で、女性性は複雑だと云うツモリはない(ま、実際に男は単純だけど)。男は楽ちんで、女は苦労が多くて大変だと云うツモリも無い(女の経験はないけど、男も女も大変だろうから)。

で、悩み事に潰されるのは弱い男の方が多いだろう。狩人だから、狩りの最中なら怪我も悩みも忘れて狩りだけに集中出来るけど、狩りが済んでしまえば単なる弱い男の子に戻ってしまうのだろう。短期間・短時間なら精神的な痛みも肉体的な痛みも耐える事が出来る男性性だが、長期間や期間の定めが無い痛みにはからっきし弱い。

心身症とは、精神的なストレスや悩みが体の症状として現れる病気の事である。身体的な治療と並行して、心理面の治療やケアが必要だとされている。以前、私は逆流性食道炎(だと思う病を)患っていた。だが、或る事をキッカケにケロッと治ってしまった事から、これは心身症だったと気が付いた次第。その後は、同じ状況に復したにも関わらず、再び症状が現れる事は無かったのだ。(ま、別の形で身体症状が現れたらイヤだけど・・・)

私の場合の社会的アレルゲンとは、実母である。実母と完全分離の筈の二世帯住宅で同居を始めた頃から胃潰瘍が悪化し吐血する位まで悪化した事がある。その後、趣味であるアウトドアに専念して週末は家を空ける事に徹して小康状態に落ち着き、偶に逆流性食道炎で夜中に胃液を吐く位になっていた。その後、母は長姉と一緒に暮らすと引っ越していった翌週から、すっかり胃腸症状は治ってしまった。これで明確に判明した。私は実母アレルギーだったのだ。(犬アレルギーや猫アレルギーと異なり、実母のフケやや抜け毛でアレルギーになる訳では無く実母の言動に因って苛立ちが生まれ、その苛立ちに私の身体症状がノーと表明した訳だ)だが、今度は彼女の長姉と喧嘩したらしく1年半前頃には引っ越して帰ってくる事になって・・・これで胃潰瘍や逆流性食道炎と云った胃腸症状が再発するのではと心配したのだが・・・実母アレルギーだと知った上なので、それなりの対応が効を奏したのか心身症は起きていない。

その課程で私自身が気が付き改めようと思った事柄が、冒初引用URLにはサラッと書いてあるのでネタにしようと思い至った次第。「他人(実母)は、悪意無く私を苛立たせる存在だと認識する」「他人(実母)を変える事は難しいが、自分自身を変えるのは容易い」「自分自身が変われば、他人(実母)は変わらぬままでも受け止め方が変わるので精神的ダメージは大幅に少なくなると知る」・・・だろうか?

これも1つのマザコンの形なのだと思うが、この人を実母と認めたがらなかった幼少期の自分を責める事も出来ない。その物心ついた頃の幼少期の私の心が全力でノーと叫んだ事がいい年放いたオッサンの心にも残っていて、それがいい年放いたオッサンを苦しめていたのだ。無理に愛そうと無駄な努力をしていた頃と違って、実母を嫌いだと思う心を(自分の心の中だけでも)隠さず解放したら、当に憑き物が落ちるように楽になれたのは事実だ。この世に命を賜ったキッカケである実母が嫌いだと思う等とは、天に向かって唾を吐く罰当たりな事だと思うが、隠さず大嫌いだと知った上で社会的生き物としての人間らしく実母に孝行をしなければとは思える。

#尚、余談だが・・・私は今では実母と(家族だから逃げ回る訳にもいかず)普通の親子のように普通に接していているツモリだし、特に彼女から冷たい息子だと指摘された事も無い筈だ。でも、人と人同士には相性と云うモノが存在していて、互いに相性が良いとは思っていないのだろうとは思う。綺麗事で覆い隠すのではなく、ありのままに受け容れる事が必要なのだ・・・と思う。しかし・・・、52歳にもなって天命も知らぬまま、こんな身勝手な事を考えているとは・・・恥ずかしい限りである。







2014年7月5日土曜日

今日で52歳になった訳だが・・・

「中年」は53歳から始まるという調査結果 | ロケットニュース24:


「たったひとつの真実見抜けない、見た目はオッサン、頭脳は子供・・・」である私は自他共に認めるピーターパン(症候群)である。


その意味は「大人という年齢に達しているにもかかわらず精神的に大人にならない男性を指す言葉」なのだが、実態として「成長する事を拒む男性」の意味合いが強いだろう。


いい年ブッ放いたオッサンの癖に、人間的に未熟でナルシズムに走る傾向を持っており、『自己中心的』・『無責任』・『反抗的』・『依存的』・『怒り易い』・『ずる賢い』というまさに子供同等の水準に意識が停滞してしまう大人の男性の事を指す。

ま、実際40代の半ばを過ぎてからも、自分自身が大人であるという自認を得られずに生きてきてしまった・・・或る意味、可哀想な私だが、来年からは私も中年の域に足を踏み入れる事になる様だ。

来年からは休みの度にどこに遊びに行こうかとワクワクしたりせず、休日は囲碁や将棋のTVを観ながら偶に庭で草取りをしながら縁側で渋茶と煎餅を食べる様になるらしい。大人に成るって、どんな感じなのだろうか?(チョットだけ愉しみでもある)

2014年7月2日水曜日

トリシティ125、欲しい

トリシティ125 - バイク スクーター | ヤマハ発動機株式会社:



(私の中では勝手に)次の原2は電動バイクだと決めていた。だけど・・・トリシティ125は価格も仕様も気軽な街のコミューターにはピッタリな気がして触手が動いてしまった。どうせ当たらないだけど、モニターにも応募してみた。モニター応募には、Twitter等のSNSで10回以上ツイートした上で抽選になるらしい。Google+以外のSNSを殆ど使っていない私だが、昨夜1回目のFormからの自動ツイートを発信した次第。(後、9回ツイートする予定なので関係者各位御容赦下さい)



これって、今の心境ではモニターに当たろうが当たるまいが買っちゃいそうな感じだ。奥方様に買っちゃいそうだとカミングアウトしたが「ソレでドコに行くの?」と聞かれて「・・・いや、その、あの・・・通勤とか、買い物とか・・・」と、しどろもどろになってしまった。イオン岡山SC開業に併せて、岡山駅周辺の2輪車駐車環境が整備されれば4輪車ではなくバイクで行ってみたいとは思うのだが・・・例え整備されてもトライクは駐車場所が無いカモ。



トライクだけど前2輪後1輪のトライクなので、新基準での2輪車扱いだからヘルメットの着用が義務付けられている代わりに、側車付3輪では無いので小型自動二輪免許(AT限定)で運転が出来て、更にファミリーバイク特約でフォローされる。



ファミリーバイク特約(が、改悪されない事を切望するが・・・)では、125cc未満の原付1種、2種が複数台有ろうとも一家に一契約でフォロー可能な点だ。(尚、ファミリーバイク特約だけでは、バイク運転中の人身傷害に対応しない保険会社もあるので要調査である)



そう云う訳で、原2が1台増えても良いんじゃない?(誰に言っているのだろう < 私)



ダイハツのCOPENにしろ、ホンダの新BEATにしろ、時代背景に沿った面白そうなダウンサイジング商品が続々登場していていて目が離せない感じである。


2014年6月28日土曜日

人間ドック

健康なデブを目指して生きてきたツモリだったが、2年前には心筋梗塞を起こしてしまった。発症数年前から、数値的には適正値(旧基準)範囲内でメタボでも無かった(でも、デブだけど・・・)。心筋梗塞を起こす前までなら定期健康診断は、自分はデブだけど健康だと云う自信の拠り所になっていた。

私の場合、冠状動脈に限らず全身の血管が細いので血栓が詰まり易いそうだ。右冠状動脈なんかは細すぎてステントも入らないそうで、血栓を作らない生活をするしか無いのだそうだ。水分を多めに摂取しエコノミークラス症候群防止に心掛けるしか無い。(弾性ストッキングを奨められたが・・・ストッキングを履くのは日中も就寝時も無理だった)一生涯血栓が出来にくくする薬を飲み続けるそうで、3ヶ月毎の血液検査は欠かせないから、改めて定期健康診断に行く必要も無いカモ知れない。

以前なら、定期健康診断の1週間前位から健康的な生活に努めて少しでも良い結果としようと悪足掻きをしたモノだが、少々不摂生をしても数値的に大きな影響を受けない事は判っているので、イベントとしての定期健康診断が及ぼす健康促進効果は薄れつつあるのカモ知れない。

土曜日の朝一番(受付時間の8時半前から待っていた)で駆け込めば、2〜3オプションを加えても9時過ぎには全行程終了となる。やれやれ・・・





2014年6月27日金曜日

世界初の巨大第3世代炉を中国が稼働準備中

危惧が急拡大、中国に世界初・巨大炉を任せて



過去記事でもエネルギー問題に悩む中国の原発の新設ラッシュの事は書いてきたツモリだ。今後10年間で新設原子炉が60基増える事に成るそうだ。従来、中国では欧米で開発された科学技術が熟成し枯れた技術になった頃に導入していたが、今度は最先端の第3世代新型炉を世界に先駆けて中国が運転開始する事になりそうだ。



フランスのアレバ社の設計に基づいて中国が独自に製造し、後にアレバ社の検査官が審査するのだが管理状況が適正では無いと報告しているそうだ。月面探査船を送り込める中国の科学技術力を不安視しているのではなく、例の高架式高速鉄道脱線事故の際も原因究明が出来ぬまま運転を再開したと云う安全軽視の姿勢に大きな不安を感じてしまう。

我が国だけで中核派や反日活動家に扇動されて反原発活動に励んで原発を止めても、中国で急増する巨大原子炉で万が一にも重大事故が発生すれば我が国の被る被害は福島第一原発事故の比では無いだろう。

そして、更にフランスのアレバ社から安易に技術移転された新型「EPR 欧州加圧水型炉」は中国の国産技術として全世界に輸出されていく事に成るのだが、そのコピー商品にはアレバ社の安全思想は盛り込まれていないだろう。

原子力の火は、人間の力では制御できないほど強大でリスクの大きい科学技術なのカモ知れないが、今レベルの地球には必要悪として、より安全な商用利用に努めるしかない不可欠のエネルギーである・・・と御認識頂くしかない。

唯一の被爆国として福島第一原子力発電所事故を起こした我が国だが、より安全な原子力平和利用の普及に於いて全世界に貢献すべきである。その為には、技術水準を維持向上する為に原子力畑にも肥料や水を与えるしか無いと思うのだ。安全審査をクリアした原子炉の営業運転再開と、旧式炉を順次第3世代炉へのリニューアルを行うべきである・・・と思っている。





2014年6月25日水曜日

『そうだよね』『わかるよ』『辛かったね』

世の女性全部に当てはまる訳では無いのだが・・・、多くの女性が理解されたいと思っているらしい。

草なぎ剛主演ドラマ「独身貴族」では、「女性との上手い会話の方法」なるモノ祖父から教わった知恵を披露していた。
女性は、大抵退屈な話を延々と続ける。
だが、円満な関係を続けるためには、女性の話を聞いてやらねばならない。
その対策として、山手線の駅を東京から順番に思い浮かべ、ターミナル駅に到着するたびに、『なるほど』『確かに』 と、交互に相槌を打つのだ。
東京駅に帰ってくる頃には、話は終わっているよ。
私には、こんなナイスな知恵を授けてくれる祖父はいなかった(別の知恵は授けてくれたカモ知れない)が、幸いに私の周囲には「退屈な話をする女性」に不自由はしなかったので子供の頃から似たテクニックで乗り切る癖が付いていた。

私が愛用していた言葉は『なるほど』『確かに』ではなく『そうだよね』『わかるよ』である。長年同じフレーズを使い続けてきたのだがウケが非常に良いのだ。

何故ウケが良いと判るかだが・・・、私自身真剣に親身に相談にのった時の評価は芳しくないにも関わらず、私自身が聞いているフリをする為に『そうだよね』『わかるよ』と山手線を巡りながら相槌ダケを入れた時は評判が良いのだ。相談して気持ちが楽になった・・・とか、解決策が見つかった・・・とか、判って貰えて嬉しかった・・・とか、である。最強のバージョンでは、東京駅に戻って来る度に『辛かったね』と相槌を打つのだ。

個人的な相談に立ち入りすぎるのも個人情報保護の観点から望ましい事では無いので、話を終えてスッキリとした顔で礼を言われた後には私には何にも保護すべき個人情報が残っていないのは清々しい位だ。相談している女性は、意見を聞きたいのではなく理解されたいだけなのだろう、いや、理解されたと思い込みたいダケなのだろう。


『そうだよね』『わかるよ』『辛かったね』は魔法の言葉ではあるが、付き合いの長い奥方にはバレバレなので使えないのが悩みのタネである。何故なら、ドラマ「独身貴族」の祖父の知恵を愛用している事を見抜かれて、録画したドラマを見せられた訳だから・・・。

世の女性は・・・と思っていたが、これは男性にも使えるワザだと本日気が付いた。世の中の人々は男も女も承認願望に飢えているのカモ知れない?


2014年6月24日火曜日

大人の秘密基地?

これが大人の秘密基地か! ネカフェみたいな個室を作れる家具「KAKUREYA」でぼっち活動捗りそう - ねとらぼ:

自宅でネカフェ気分を味わえる「ぼっちてんと」発売 これで母ちゃんの目も気にならないぞ。俺たちの聖域がここに!ー ねとらぼ:

生まれてこの方ネカフェには行った事が無くネカフェの個室に憧れる気分を上手く共有出来ないでいるが、男の子の端くれ・・・秘密基地に憧れる気持ちは十分に理解出来るツモリでいる。

8000円と80万円・・・約100倍の価格差は何となく肯けるが、暑がりデブの観点から云えば80万円の方は冷房設備を内蔵して欲しいと思ってしまった。機器からの廃熱で冬でも暖房設備は不要だろうが夏場の暑さは許容できる範囲には無い筈だ。(冷房しても、このサイズなら省エネには貢献しそうである)

家庭内別居の必要性が生じたら・・・日曜大工で製作してみようか?