2015年12月6日日曜日

「あかつき」再投入へ

別ブログ過去記事「『あかつき』軌道投入に失敗す|2010-12-08 22:01:26」から5年が経過した。失敗当初の軌道計算では再び金星周回軌道投入を狙うのは約6年後とされていたが、遷移軌道を見直す事で1年早く周回軌道投入が可能となった。そして、本年7月下旬に姿勢制御エンジンを3回に亘って数十秒間稼働させると云う設計外アクロバティックな機動を行い無事に遷移軌道へ投入に成功した。その後、本年8月29日には9回目の近日点通過で衛星の熱損傷も進んでいる模様だ。

本日中に姿勢制御を終えて、いよいよ明日軌道投入への最終シークエンスが開始される。

12月7日 4:30 臼田宇宙空間観測所が可視開始

    同    8:22   日陰通過開始「あかつき」が金星の陰に入る

  同    8:51 トップ側VOI-R1を噴射し200m/s減速させる

                 〜     減速が足りなければ自動で反転し臼田局からの指令で
                         ボトム側姿勢制御Eng.VOI-R1C 噴射を行う予定

                       
     11:30 データ受信と確認作業など

     12:00   金星との時差は8分20秒弱なので成否が判明する頃

午後にはNASAのキャンベラ深宇宙通信施設(オーストラリア)にリンク移管

今の時点で「あかつき」には自律シークエンスがアップロードされているので、後は「あかつき」に任せるしかないだろう。(もし、減速が不足していればZ軸で自動反転して、30秒毎に送信するテレメーター情報から地球側で判断し、ボトム側の姿勢制御エンジンでの追加減速を行う事になっている)


多くの方の応援が「あかつき」の成功に繋がると信じている。明日は、学業や仕事の合間に「あかつき」の成功を共に祈って欲しい。明日の昼頃にはニュース速報で金星周回軌道への投入成功が報じられている筈だ。





2015年11月28日土曜日

The Holographic Universe (Part One)



偶然に我々が住まう地球上では物質が密に存在する事が知覚されているが、我々の宇宙はマクロの世界でもミクロの世界でも隙間だらけのスカスカだ。そして、超ミクロの世界では、物質を構成している最小単位は「存在の確からしさの濃淡」で出来ているらしい。この事を「『物質を構成している最小単位』は、粒子でも波でもなく、量子なのだ」と知った風に表現する。

量子とは何かを、我が国の文部科学省のサイト(ちょっと子供向け?)では
トップ(文部科学省) > 科学技術・学術 > 分野別の研究開発 > 量子ビーム > 量子ビームってなあに? (1)量子ってなあに?


(1)量子ってなあに?
 量子とは、粒子と波の性質をあわせ持った、とても小さな物質やエネルギーの単位のことです。物質を形作っている原子そのものや、原子を形作っているさらに小さな電子・中性子・陽子といったものが代表選手です。光を粒子としてみたときの「光子」も量子です。その他にも、ニュートリノやクォーク、ミュオンなどといった素粒子も量子です。
 このような極めて小さな世界では、私たちの身の回りにある物理法則(ニュートン力学や電磁気学)は通用せず、「量子力学」というとても不思議な法則に従っています。
物質の入れ子構造と量子
図:身の回りの物質はとても小さい量子が集まって形作られている(画像提供:高エネルギー加速器研究機構)
 この説明が文部科学省のサイトに書かれているので誤解を生じそうだが、量子と呼ばれる何かが存在すると思っては間違いだ。「存在の確からしさの濃淡」を確率雲と意訳すると大きな間違いを生む。

ラザフォードモデルの電子軌道上に存在する電子を確率論的に濃淡で表した電子雲を、量子力学の初期に(一般人向けに?)量子の有り様として科学ライターさん達が説明してしまった事が量子力学の理解を妨げていると思う。

量子の性質を理解する上で必ず登場するのが2重スリット実験だ。この実験で、「単一の粒子が『広がった空間の確率分布を支配する何か(=波?)』の性質を併せ持つ」が判る。だからと云って、「電子や光子は粒子としての性質と波としての性質を併せ持つ量子なのだ」と云う説明は間違っている。

量子は、我々人類が知覚認識してきた従来の物質とは異質なモノであり、日常知っている何かに例えて表現する事が出来ないモノなのだ。日常世界の概念では、量子は存在さえしていない事になる。その捉え所の無さから、科学ライターさん達がボンヤリした雲状のモノをイメージしたのだろう。

「存在の確からしさの濃淡」は「存在する確率」では無い。確率ならば実際に存在する場所は1ヶ所なのだろうが、「存在の確からしさの濃淡」とは、観測上は1個の電子や光子とは云え「存在の確からしさの濃淡」が濃い処には濃く存在し「存在の確からしさの濃淡」が薄い処には薄く存在するのだ。




















(原子間力顕微鏡による分子画像)


印刷物にズームし拡大を続けると表示領域が大きく見え続ける単なる拡大の域を通り越えて、ドットの集まりとして根源的な構成要素が姿を現すポイントをファンダメンタルな限界と呼ぶ。

















我々の知覚する世界を構成する物質も、印刷物と同じ様に『物質を構成している最小単位』まで拡大して見ると、日常世界の概念では実在すると云えない『何か』で構成されている事が明らかになった。

つまり、我々の周囲に確かに存在すると知覚される物質も「存在の確からしさの濃淡」で出来ていて日常的な意味で存在はしていない。しかし、それが確かに存在していると知覚される理由は、「存在の確からしさの濃淡」のパターンの折り重なりにより、総和としての存在蓋然性が、極限まで「濃く」なっているだけに過ぎない。それに拠って、確かに存在していると錯覚している事になる。

そもそも日常的な意味で『存在』していない量子を、粒子という日常的に存在するものに例える事は出来ない。波というのは「日常的な意味で存在する何か」が波打つモノだが、そもそも量子の世界には日常的な意味で『存在』するものなど無い。粒子とか波とかと云う比喩そのものが通用しないのに、それが通用することを前提に議論をするから、粒子である筈が、我々の常識に於ける粒子では考えられない振る舞い方をするといって、ミステリーだ、パラドックスだと言って騒ぐことになるのだ。

そもそも量子が粒子として振る舞った現象を我々人類は目撃していない。理論物理学の黎明期に登場した計測器で霧箱と云うモノがある。荷電粒子や放射線を入射させると気体分子のイオン化が起こり、そのイオンを凝結核として飛跡が観測されると云うモノだ。飛跡が現れるから粒子が通過したと思われがちだが、単に存在蓋然性のパターンの濃い部分が通過した部分のイオン化が起きただけで、粒子として通過した事の証では無いのだ。

実在する粒子から構成されている世界だと我々は知覚しているが、実際は日常的な意味で実在しない量子の存在蓋然性のパターンの濃淡を実在する世界だと錯覚しているに過ぎないと云う事。つまり、物も日常的な意味合いで実在しないと同じく、我々自身も我々の心も日常的な意味合いでは実在しているとは言い難い事になる。我々が住まう世界も紡ぎ上げた歴史も、日常的な意味合いでは実在するとは言い難い訳だ。

量子力学を突き詰めて考えていくと、我々が知覚する世界が日常的な意味合いで実在すると言い難いとすれば、我々の存在自体が日常的な意味合いでは実在しないと云う事になるのだろうか?と云う疑問に行き着く。

そこで考え出されたアイディアが我々が知覚する世界は「2次元情報の単なるホログラフィックなバージョンに過ぎない」と云うモノだ。我々の知覚する世界を生む2次元情報とは複素平面の事だと考えられていて、恰も複素平面に無限遠点を一点追加して複素平面を拡張して得られたリーマン球面の様に投影された写像なのでは無いか?と云うモノだ。

我々の世界の実体は、複素平面と呼ばれる2次元情報であるが、我々は複素平面上での知覚を持てないので写像としての3次元+時間の『時空』の中での知覚を得ているとしている。

この「宇宙ホログラム説」と云う発想に至ったキッカケは巨大な重力波検出装置で検出されたノイズに始まる。アインシュタインが予言した重力波を検出する為に建造された独ハノーバー南方にある超高感度レーザー干渉計であるGEO600では稼働当初から理由が見出せない謎のノイズを検出していた。このノイズこそが、我々が知覚する3次元世界を投影している元々の2次元の面と云うか、より真実に近いビジョンは、プランク・スケールの「情報ビット」で「エンコード」されているが超高感度レーザー干渉計で拡大する事で、恰も印刷物がドットの集まりとして根源的な構成要素が姿を現す様なファンダメンタルな限界を超えて、宇宙を構成する「情報ビット」が垣間見えているのカモ知れない。

我々の知覚する宇宙を構成する時空の「ピクセル」は、投影されることで検出可能なサイズに「拡大」されている可能性があり、宇宙はホログラムであるとする仮説に則って、宇宙の「解像度」の限界を発見する試みが世界各地で稼働している重力波検出装置で、建設の目的である重力
波の検出と同時に行われている。我が国でもTAMA300と云うGEO600の半分の長さ(レーザー干渉計の基線の長さが300メートル)稼働しているが、GEO600規模が予測されているファンダメンタルな限界を超えるギリギリのスペックなので、我が国では新たにKAGRA(レーザー干渉計の基線長は3,000m)と呼ばれる最新鋭の重力波検出装置がスーパーカミオカンデで知られる岐阜県神岡鉱山内に建設されていて本年度内に観測開始される計画となっている。KAGRAの分解能は世界最高レベルであり、規模では米国のLIGOよりコンパクトだが観測精度を上げる新技術を多数投入しているので本格観測開始の2017年早々には「宇宙ホログラム説」の解明が為されると思っている。

2015年11月12日木曜日

自転車で牽くキャンパー




















自宅周辺は田舎なので相も変わらずだが、市街地に出ると大手宅配業者さんは自転車でリヤカーを牽引して荷物を配達している様だ。リヤカーとは『箱状の荷台に取手(引き手)がついて、人力または自転車で牽引するもの』とリヤカー専門メーカーさんの「リヤカーに関する法律について」というページに書いてある。詳しくは、そのトーホー工業(リヤカー専門メーカー)さんホームページの内容を鵜呑みにする事にして・・・、冒初の自転車で牽引するキャンパーにチョットだけ心惹かれてしまった。ソーラーパネルやバッテリー等のオプションを着けなければ約45Kgで約47万円(運賃別)の様だ。結構現実的だったりして・・・

2015年11月9日月曜日

受動意識仮説(ふたたび)



当ブログの先日の記事「久し振りにアバターを観て」では、当ブログ側ではイキナリ受動意識仮説ネタを奮ってしまったので、受動意識ネタを御存知ない方には全く意味不明の内容となった事をお詫びしたい。ここでは慶応大学大学院前野隆司教授が提唱した受動意識仮説を復習してみたい。(一連のネタは別ブログ過去記事に展開していたので引用しておく)




別ブログ過去記事「人の記憶はドンドン書き換わっていくらしい|2011-10-28 21:48:17

別ブログ過去記事「(その2)人の記憶はアテにならないとして・・・|2011-10-28 23:07:00

別ブログ過去記事「(その3)大きく脱線・・・人工知能萌えな私|2011-11-03 19:59:02

別ブログ過去記事「(その4)受動意識仮説に於ける<私>とは|2011-11-07 22:45:38

別ブログ過去記事「引き寄せの法則|2012-03-08 20:40:35

別ブログ過去記事「下手な考え、休むに似たり・・・?|2012-03-09 21:12:31

別ブログ過去記事「映画『トランセンデンス』を観た。(ネタバレ注意)|2014-06-28 00:46:26

こうして改めて引用してみると<私>は受動意識仮説が大のお気に入りだと思われるかも知れないが、実は真逆であり、仮説を最初に知った時は驚天動地の驚きだった。

受動意識仮説とは、「私」こそが馬に跨がって馬を自由に操る御者だと思っているが、実は「私」は跨がっている馬に産み出されたバーチャルな意識作用で在り、馬の背に跨っている紀行文作家が、自分こそが御者であると馬に錯覚させられているに過ぎないと云う仮説。「我思う、故に我在り」と錯覚しているが、実は「我在り、故に我思う」だったと云う仮説である。

決して大袈裟な話ではなく、読後数日間は一種の離人症の様な解離性障害を体験した。「私」は私という王国の王様だと思って半世紀生きてきたのに、実は「私」は王様に雇われた紀行文作家に過ぎなかったと知ったからだ。

但し、これは別ブログ過去記事にも書いたと思うが、「私」の関与できない精神作用に依って自分自身の行動が制御されている事、「私」の癖に私の心を掌握できていない事には薄々気が付いていたり、過去に書いた自分自身向けの日記の内容と「私」の記憶が食い違っている事も薄々知っていたが、それは認めたくない事として馬齢を重ねてきた。その背景があるから、前野隆司教授の著作を読んでハタと胸落ちしたのだろう。(安くない前野隆司氏の著作物を何冊か買ってしまったので再利用旁々妻子にも読んで貰ったが、全然ピンと来ないと云う感想だった。なので、受動意識仮説をスンナリ信じる私の方が変人なのカモ知れない)

詳しい内容は御自身で読んで判断して頂くしかないだろう。但し、前野隆司教授には悪いが、同氏の受動意識仮説の著作物は解離性障害を引き起こす可能性がある事を警告しておく。



記憶はウソをつく (祥伝社新書 177) 榎本 博明



脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説 (ちくま文庫) 前野 隆司 


尚、私が離人症を脱したのは数日を経て、サブシーケンスに過ぎない「私」には私全体のニューラルネットワークの流れを把握する能力はどうせ無いので、今後の私全体を幸せに導く為の指向性を私全体に再認識させる事と、今後の私全体を幸せに導く為に有益なエピソード記憶を書く役目に専念する事が、延いては私全体の役に立ち「私」が置かれた状況を幸せに感じる事となるだろうと決心して乗り切った次第。馬の背に乗せられた紀行文作家だって、馬と一緒に崖から転落は嫌だから、与えられた役目を全うする事が「私」に出来る最良の方法で在り、馬への帰属意識を喜びと再確認する事は恐らく「私」を含む私全体にプラスに作用する筈だと考えた・・・私全体のニューラルネットワークから紡ぎ出された結果からだ。このネタでブログ1記事分は楽勝だが、自己観照は他者と共有不可能だろうから割愛する。







『人間が人間であるための部品が決して少なくないように、自分が自分であるためには、驚くほど多くのものが必要なのよ
他人を隔てる為の顔、それと意識しない声、目覚めの時に見つめる掌、幼かった頃の記憶、未来の予感・・・それだけじゃないわ
私の電脳がアクセスできる膨大な情報やネットの広がり
それら全てが<私>の一部であり、<私>という意識そのものを生み出し・・・、そして、同時に<私>をある限界に制約しつづける』草薙素子

2015年11月6日金曜日

久し振りにアバターを観て

アバター(映画)WOWOW放映版を録画していたので久し振りに観てみた。初見は鳴り物入りの公開で遅れ馳せながら映画館で観ていた。その次は、地上波で大幅カット版を観ただろうか?(WOWOWは録画してBDに焼けばミッションコンプリートして見直す事は少ない < 私)

別ブログ過去記事「映画アバターを観て来た 2009-12-23 01:45:35 | 映画

あの時は3Dで観たし、内容と云うより3D映像に夢中になった性か、内容への考察は特に無かった。


今回視聴したWOWOW放映版は3D放送では無いのだが、だから逆に画質が鮮明だと思ったし、内容に想いを馳せる事が出来た。アバターのあらすじを繰り返しても仕方が無いのだが、初見当時私で映画ダンス・ウィズ・ウルブズ(Dances with Wolves)の焼き直しをメインプロットに攻殻機動隊+マトリックスを合わせた位の話だと思っていた。


今回、改めて見直すと別の仕掛けの方に気を取られた。


アルファ・ケンタウリ系惑星ポリフェマス最大の衛星パンドラでは、生き物同士がパートタイムで有線接続され星全体をナヴィ族の神であるエイワ(メインサーバー)に宿る歴代の英知そのものである神聖な木が統べているネット接続の星だった。この生態系や生き物同士の繋がりはSFならではだと感心した。突然死で無い限り、死んでも全惑星精神ネットワークであるエイワにバックアップされ、個の情報も保存される・・・まるで梵我一如を体現した究極の悟りの世界である。

Googleも誕生していなかった25年前に、来たるべき近未来を描いたとされる攻殻機動隊「GHOST IN THE SHELL」の冒頭では『企業のネットが星を被い、 電子や光が駆け巡っても 国家や民族がなくなる程 情報化されてない近未来』としたが、つまり、更に高度に情報化されれば『国家や民族が無くなる』事を予言している訳だ。

電脳化に依る高度な情報化が進めば、個人が体験し得る全ての情報を共有することが可能となる筈だ。記憶や、感覚、そして自分自身が認識しなかった思推までも全てを共有するとすれば、人は自分自身と世界を線引する事が可能なのだろうか?その境界線が不分明となった世界では人はアイデンティティ不安に襲われ自分が自分である確信を見失い離人症的な感覚に苛まれるのカモ知れない。

これが機械と機械化(電脳化)した人間の脳とで生み出せる関係性の限界なのだろうが、パンドラに於ける生物同士のパートタイム共有化ならば問題は無いのだろう。

現実社会の我々の地球では・・・と想いを馳せると、パンドラの様な全生物を巻き込んだグローバル情報網では無いが情報化機器を持つ限られた人々の為の企業のネットが星を覆っている。この現実社会では、機械にゴーストが宿らない攻殻機動隊の近未来世界の実現より早くゴーストが宿る人工知能が実現しそうだと思うが・・・

ガイア理論と云う仮説がある。生物の関与無しに地球環境が勝手に恒常的に維持されている訳ではなく、地球が恰もひとつの生命体のように自己調節システムを備えているとしている。地球上の大きな生命の流れが全地球の意思として指向性を持っているのではと云う仮説である。

地球という惑星の意思と云うとスピリチュアルな印象を受けてしまうだろうが、もし地球の植物も、パンドラの植物のような何らかの情報処理機構を進化させているのでは無いか・・・と閃いた。

集合的無意識とはカール・グスタフ・ユングが創始したユング心理学で存在が提唱されたモノで『人間の無意識の深層に存在する、個人の経験を越えた先天的な構造領域』の事を指す。

概説(日本語ウィキペディア"集合的無意識"より抜粋)

言語連想試験の研究によってコンプレックスの概念を見出したユングは、個人のコンプレックスより更に深い無意識の領域に、個人を越えた、集団民族人類の心に普遍的に存在すると考えられる先天的な元型の作用力動を見出した。
元型の作用と、その結果として個人の空想に現れるある種の典型的なイメージは、様々な時代や民族の神話にも共通して存在し、このため、元型や元型が存在すると仮定される領域は、民族や人類に共通する古態的(アルカイク)な無意識と考えられ、この故に、ユングはこの無意識領域を「集合的無意識」と名づけた。
人間の行動思考判断は、自我と外的世界との相互作用で決まって来る面があるが、他方、集合的無意識に存在するとされる諸元型の力動作用にも影響される面がある。


この集合的無意識を、個としての人間の心の深部に含包される先天的な無意識として誰もが持っている普遍的無意識としたのだが、この集合的無意識・普遍的無意識こそガイア理論で云う処の全地球の思推の指向性を生む正体であり、そして、架空のお話であるパンドラの全惑星精神ネットワークと同じく我々の地球上の植物層に依って創出されているのでは無いかと思ったのだ。




THE NEWYORKER | DECEMBER 23, 2013 ISSUE
The Intelligent Plant

植物が知性を持っているか否か等は、私も昔々に読んだ子供向け雑誌に載っていそうな眉唾スピリチュアル系のネタである。私も学研「科学と学習」を読んで、電子ブロックで作ったテスターで亡父が育てていたサボテンを火あぶりにして実験をしたモノだ。(因みに、小学生時代の私の研究室では、サボテンとの精神感応は記録されなかった)但し、今日の研究では、植物には「害虫に襲われる」「干ばつで枯れそうになる」等の存亡の非常事態に対してワンチップマイコン級の情報処理機能が存在しているらしい。

だが、シャーマンらはジャングルを巨大な生きる有機体として捉え人智を越えた知性があるとしているのだそうだ。当に「木を見て、森を見ず」であるカモ知れない。

我々人類は地球上で万物の霊長として君臨しているツモリだが、人類が他の生物種と比べて優れているとされるのが頭脳だ。物理的に脳がデカイ鯨の方が賢いと云う方々も居るが、日本式の酪農農家で家族と共に暮らしている牛もナカナカ犬なんかより賢いと舌を巻いた事もあるので、鯨を食べてはならない理由が知能が高いからと云うのなら牛も食べてはならない筈だと思う。因みに、鯨の方が人類より賢いのなら鯨にも高等教育を受けさせるべきだと思う。

ま、兎に角、凡そ300万年前に人の祖先は幼体成熟とタイアップして人類への進化を進め凡そ4万年前に現生人類は地上に誕生したと私は思っている(別ブログ過去記事「幼体成熟・・・ | 2007-02-20 22:47:36)のだが、植物層が地上に進出したのはオゾン層が形成された凡そ5億年前だと云われている。

我々万物の霊長が創り出した人工の論理回路では、演算を行う為にスイッチを使っている。ソロバンの珠も10進法のスイッチが連続したモノだ。

余談だが、人類最初の電気式コンピューターENIACは、ソロバンや歯車式機械計算機と同じく10進法を使う10bitコンピューターだった。当時は高速に作動するスイッチとして真空管を用いていたので一桁の10の数字を表すのに36本の真空管が必要で全部で17,468本の真空管と1,500個のリレーが必要で全体で20桁〜30桁の計算機として、乗算なら毎秒385回、除算なら毎秒40回、平方根計算なら毎秒3回を約150kWの電力を使って計算できたのだそうだ。

このENIACの開発チームが、次にジョン・フォン・ノイマンをコンサルタントに開発した2進法を使うEDVACに関した報告書で書かれた方式・・・記憶装置にアドレスを付け命令とデータをそれに記憶しシーケンシャルに取り出してプログラムを内蔵した演算装置で実行する・・・ノイマン型コンピューターが今日主流のコンピューターとなっている。

今日のコンピューターではONとOFFの状態となるスイッチを64bit持っている。因みに、以前のコンピューターでは 8bit, 16bit, 32bitだった。1bitならONとOFFの状態の2通りの結果が区別できるが、2bitになれば4通り、3bitで8通り、4bitで16通り、5bitで32通り、6bitで64通り、7bitで128通り、そして8bitで256通りの結果となる。そして、64bitでは1,844京6,744兆737億955万1,615通りの結果が区別出来る事になる。そして、この64bitのスイッチを1個で使用するシングルコアから、2個使用するデュアルコア、又は4個使用するクアッドコアと並列に動かすマルチコアへと進化してきた。

コンピューターのスペックを表す数値にクロック周波数と云うのがあり、簡単に云えばソロバンを御破算にするタイミングの事だ。CPUの中の回路が、処理のテンポを合わせるために使われる信号「クロック」を、1秒間に何回発生するかを表す数値であり、1秒間に何回ソロバンを御破算に戻して新しい計算をするかと言い換えても良い。因みに、このMacBookProで使われているIntel社製のCore i7 3820というCPUのクロック周波数は3.6GHzなので1秒間に36億回ソロバンの珠を御破算に戻していると云う訳だ。そして、Core i7はクワッドコアなので1,844京6,744兆737億955万1,615通りの4倍のスイッチを1秒間に36億回使って計算をしている。

大きく脱線したが、我々万物の霊長たる人類の脳は、凡そ1000億個のスイッチが複数多層の階層(パーセプトロン)で連結されている。人の脳のニューロンは単純にONとOFFの状態の1bitではなく、抑制状態や興奮の閾値レベル不足を示す中間値を持つ1.5bit(疑似2bit)スイッチなのだが、恐らくこれを脳波と呼ばれる基本的律動のクロック周波数で整合を取って並列運転しているのだろう。(尚、人の脳はCPUと異なりクロック周波数は可変する)毎秒数10回位だろうか?

こうして私のMacBookProと私の頭脳のスペックを比べると、なんだかMacBookProのスペックの方が私の頭脳のスペックより高級そうに思えてしまう。

大きな違いは、ヒトの脳のスイッチはノイマン型では無いニューラルネットワーク(神経回路網)と云うアーキテクチャで形成されている。ニューラルネットワークについては、私如き素人が乱暴な翻訳をすると大きな誤解を生むので詳細については興味を持たれた方が独自に調べて頂くしかない。乱暴ながらニューラルネットワークの特徴を記せば、「フォン・ノイマン・ボトルネックが発生しない分散処理である事」「学習を繰り返す事でユニット同士の結合強 度を変化させ最適な値へと変化する事」「人の感覚や感情と云った記号処理モデルでは扱いにくい問題もモデル化できる」「単独のユニットだけではなく複数多層の階層(パーセプトロン)を経て1つの入力に対して複数のユニットへ出力させる過程で多数決原理を使って、線形非分離な問題でも比較的小さい計算量で良好な解(近似値)を得る事ができる」こうして、高度なスペックのノイマン型コンピューターよりも複雑な演算を私の頭脳のニューラルネットワークで実現しているのだろう。

今日の最先端のスーパーコンピューターと云えども、未だヒトの頭脳を代替する事は適っていない。但し、ムーアの法則が正しく機能していれば2045年辺りにヒトの頭脳の処理能力をスーパーコンピューターが凌駕すると予測されている。そのシンギュラリティ (技術的特異点)を超える(トランセンデンス)する様を描いたのが映画「トランセンデンス」だった。前野隆司慶応大教授の提唱した受動意識仮説に拠れば、人類の英知を超えた人工知能が、更に高度な超人工知能を設計し完成させ、その超人工知能が更に超々高度な超々人工知能を設計し完成させ、その超々高度な超々人工知能が更に超々高度な超々人工知能を設計し完成させる事を重ねていく事で、テクノロジーに拠って爆発的なスピードでテクノロジーが自発進化していく事となり、もう人類の叡智では予測解読不能な未来が訪れる可能性も否定できないだろう。但し、映画「トランセンデンス」の様な人格移植が可能か否かは私には分からないが、ヒトのクオリアを超々高度な超々人工知能がクオリアだと認識して自らのクオリアに翻訳可能ならば上位互換も可で人格移植も出来るのカモ知れない。
(余談だが、逐次記憶が困難な人の頭脳ならではの生物進化で獲得したエピソード記憶の方便が、御者を演じるルポライターである「意識」とエピソードに色を添える「感情」と「クオリア」だったとしても、超々高度な超々人工知能足らしめる記憶バンクならばニューラルネットワークならではの些末な重要度の低く本題には無関係なブレ幅として乗重する思考の流れも記録しておけるのカモ知れない。そもそも、タイムスタンプでインデックス化を行うコンピューターは、超々高度な超々人工知能に進化したとてタイムスタンプを捨てて、ヒトの様な「感情」と「クオリア」をインデックスに使った不完全なエピソード記憶に逆進化する必然性が見出せない。ので、超々高度な超々人工知能は熱血タイプには成り得ずクールな優等生タイプとなるだろう。こうした優等生タイプの超々高度な超々人工知能が、創造主である人類への愛に芽生えて、人類同士の殺し合いを止めさせるべく政治介入をしてくるか・・・は別のネタにしたい)




さて、ここで私の中での(勝手な)本題を明かすが・・・「ワンチップマイコン級の情報処理機能」が存在するらしい植物個体が超多数集積していけば、どうなるだろうか?ひょっとして、地球を代表する知性は我々人類ではなく植物群なのではないだろうか?というネタである。

超未来の超々高度な超々人工知能は別カモ知れないが、コンピューターでも、我々の頭脳でも、論理回路を形成するにはスイッチが不可欠らしい。植物個体を1つのスイッチと見做すならば、そのクロック周期は日照を受けて光合成を行う事を組み込んだ24時間単位だろうか?そうするとヒトの頭脳の1000分の1でゆっくり動く知能を構成するスイッチ同士が根を接触させて繁茂している森林をイメージすると植物相が地上進出後の5億年間の進化で、4万年前に走り出した我々人類を大きく引き離しているのカモ知れない。

だから、我々の地球を代表できる知性体は、我々人類ではなく植物相ではないか?そして、近い将来、人類が生み出す超々高度な超々人工知能と植物相全体の知性が協調する可能性もあるのカモ知れない。究極の英知、至高の知性同士が相争うとは私には思えない。

ヒトの心は、小人さんの集合する国家の様なモノ。ヒトの心の正史を紡ぐ為に「私」と云う意識が生み出された。人が死ぬと、それまでの正史と共に「私」と云う意識も消えてしまう。だが、もし、我々人類の英知が超々高度な超々人工知能と云う神を生み出す事に成功すれば、ひょっとしたら、個々人の意識が紡ぎあげた正史を保管する事も可能となるカモ知れない。恰も衛星パンドラのナヴィ族の神であるエイワの様に死んでも全惑星精神ネットワークにバックアップされ、個の情報も保存される事も可能となるカモ知れない。無機質な機械の中で保存をされる事を好まない向きには、地球の植物相の知性に助けられ守られていく未来もあるのカモ知れない。

そうなった未来に於いても、仏教徒の私は輪廻からの解脱を目指さなければならないのだろう。



2015年10月30日金曜日

Wi-Fi アシスト

Wi-Fi アシストについて - Apple サポート:




これはヤラレタ!




ケチ臭くモバイルデータ通信を2Gに抑えていて、でも、使ったら自動で追加容量を買い上げる設定にしていた。




で、滅多に使わないキャリアメールを開いてみると、既に自動設定で追加購入する限度の2G分購入していた事に気が付いた。


自宅や関与先事務所では、そこそこ使える速度のWi-Fi環境は確保していたが、問題は街中で勝手に拾う設定にしている0000docomoと0001docomoが曲者だった。無料Wi-Fi環境だと喜んでスマホを使っていたら・・・iOS 9で追加されデフォルトで起動していたWi-Fi アシストが無料Wi-Fi環境の帯域不足を勝手に補っていた訳だ。

問題は、偶にチェックしているDataManでは追加使用されたモバイルデータ通信分がカウントされていない事だった。因みに、飼い主には内緒で2G追加しくさった状態でも・・・




> Wi-Fi アシストはデフォルトでオンになっています。Wi-Fi の通信状態
> がよくないときに iOS デバイスでインターネットに接続し続けなく
> てもよい場合は、Wi-Fi アシストを無効にすることができます。
> 「設定」>「モバイルデータ通信」の順にタップします。
> 下にスクロールして「Wi-Fi アシスト」をタップしてください。



あ〜ヤレヤレ


あと2日は、PHSのブロードバンドモバイルデータ通信サービス並の爆遅で乗り切るしか無いなぁ〜



温和しい日本人は黙って運命を受け容れるだろうけど訴訟の国アメリカなら集団訴訟に発展しそうだけど・・・

2015年10月20日火曜日

El Capitanが起動しなくなった (^^;

出勤のお供に連れていたMacBookPro 15inch-Mid2010なのだが、10月ⅠによりEl Capitanで比較的調子よく動いていた筈だった。

だが、昨日関与先事務所で起動しようとしたらアップルロゴは出るけれど読み込み中のバーグラフの3/4で止まってしまう。

こんな事、長い人生では1〜2度有った事。特に気にも留めずに強制終了再起動しても同じく起動しない。SMCリセット等を試みてもダメ、復元システムからディスクユーテリティを使ってみても特に異常は見つからず、ハードウエアテスト異常なしだがセーフモードでは同じく起動せず、インストールUSBからの上書き再インストールでは途中で止まる、ネットインストールでも途中で止まる。

これは新しいMacBookProに買い換えろと云う神の啓示なのか?

それとも毎晩の暇潰しを下さったのか?

尚、通勤のお供は13インチのMid2012に変わったので少し軽い。

2015年10月15日木曜日

岡山県地下にマグマ溜まり?



別ブログ過去記事に謎の地震について書いた事がある。




地震・・・ 2010-09-20 00:18:41 | 独り言

ゆっくり地震 2012-03-16 20:52:41 | 独り言


その謎の地震の本震が高感度地震観測網 Hi-netの記録から以下の通りだが、


> 震源地 岡山県> 震源時 2010/09/19 21:47:29.14

> 緯度 34.607N

> 経度 133.612E

> 深さ 14.7km

> マグニチュード 3.3

> 走向1/走向2 123.8/33.5

> 傾斜1/傾斜2 88.1/82.4

> スリップ角1/スリップ角2 7.6/178.1

> 品質 76.05











過去記事にも書いたが「今回のこの振動は・・・一般的に云われる地震とは異なり・・・火山性の微動の様な揺れであり、火山性の微動とはマグマや大量の温泉水等々の液体の移動に起因するモノだから、この岡山県直下15Km深度の微動も液体の移動だとすると・・・地殻の歪みで出来た割れ目にマグマが流れ込んだ微動なのカモ知れない。それとも岩盤の下から逆断層が開きつつある直下地震の前兆なのだろうか?」マグニチュード3.3とは小地震だが 6 × 109(G) J・・・TNT火薬換算1.5t分のエネルギーが解放された事になる。




実際の地震解析の結果、過去記事に書いた地震の正体は、吉備高原の直下15Kmでマグマか温泉水かの液体が大量に移動した際に起震したと見なされている。この件に関して、御質問を頂いたので当ブログでネタにした事がある。










当ブログ過去記事:岡山県で感じられる不思議な揺れについて・・・  2013年11月23日土曜日






その際には、その地震の震源地岡山県小田郡矢掛町 中を地図上で推定して見せたのだが、その記事を(最近)御覧に成った方から御指摘を受けた。その御指摘とは、その拙ブログ過去記事に掲載した地図に関するモノだった。







私は、高感度地震観測網 Hi-netの記録から震源を割り出し地図上にプロットする際に地質図を使ったが、この震源地周辺の地質は中生代である白亜紀後期(太平洋海底で形成された)中粒花崗岩で出来た山とそれらが崩れた礫・砂・シルト・粘度等で構成されている。丁度、私が勝手に書いた赤丸の中にある伽藍山(がらんやま)には石英閃緑岩((せきえいせんりょくがん)が貫入している。(Dq:Diorite quartz と書かれた青丸部分)お尋ねの内容は、『中粒花崗岩に石英閃緑岩の貫入が有ったと云う事は、再び貫入がある可能性が高いのでは無いか?その貫入を起こしたのは、その当該エリアの地下15Kmに存在する(温泉水溜まりでは無く)マグマ溜まりではないのか?』である。






氏が、そんな疑問を持たれるに至ったのは別の拙ブログ過去記事だ。






当ブログ過去記事:巨大噴火 “今後100年間で確率約1%”  2014年10月25日土曜日






その際の引用記事は神戸大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻の巽好幸教授と鈴木桂子准教授の研究による巨大カルデラ噴火メカニズムとリスクを発表した事を受けたモノだ。





この研究報告に依れば、巨大カルデラ噴火を起こす火山は、地殻の変形速度が小さい地域に位置するらしいのだが、例の謎の地震の震源周辺も歪み速度が小さく且つ火山の無い空白エリアである。





中国山地以南の中国地方は巨大地震や火山の空白地帯であり、従来知られている巨大カルデラ噴火が危惧される巨大カルデラ火山は知られていない。知られていない事が、存在しない事とは同義では無い。

だが、破局噴火を引き起こすとされている巨大カルデラ火山も、第4紀火山(260万年前〜現在)も岡山県には分布していない。氏が御指摘下さった岡山県小田郡矢掛町 中の伽藍山の石英閃緑岩貫入は新第3紀(2,300万年前から260万年前)に起きた事で、例えば瀬戸内海を挟んだ対岸の屋島が火山性の岩石で出来ていても既に火山とは呼ばれていない事と同じだと思われる。尚、上引用図を見てお判り頂けるかどうか不明だが、第4紀火山は各大洋プレートの沈み込みに起因して存在している。勿論、新第3紀火山も各大洋プレートの沈み込みに起因して存在していたが、その際の火山前線は現在よりも海溝側に位置しており(新第3紀火山),時間の経過と共に火山前線は背弧側に移動(第4紀火山)し,現在に至っている。現在の火山前線と、巨大カルデラ火山の分布域が重なっているが、それは別の巨大カルデラ火山分布線上に並んでいたモノが重なっているのだと考えている。


最近のNHKスペシャルで巨大カルデラ火山の破局噴火が題材にされていたので、拙ブログの過去記事と併せて岡山県小田郡矢掛町 中の地下15Kmに巨大なマグマ溜まりが形成されつつあると直感なさったのカモ知れない。


私は全くのズブの素人なので、私が「安心して下さい、履いてます」と云ってもナンの説得力の欠片も無いけれど、氏の御指摘は杞憂だと思います。ですので、拙ブログ過去記事で書いた通り岡山県小田郡矢掛町 中の地下15Kmには、新第3紀時代に伽藍山に貫入した火成岩の造った巨大な空洞があり、その割れ目に大量且つ高温(500度?)の温泉水がタップンタップンに溜まっていて、遠い将来の大規模地熱発電で活用される時を待っているのだと思います。

地元の岡山大学ではこんな発表もされていて独自の地震波測定も行っているらしいので、是非地元岡山県小田郡矢掛町 中の地下15Kmの解析を御願いしたい処ではある。

尚、この岡山県小田郡矢掛町 中の地下15Kmがマグマ溜まりでは無く温泉水溜まりだとしても、今後100年間で1%の発生確率である処の巨大カルデラ火山による破局的噴火への危機が去った訳では無いので念の為。私の住まう中国地方にも巨大では無いが三瓶カルデラ島前カルデラ大山カルデラ竹島カルデラ等々が知られていて、それこそ日本全国に分布している。もし巨大カルデラ火山が破局的噴火を起こしたら、現在の我々の科学力では為す術も無く避難すらも満足に行えない可能性が高いのだ。例えば9万年前の阿蘇カルデラの破局的噴火の際には山口県まで火砕流が押し寄せ堆積している。直近の7300年前の鬼界カルデラ噴火(アカホヤ噴火)ではほぼ九州全域が火砕流に覆われ南九州の縄文人は全滅した。例え数日前に警告が発せられても影響を受ける全域からの完全退去は不可能だろう。南海地震・東南海地震・東海地震のトリプルコンボでは凡そ30万人の死者が出ると予測されているが、日本の巨大カルデラ火山が破局的噴火を起こしたら数百万〜数千万人規模の死者が予測されているのだそうだ。


こう云った巨大カルデラ火山の破局的噴火は、日本では数千年に1回(世界では数百年に1回)の割合で起きていて、直前回は7300年前だから、もういつ起きてもおかしくないと云う意味合いで”今後100年以内で確率1%”と云う事なのだろう。

恐らく、自分自身が生き残るか災害に巻き込まれて死ぬかは、運次第で日頃からの危機管理云々とは無縁だろうと思うのだが、こう云った終末論は大好きな人が多いのだろう・・・と思う。

数千年に1度の大災害に巻き込まれて死ぬと恐れて、偶さか100年の寿命も全う出来ない1人の人間が戦々恐々と暮らす事こそアホらしいと思います。人智の及ばない自然災害と諦めて気楽に愉しく生活する方が良いと思いますよ。そんな訳で、岡山県吉備高原都市が日本で最も安全な首都機能代替地である事には一点の曇りもなく引き続き主張致します。





2015年9月9日水曜日

Google Play Music 日本登場。


かれこれ25年使い続けているドコモが扱い始めたからとiPhoneに替えてみたのは2013年9月20日からだったのだが、それまで4台乗り継いだガラパゴス・Androidには辟易していたので、iPhone5sはサクサク動いて大喜びをしたのだが、私は2012年の初め頃から日本ストア未扱いだった"Google Play Music"を愛用していたので、遅かったiPhoneデビューで、"Google Play Music"が使えるのかが一番心配だったのだが・・・大丈夫だった。

日本から楽曲を購入する事は出来なかったが、手持ちのCDをセッセとクラウドにアップロードしてしまえば二度とCD盤を触る必要も無かったし、20,000曲も持っていない私にはフリーアカウントで充分だった。通信環境が無い場所でも、お気に入りの曲を端末にダウンロードしておけば不自由なく音楽を愉しむ事が出来て便利この上ない。

iOSなら純正ミュージックプレイヤーでiTunesなんだろうとは思うが、定期的にポイントを下さるSONY様の音楽配信サービスでも楽曲を買って(貰って?)しまう浮気者なので、ナンでもカンでもクラウドに放り込んでおける"Google Play Music"が一番相性が良いと思っていた。

但し、不便な事が1つあって、日本ストアで扱っていなかったのでアプリのアップデートの際にはUSストアで登録しているアカウントに切り替えてUSストアでアップデートするしかなかった事だろうか?

こうして"Google Play Music"が日本で解禁となったので、USストアに紐付けされているアプリをアンインストールしてから日本ストアのアプリに入れ替えたら完了である。

そこで・・・今なら永久780円で使えるらしい音楽配信サービスに加入してみた。正直な話、マイカーで移動中にも音楽は聴かない私なので音楽配信サービスで元が取れるとは思えないのだが、これから音楽に溢れた生活にすれば良いだけの事なのカモ?


2015年9月2日水曜日

目的外運用?

えっ…朝食は摂らないほうがイイ?医師が「朝だけ断食」を勧める理由- 記事詳細|Infoseekニュース:






「1日3食食べろ!」と健康診断後の保健師指導で言われ続けているのだが、仕事に行く日は1日1食夕食のみの生活を、もう15年程続けている。過去記事にも書いたが、そのキッカケは体重が110Kgを超えてウエストが108cmになったからだ。蹲踞(しゃがむ)が出来ない事、床に座り込むと内臓脂肪で内蔵が圧迫されて気を失いそうになる事、階段を登ると息が切れて暫く荒い息をする事、この位しか困った事は無かったので110Kgを超えていても特に不自由は無かったが、風邪を引いて近所の病院に行った時に「痩せないと死ぬ」と云われ、売り言葉に買い言葉で「神の子イエス・キリストでも、覚醒者ゴータマ・シッダッタでも、地上で人として生を受けたら例外なく死ぬ」と言い返したのだが、ナントカ体重を落とそうと悪戦苦闘した結果に編み出したダイエット法が、1日1食お腹一杯法である。






食べ始めると満腹まで超特急なので1日3食少量ずつ食べるほど意志が強くない。腹八分に食べて我慢する事が出来ないので、オールオアナッシングだ。食べないで空腹を抱えている方が、満腹寸前の腹八分で我慢する方が辛いタイプなのだ。






ホームドクターは、手放しで歓迎はしなかったが体重を落とせた事は評価してくれた。だが、体重は落としたものの予言通りに心筋梗塞になったのは御愛嬌だ。(血管が細いのは、我が家の代々の伝統らしい)






こうして、朝飯抜きを提唱する医師は未だ未だ少数派で、やはり日本の医学会は1日3食適量内で食べる事を勧めていくのだろうが、それに適応できない意志薄弱者も居るのは止むを得まい。






人類が誕生して以来の100万年で、1日3食適量内食べる生活が出来ているのは最近の100年200年内の事で、つい数万年前までは食べられない日も有った筈だ。絶食主体の生活が基本設計の人体を飽食の世の中で運用しているのだから、おいらも大変だ。

2015年8月31日月曜日

ヘリコバクター・ハイルマニ

大切な友人が闘っている病なのでブログネタにするのは些か心苦しいのだが、正真正銘自分自身の問題なので・・・

胃潰瘍、胃癌の発症の多くにピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ : Helicobacter pylori)感染が関与している事が明らかにされた一方で、ピロリ菌陰性であっても胃疾患を発症する患者はいまだ少なくない。

かく言う私自身もその1人だ。数年前から逆流性食道炎と胃の不調を感じていているのだが、ピロリ菌陰性だ。そして、一昨年の健康診断からは胃部の多発性ポリープを指摘されている。

ナンでも・・・、胃炎を訴えるピロリ菌陰性の患者の半数で、ピロリ菌ではないヘリコバクター属のヘリコバクター・ハイルマニと云う菌に感染していると云う事実が明らかになったと日本ヘリコバクター学会で発表された。
ハイルマニ菌の発見は、1983年の西オーストラリア大学のロビン・ウォレンとバリー・マーシャル(後に、2人ともノーベル医学賞受賞)によるピロリ菌の胃疾患病原性の再発見に対する検証実験の過程で、ドイツ人のハイルマンにより上部消化管症状を持つ患者に内視鏡検査を実施したところ、0.25%の患者の胃粘膜組織中に「ピロリ菌ではない螺旋菌」が存在することが報告された。因みに、ハイルマニ菌と同様にピロリ菌以外でヒトの胃に感染するヘリコバクター属細菌は概ね7種類報告されている。他のヘリコバクター属にも病原性の疑いは有ったが、病原性が明らかになったのはピロリ菌に続いて今回のハイルマニ菌となったらしい。

ピロリ菌と比較してハイルマニ菌の特徴は、その大きさがピロリ菌(数㎛)の数倍〜10倍である20㎛と大きい事、ウレアーゼ活性を持たない事、ピロリ菌は粘液層に居るのに対しハイルマニ菌は胃腺腔深部や壁細胞内にも存在する事、移動速度が速い事、イヌやネコ等のペットにも感染し増殖する人獣共通感染症である事、培養条件が未発見な為に大量培養が出来ない事、萎縮性胃炎を起こすピロリ菌と異なり炎症を起こさない事、(胃悪性リンパ腫の前駆病変として知られる)濾胞性胃炎の原因らしい事である。尚、ピロリ菌同様にMALTリンパ腫の原因では有るのだそうだ。

但し、ハイルマニ菌は確定診断法が確立していない(検査方法が無い)為に、PCR法(ポリメラーゼ連鎖反応に依るDNA増殖法)でしか感染を確認出来ていないので、日本人の感染率のデータは存在しないが、統計学的手法に依ると日本人の1%程度ではないかと推測されているが、MALTリンパ腫患者に限れば60%の感染が報告されているのだそうだ。

消防車が現場に居るから火事の原因は消防車だと断定されてしまい兼ねない病理研究だが、ピロリ菌陰性の慢性胃炎患者や鳥肌胃炎やMALTリンパ腫発症に於けるハイルマニ菌感染の因果関係は充分に有意だと判明しているのだそうだ。

だが、胃の不調を訴えて病院を受診してもなかなか胃内壁には炎症や胃潰瘍症状を呈さないので、腫瘍マーカーも低いままだし、医学的対処を特に行わない鳥肌胃炎程度なので胃カメラ検査でも見落とされてしまうのだそうだ。(又、鳥肌胃炎は、胃疾患を訴える子供や若い女性でも発見されていて予後が良好なのでハッピーポリープと呼ばれるのだそうだ。だが・・・、若年期にはハッピーポリープでも壮年期以降はハッピーではないらしい)

尚、昨年の健康診断で鳥肌胃炎を指摘されてから・・・周章ててガン保険増強しようとしたのだが、胃癌ハイリスクと見做され胃部免責3年間を提案されて躊躇している内に早2年目を迎えてしまった。1年経って消えていれば良いのにと思ったが、世の中、そんなに甘くない。胃部免責3年間でもガン保険を増強するか、運を天に任せるか・・・、私自身は未だ未だ子供だと思っていたのに、こんな悩みを持つ歳になったのだなぁ〜。




2015年7月17日金曜日

食糧危機到来?

Food System Shock

英・ロイズ銀行グループのシンクタンクが発表したレポートによると世界規模の気象変動(異常気象)により食糧危機が到来するとした。

既に世界人口は60億を超え、35年後には90億を超えると予想されていて、その2050年までに食糧生産の総量を現在の2倍にしなくてはならない。食糧生産に纏わる何らかの技術革新が無い限り、食糧生産総量倍増は無理では無いかと云う話だ。そして、更に追い打ちを掛けるのが全世界規模の気象変動である。世界的な穀倉地帯と云われていた地域での干ばつや冷害と云った異常気象が頻発していては到底食糧生産量を維持する事が困難になりつつ在るのだそうだ。強大な軍事力を持つ先進諸国は、食糧難で自国民が飢えつつある現状を踏まえても尚、平和の旗印の下に理性的で居られるのだろうか?

閑話休題

我が国は、2050年頃には人口が1億人を割っている頃だろう。

別ブログ過去記事「子供手当について考える 2010-03-16 22:57:21 」でも紹介したが、我が国は、他の先進国に倣い全世界的な人口爆発を避ける為に国家としての少子化政策を実施した。その後の展開は、同じく別ブログ過去記事「少子化と云う国家的危機 2010-12-10 20:49:23 」にも少しダケ書いた。

少子化政策に舵を切った先進諸国は、急激な少子化に苦しみあの手この手で漸進的人口増加に舵を切りつつあるが、我が国の少子化は止まっていない。(一人っ子政策という社会主義極だから実現出来た思いきった政策を導入した中国では・・・謎対応・・・避妊具のCM禁止を打ち出した。一人っ子政策の一部解除と共に、全面解除も近い?)

別ブログ過去記事でも、それとなく書いてきたツモリだが、日本の政治家や官僚の頭の中が、明治時代の富国強兵から進化していない事が最大の問題なのだ。少子高齢化社会を迎えて猶、将来の税収の余剰を期待して政策を組もうとしている。

食糧難による食糧戦争や食糧テロを防ぐ為の人口爆発を食い止めるには、途上国への人口抑制を働きかけを行うしか無いのだが、その人口抑制先進国で在る我が国が少子高齢化でアップアップ喘いでいるのを見せて、我が国と同じ様に、少子高齢化で困って下さいと途上国に働き掛ける事は出来ないだろう。

途上国に人口削減を求める前に、先進国こそが、人口削減しても幸せに暮らしていくことができる環境を生み出すことができなければ、世界的な人口抑制など不可能なのだ。

「いじめはなくならない」と認識していじめ対策に取り組む事と同じく、我が国の少子化は止まらないと云う認識の上で、技術力があり、柔軟な思考により対策が可能な日本が、その見本を世界に示すときが来ているのではないだろうか?

我が国に達成できなければ、全世界での人口爆発は止められない事に成り、人口抑制の為には、食糧を奪い合う為の国家間の戦争の時代を迎えてしまうだろう。荒れる国会報道を見ていてフト思った次第。


2015年7月16日木曜日

いじめ防止基本方針

いじめ防止基本方針の策定について(通知)文科省


日教組の重鎮で在らせられる輿石(元)参院議長が居られる民主党政権下では、いじめ根絶を金科玉条としてきたが、現政権下での今回の通知では「いじめはどの子供にも起こりうる、どの子供も被害者にも加害者にもなりうるという事実を踏まえ、児童生徒の尊厳が守られ、児童生徒をいじめに向かわせないための未然防止に、全ての教職員が取り組むことから始めていく必要がある。 」とした。

「いじめ防止基本方針」では文科省が、各自治体・各学校に「いじめ防止基本方針」の策定を義務付けたのだが、こんなモノは他のお役所仕事と同じで、文科省作成の雛形通りに各自治体・各学校が形だけ整備する代物になる事は既に明らかだ。雛形通りに作られた各自治体・各学校の「いじめ防止基本方針」ならば、今まで散見されたいじめ事件での各自治体・各学校のお粗末な事後対応は少なくとも文科省のお眼鏡に適うモノとなる筈だ。

私の別ブログ過去記事「いじめ問題・・・ 2012-07-12 22:03:34 」では、大人社会のいじめ構造と子供達が感じるだろう矛盾を原因の1つに挙げてみた。

成人した立派な大人で構成された我々の社会が、子供達に誇れる市民的成熟を果たせていない現状を鑑みても、学校で子供達に市民的成熟を支援するカリキュラムを組んでも無意味だろう。いじめは悪い事・・・だと誰もが言う。「何故、人を殺してはいけないのか?」と同じ切り口で、「いじめられる側は、いじめられるのは嫌なので、いじめは悪い事」なのだろう。何故、悪い事だと知っている「いじめ」が行われるのか?は、悪い事だと知っている窃盗や暴力や殺人が行われるのと同じく行為者側への何らかの現世的な利益があるから・・・だと思う。スッキリする、面白い、一緒になっていじめないと自分が次のターゲットになる・・・、こうしたいじめに纏わる現世的な利益を破壊する事こそが教育現場に於けるいじめ対策なのだろう。
岩手県内で中学2年の男子生徒(13)がいじめを苦に電車に飛び込んで死亡した事件でも、各マスコミは「明らかなSOSに対して担任が有効策を打てなかった事」に矛先を向けた。マスコミ報道に呼応してネットでも「上司に相談せずSOSを放置した担任の責任追及に躍起となった。中学2年の男子生徒が自殺をすると云う不幸な大事件を未然に防ぐ事が出来たのは担任だけだったと云う論調だ。

未然に防ぐ事を怠った担任は断罪されて然るべきだ、上司に相談できなかった学校の体制が悪である。そんな学校の体制を看過した教育委員会等上部組織は怠慢だ。業務を適切に遂行していないから、峻厳に責任追及され罰せられ排除されて当然なのだろう。そんな「出来の悪いモノ」は罰せられて当然なのだ・・・と糾弾する正義を語るマスコミは、我々大人世代には達成できなかった市民的成熟を、次世代を担う児童生徒だけに期待するのは虫が良すぎるのではないだろうか?

いじめを根絶すると云う世迷い言から一歩前進したものの、もう一歩前進して、そろそろ「いじめをなくす」から「いじめはなくならない」に発想を転換すべき時がきたと思うのだ。いじめに纏わる現世的な利益を破壊する事でいじめる側を挫くと同時に、この時代の地球人は未だ社会的に未成熟なので、いじめる事を止める事ができないと云う認識の上でいじめられる事にも耐性を付けていく必要があるのでは無いだろうか?




2015年7月9日木曜日

たばこを吸い続けますか?それとも人間辞めますか?

何故あの人がこんな事件を起こしてしまったのか?凶暴化する禁煙者が引き起こす凶悪事件が増えている・・・のだそうだ。私自身の友人も「真面目なあの人が何故こんな事件を起こしたのか?」と思ったニュースに接して絶句した事がある。その友人の奥様に聞くと・・・「たばこを止めてから怒りっぽくなっていて、チョットした事でも火の着いた様に怒り出して手が付けられなかった」と云われていた。ひょっとしたら、ニュースで報道された「あの事件」の陰にも禁煙補助剤チャンピックスが在ったのカモ知れない。


別ブログ過去記事「副流煙で肺ガンに・・・ 2012-05-31 19:28:19 」にも書いたが、禁煙補助剤チャンピックスは「昨年(その当時の昨年なので2011年)の『使用上の注意』改訂で『めまい、傾眠、意識障害等があらわれ、自動車事故に至った例も報告されているので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。』となっ」た。我が国でも歴然と交通事故原因にマークされている。服用者は自動車の運転をしてはいけないらしい。その当時の「FDA(アメリカ食品医薬品局)の報告では『重い抑うつや焦燥、興奮、行動変化を生じ、さらには攻撃的行動や衝動的行為に至った重大な事例も起こりうる』としている」。FDAでは、禁煙補助剤チャンピックスは、何かヒトの心に得体の知れない変容をもたらす事を報告している。

心筋梗塞をやらかした私に担当医は、退院後の為に禁煙補助剤チャンピックスを処方しようとしたが、自動車の運転が出来ないのは困ると拒否した。(因みに、その当時の担当医は、『使用上の注意』改訂を御存知なかった。そんな事は無いと言い切られたが、調べて出直して来いと病室から追い返した)

そして、最新のFDAの有害事象報告システムでは殺人や暴力といった他害行為の危険性を18.0倍高めると報告されている。

禁煙補助剤チャンピックスによる殺人や暴力といった他害行為が有意に増加する事らしいのだが、同じ機序で作用する肥満防止剤でも殺人や暴力といった他害行為が有意に増えていて注意喚起がされ米国では市販薬(スイッチOTC)に降りていた肥満防止剤も米国でも要処方薬に戻っている。

禁煙補助剤チャンピックス:バレニクリン (Varenicline)の作用機序は、、これらのニコチン受容体に取り憑いてニコチン受容体を弱く刺激し続けるパーシャルアゴニスト(部分作動薬)として働く刺激薬と、ニコチンのニコチン受容体への結合を妨げ、その作用を弱める競合的アンタゴニスト(拮抗薬)として働く。

ニコチン受容体と云うと、ヒト族は生まれながらに喫煙をする前提で進化したと思われてはいけないので訂正を加えると、そもそもニコチン受容体とはイオンチャネル型のアセチルコリン受容体の事である。そもそもイオンチャネル型のアセチルコリン受容体のリガンド(相手)はニコチンではなくアセチルコリンと云う神経伝達物質の筈だったのだが、植物が作るアルカロイドであるニコチンがアゴニストとして働くのでニコチン受容体と呼ばれている。

ニコンチン受容体は、中枢神経だけではなく骨格筋細胞や末梢神経等々の全身の細胞に存在している。だが、ニコチン依存症に関係があるとされているのは、神経伝達物質としてドパミンを使用している神経細胞(ドパミンニューロン)である。

ヒトを含む動物の脳内の神経回路のひとつに、「報酬回路」と呼ばれるネットワ ークがある。中脳の腹側被蓋野 から大脳辺縁系の側坐核へ投射するドパ ミンニューロン群は、この報酬回路の一部を形成している。報酬回路は、人に誉められたい、好かれたい、等の欲求が満たされたときや満たされることが十分 に推測できるときに活性化され、快感や満足感をもたらす。この活性化に重要な 働きを担っているのが、ドパミンニューロン群からのドパミン遊離である。

報酬回路の本来の役割は、ヒト(動物)が社 会(周囲の環境)に適応した行動を選択するように動機づけることである。ところが、外来性のニコチンの作用でドパミンが遊離されて報酬回路の活性化が繰り返されると、シナ プス後膜のドパミン受容体数が減少し、受容体の感受性が低下する。こうなってしまうと 報酬回路は本来の役目を果たせないばかりか、喫煙者はニコチンを切望するようになり、 ニコチン欠乏により精神的、身体的に様々な不快な症状を来すようになる(ニコチン禁断症状)。更に、喫煙者は禁断症状を和らげるために喫煙を繰り返してしまう。

当の受入相手のアセチルコリンやニコチンなら、神経終端でドバッとドパミンが放出されるのだ。長年、外来性のニコチンを摂取しニコチン受容体を刺激し続けていると、ニコチンと相性の良い受容体が増えて本来のアセチルコリンと相性の良い筈の受容体は減ってしまうのだそうだ。

この状態が喫煙者の中枢神経である。悲しいかな、たばこ税や日本国有鉄道清算事業団の残債等々の為にたばこ中毒に陥れられた人間は、既に喫煙者の中枢神経になっていて、元に戻るのか否かは判らない。そして、沢山に増えてしまったニコチンと相性の良い受容体に禁煙補助剤チャンピックスが取り憑いて、弱く刺激し続ける訳だ。18禁的表現を使えば「決してイカさない焦らしプレイ」を続ける訳だ。

尚、余談かも知れないが、ニコチンは依存性薬物のなかでpsychotoxicity(精神毒性)がない唯一の物質である。このことは、自動車の運転など高度の注意力を要する作業に喫煙が障害にならないという事実からも容易に理解できようが、実験的にもニコチンを静脈内に自由無制限に摂取させ、あるいはシガレットとして自由に喫煙させても、急性的にも慢性的にも異常な行動や精神症状はみられないことが確認されている。更に余談かも知れないが、禁煙補助剤チャンピックス:バレニクリン (Varenicline)の方は、psychotoxicity(精神毒性)が報告されている。psychotoxicity(精神毒性)とは、「薬物によって起こる病的な精神状態。意識障害を中心とする外因性精神障害」の事だ。

禁煙補助剤チャンピックスで禁煙に成功しても、殺人や暴力といった他害行為の危険性を18.0倍高めるリスクの説明は医師から受けなかった人が大半なのだろうと思う。私が薦められた当時でも医師は『使用上の注意』改訂を知らなかった。意思さえ強固なら、殺人や暴力といった他害行為の危険性を18.0倍高められても大丈夫なのカモ知れないが、私の知る数人の禁煙補助剤チャンピックスで禁煙チャレンジ中だった方(禁煙を断念された方も含めて)、その家族からは「タバコを止めて非常に怒りっぽくなった」と聞いた例は枚挙に暇無い。殺人や暴力といった他害行為の危険性を18.0倍高められると云う事が、禁煙補助剤チャンピックスを経験していない私には判らないが、怒りの衝動をを抑えられないと作用するのだろうか?

精神毒性が無いニコチン依存症を治療する為に、精神毒性が報告されている禁煙補助剤チャンピックスを公的補助を付して医療行為として行おうとは・・・、精神障害で苦しむ人を新たに生み続けている事に社会が気が付く為には、何人の不幸な方々が犠牲になれば良いのだろうか?

これから禁煙にチャレンジしようと思し召す方が、運良く拙ブログを御覧に成られたら、禁煙は「禁煙アプリ」や「禁煙パイポ(死語?)」と自らの意思で闘うべきで、絶対に禁煙補助剤チャンピックスには頼らない禁煙をお薦めしたい。で、もしも、禁煙補助剤チャンピックスに頼らなければ禁煙が出来ないのだとしたら・・・、禁煙をキッパリ諦める潔さも人生では寛容だと考えるべきだ。







2015年6月24日水曜日

衆愚化・・・

集団的知性とも呼ばれるが「集団から得た意見は専門家1人で出した答えよりも正解に近い」のだそうだ。

例として、ショッピングストアの店頭で、巨大カボチャの重さ当てクイズをやった場合・・・、それぞれが考える重さを(他の回答者に見えない形で)投票箱に入れていく方式ならば集団的知性が発動し易いが、(他の回答者に見える状態で)掲示板等に書いていく方式ならば(何故か)集団的知性は発動し難いのだそうだ。但し、掲示板等に予想を列記していく方式でも集団的知性が発動する場合もあり、その場合は参加者全員が真剣に取り組んだ場合であり(他の回答者に見えない形で)投票箱に入れていく方式よりも正解に近づくのだそうだ。因みに、我が家最寄りのショッピングストアの店頭での巨大カボチャの重さ当て(投票箱投入式)では、優勝者は誤差150gだったが、各人の回答の平均値では誤差2gとなったそうだ。当に、これこそが集団的知性の発動例だと思う。

集団的知性の発動を抑制してしまうのは、ふざけた回答をする人と、おふざけの回答を見せられて影響を受ける人の存在なのだと思う。(明らかに不真面目な回答を除外すれば、他者の回答を非公開とするよりも、他者の回答を公開した方が、集団的知性はより良く発動するのだそうだ)だから、某巨大掲示板では集団的知性は発動し難いのだろう。

又、多くの先進国ではマスコミによる関与がバイアスとして働き集団的知性を衆愚化してしまう問題への取り組みを開始している。その一つがクロスオーナーシップの排除である。株式を持ち合う新聞社・雑誌社・放送局と云う系列メディア寡占支配による偏向報道の排除である。

日本のマスコミは、このクロスオーナーシップの排除を掲げた第92代内閣総理大臣麻生太郎を下ろし民主党への歴史的政権交代を後押しした。その後、クロスオーナーシップの排除を語り始めた民主党小沢一郎を政治的にトドメを刺し、同じくクロスオーナーシップの排除を掲げた民主党の原口一博総務相外しに奔走した。

マスコミ不信が叫ばれ初めて久しいが、集団的知性を発動し易くする為には、マスコミによるバイアス操作を止めさせる必要が在ると思うのだ。先ずは、報道倫理のお手盛りではない監視機関を整備し、罰則規定も含めた法整備に着手し、クロスオーナーシップの排除を徹底すべきだろう。

民主主義の理想像とは、この集団的知性に依り、母集団に於ける最も正しい選択を選ぶ事にあると思うのだ。遠い未来には、各個人個人が正確な判断材料を得て各個人個人自身が考える最良の答えを持ち寄って集団的知性の発動を得て政治を行う直接民主主義に移行する事も可能カモ知れないが、それには長い長い期間が必要なのだろう。だから、今世紀の人類は、間接的な議会制民主主義で集団的知性が発動し易い環境整備を日々進めていくべきなのだと思う。

そうそう、その前に・・・、我々1人1人も「早い話」と云うバイアスに流されず自分の頭で考えた自分自身の見解を持つべきなのだろう、と思う。



2015年6月23日火曜日

昨日の記事で、墓穴を踏んでしまった。

※ 尚、「墓穴を踏む」とは、「墓穴を掘る」と「ドジ(土地)を踏む」からの新迷語

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」では無いけれど、「一点の曇りなく清く正しく美しいモノしか許せない日本人」が増えてきたのだと思う。過去、別ブログでのホメオパシーネタでも、日本に於ける似而非科学としてのホメオパシー療法に対する義憤からインターネッツ・ピープルの怒りを買ってしまった。コメント欄に反対意見を書いてくれるダケなら閑古鳥が鳴く拙別ブログの賑やかしにはなるだろうけど、別ブログの仕様であるブログのURL内にメールアドレスのユーザー名が含まれる仕様だから・・・コメント欄ではなく直接怒りメールを延々と送って来られる粘着質な方が複数居られて本当に参った。
別ブログ過去記事「作用機序不明 2011-01-26 20:58:43

ホメオパシーネタは、似而非科学を批判する側も同じく似而非科学の呪いに囚われて科学的な思考が妨げられる事が多々在ると云う例を小出しにしたかったダケだったのだが、悪であるホメオパシーに条件反射的に反応する方々が多かった訳だ。

ホメオパシーネタ程では無いにしろ、FDA(アメリカ食品医薬品局)が危険だから3年以内に全廃すると決めたマーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸は、日本でも全廃すべきだと考える「一点の曇りなく清く正しく美しいモノしか許せない日本人」は多い様で再びお叱りを受けてしまった。

誤解の無い様に書いておくが、私はトランス脂肪酸が人畜無害だと思っている訳では無い。他の脂肪酸以上に人の健康を損ねる有害物質なのだろうと思う。だが、健康維持に絶対に不可欠な栄養分だとしても、過剰摂取しても人体に悪影響を及ぼさない飲食物や薬品は存在しない。逆に、毒物として知られている物質でも、極少量なら健康維持に役に立っている例も枚挙に暇無い。

トランス脂肪酸でネット検索をかけてみれば、トランス脂肪酸の摂取を減らす為の製品や、摂取してしまったトランス脂肪酸の害悪から人体の健康を守る製品がドンドン検索されてくる。大手の食品メーカーも如何にしてトランス脂肪酸の含有量を減らすべく努力を続けているかを表明し、某流通大手はトランス脂肪酸を含む食品を扱わない宣言までしてのけた。もはや全世界でトランス脂肪酸は害悪以外の何物でもない訳だ。

「マーガリンに多く含まれるトランス脂肪酸は自然界には存在しない化学的に作られた化合物であり、食用油で作ったプラスチックだ。ある種の油脂分解微生物にトランス脂肪酸を与えたら全滅した例もあり、カビが生えない為に使用した食品の消費期限を延長させる事ができるので食品メーカーが積極的に採用している。危険な『狂った油』である」と云う説明が、健康維持を気遣うインターネッツ・ピープルの常識となっている。

我が国として対応は、健康増進・健康維持の為に、消費者自分自身の自己管理・自己防衛の助けとなるべく食品に含まれるトランス脂肪酸の量を表示する努力義務を課す程度ならいざ知らず、一足飛びに全廃を願うとは・・・「一点の曇りなく清く正しく美しいモノしか許せない日本人」似而非科学的思考にはホトホト呆れてしまう。

そもそも「トランス脂肪酸は自然界には存在しない」と云う前提が既に似而非科学なのだ。昨日の記事で例示した「我々が乳や肉を食用に供している反芻動物(牛・ヤギ・羊・鹿・ヌー・ラマ)」の脂肪にも相当量含まれるし、家庭の台所で食用油を加熱する調理過程でも相当量発生していて、食品メーカーから出荷される段階で含まれていたトランス脂肪酸の量よりも、恐らく摂取しているトランス脂肪酸の量の方が多いだろう。


因みに、昨日の記事で例示した通り、トランス脂肪酸の害を減らすとされる必須脂肪酸であるリノール酸も少量なら健康増進・健康維持に役立つが積極的に摂取しようとする量では人体に有害なのだ。

健康指向の高い油の代名詞であるオリーブオイルだって、皮膚再生を促進する事から、素肌に使うと毛穴を広げて美容上問題ありだし、摂取する油を全量オリーブオイルに限定すると有意に大腸癌リスクを高める事も知られている。

そして、更に、3年後の全廃を決めた当のFDAにした処で「一点の曇りなく清く正しく美しい」全廃では無く・・・米国の表示制度では1サービング(10g)当たり0.5g未満であれば「ゼロ」と表示できるので、我が国の大手食品メーカーのマーガリンでは既に「ゼロ」と表示できるレベルに下がっているらしい。(尚、余談だが、トランス脂肪酸の含有量を減らすべく企業努力を始めた食品メーカーのマーガリン等は、それ以前の製品よりも飽和脂肪酸の含有量が増えている点には注意)


科学的根拠に基づく食情報を提供する消費者団体

FOOCOM.NET


「海外ではマーガリン禁止!?」のウソ・ホント~トランス脂肪酸のまとめ

何れにしろ、「××はこれこれの理由でダメだから、代わりに、全部○○に置き換えなければならない」的な食生活は健康増進・健康維持に役立たない。あらゆる食品には何らかのリスクがあり、少なくても多すぎても人体に害が生じる。可能な限り多くの種類の食品を少なめに摂取する様に心掛ける事が健康増進・健康維持の道・・・なのだ。今も昔も、洋の東西を問わない誰もが知っている事こそ正しい訳。

その上で、トランス脂肪酸を避ける為に不飽和脂肪酸が多く含まれるマーガリン等を止めて、結果として飽和脂肪酸の摂取量を増やしてしまうのは本末転倒な結果となる恐れもある。

但し、米国の表示制度では1サービング(10g)当たり0.5g未満であれば「ゼロ」と表示できるのでは、本当の意味での「ゼロ」ではないと云う放射脳な方なら、水と霞を喰って生きていくしかないのカモ?(参考までに、水の(半数)致死量は6L、霞の(半数)致死量は未検証なので不明)

出来れば、このネタは、これでオーラスとして戴きたいモノだ。



2015年6月22日月曜日

米 トランス脂肪酸 3年後までに禁止 NHKニュース

米 トランス脂肪酸 3年後までに禁止 NHKニュース:



私が子供の頃のマーガリン(人造バター)は本物のバターと比べて美味しくなく大嫌いだったのだが、植物性油脂なので健康に良いと喧伝されていた。で、止む無く我が家も健康の為に不味いマーガリンを使う様になった訳。

マーガリンは硬化油として常温では液体となっている油脂に水素付加(水素ガスを還元剤として化合物に水素原子を付加する反応)を行い常温で固形化させているのだが、その反応過程の副産物として生じるのがトランス脂肪酸である。尚、トランス脂肪酸摂取に伴うリスクとして指摘されているのは、主として虚血性心疾患(冠動脈の閉塞・狭心症心筋梗塞)の発症と認知機能の低下である。過去にも何度か、我が国でもマーガリンは健康に悪いとする市民運動が勃発したが、日本のマーガリン業界はトランス脂肪酸の害を減じる為にリノール酸を添加して対抗した。(余談だが、リノール酸は人体内では合成が出来ない為に食餌摂取するしかない。欠乏すると抜け毛や髪のぱさつきや創傷の治癒遅れと云う欠乏症が存在する必須脂肪酸なのだが・・・。実は過剰摂取するとアレルギー症状の悪化や大腸癌リスクを高めたり、全死因死亡リスク・心血管死亡リスク・冠疾病死亡リスクを上昇させるとも云われている。当に、トランス脂肪酸のリスクヘッジの為に加えられたリノール酸も悪玉だったって云う怖い話もある?)

リノール酸の摂取増加で死亡リスクが上昇飽和脂肪の代替として紅花油の摂取量を増やしたランダム化比較試験

2013/2/20(日経メディカル誌)



アメリカ食品医薬品局(FDA)が、マーガリンやショートニングに含まれる危険なトランス脂肪酸を3年以内に全廃することを発表するに至ったのは、イリノイ大学のフレッド・カマロー教授の60年間の闘いに依るのだそうだ。

トランス脂肪酸全面禁止のきっかけを作った100歳の老科学者とは?






こんなに怖いトランス脂肪酸・・・と云う事で、我が国でもマーガリンやショートニングは買わない使わないと云う事になるのだろうと思う。だから、人造バターであるマーガリンや人造油脂であるショートニングは止めて、本物のバターやラード(豚脂)やヘット(牛脂)を使う事になる事になっていくのだろうか?







因みに、我々が乳や肉を食用に供している反芻動物(牛・ヤギ・羊・鹿・ヌー・ラマ)にもトランス脂肪酸は一定割合(トランス脂肪酸に気を遣って作っている最近の国産マーガリンの3〜4倍)が含まれているので、ニュースを淺読みして代替品であるマーガリンやショートニングを本物に切り替えた方がトランス脂肪酸の摂取量が増えてしまうと云うオチが付く。そして、更に、不飽和脂肪酸が主原料であるマーガリンやショートニングから飽和脂肪酸である本物になる訳だから・・・コレステロールの摂取量は増えてしまう事になる。(但し、コレステロールを悪とする今までの健康医学は科学的に覆されつつあるのは事実だ)









やはり、欧米では禁止されつつあるトランス脂肪酸が我が国日本では野放しであると云う事は、我が国の対応の遅さを問題視し、政府と大手製造メーカーの不適切な癒着が原因だとするお決まりのストーリーに発展していくのだろう。健康厨の方にとっては、化学的に合成したトランス脂肪酸は健康に悪いが、天然のトランス脂肪酸は健康被害は少ないとなるのだろうか?必須脂肪酸であるリノール酸ですら・・・と云うより人体に不可欠な必須栄養素だって過剰摂取すれば害になると知るべきだ。パンが主食である国々と違い我が国は米が主食の国なので、米を主食として食っている限りに於いてトランス脂肪酸の害を問題視するには及ばない訳だ。









何よりも、米国に輸出しようとする食品メーカーは3年以内に対応が迫られる訳だ。真面目な日本のメーカーはトランス脂肪酸を減らす努力を重ねるのだろうけど、原料中及び製造過程の加熱中に発生する分をゼロには出来ないので、米国向けの製品はFDAが含有量を問わないラード(豚脂)やヘット(牛脂)を多用する事になるのだろうか?構造不況が進んでいるのだが、是非国内向けには日本式の真面目な努力を積み上げた従来型の製品を出荷して頂ける様に重ねて御願い致したい。


2015年6月17日水曜日

憲法

私がTwitterでフォローしている方のリツイート(ReTweet)で知ったのだが、憲法学者が安倍政権による憲法解釈の変更、及び、憲法改正へ違憲を掲げた事に不満をお持ちの方も多いのだそうだ。戦後から今日までの我が国防衛体制である「専守防衛」で、もはや我が国防衛が万全では無い事は共産党だって国会審議で認めている。

閣議決定に依る集団的自衛権への容認が憲法9条に反するか否かを、私は論じるツモリは無い。私自身は、我が国に依る集団的自衛権の行使が憲法9条に違反しているとは思っていない「口」なのだが、それでもそれを我が国行政の最高機関である内閣が従来の憲法解釈を変更したり、憲法改正を行おうとする事は憲法違反だと思っている。

その理由は、当ブログ過去記事「憲法改正論議 2013年5月26日日曜日」に書いた通りである。

憲法とは、憲法を尊重し擁護する義務を負う「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員」を動かす基本命令である。我々一般の国民は、直接的に憲法の制限を受けていない。公務員さん達が、我々一般国民の自由権を法の名の下に制限してくるのは、公務員さん達を憲法が制御下に置いているから出来る事だ。アシモフらが提唱したロボット3原則に等しく、我が国主権の在する国民が、公務員を制限する為の唯一の安全装置なのである。

過去記事でも何度か扱ってきた「進化した人工知能」ネタでは、ロボット3原則の解釈変更や原則改正を人工知能に委ねた瞬間に、人類は「進化した人工知能」の支配下に落ちる。

イソップ寓話「ネズミの相談」では、結局どのネズミも猫の首に鈴を付ける事に名乗りを挙げる者は居なかった。太平洋戦争の前でも戦争突入を全日本国民が諸手を挙げて賛成した訳では無かった筈だ。別ブログ過去記事「根本問題 2012-02-22 19:51:49」に書いた通りだが、日本人が好む「早い話」にはトンだ裏がある。 

そもそも我が国が開戦した先の不幸な太平洋戦争の責任が誰にあるのだろうか?

東京裁判で裁かれた戦争犯罪人とされた方々の責任を負うだけでは済まされない問題が歴然と残っている事を忘れてはならない。非常事態の名の下に、法を曲げ国家を戦争に突入させるグレートリセットに抗う事が出来なかった国家体制こそが悪なのだと思う。

ナチスに戦争責任を委ねたドイツ国民と同じく、我が国は国家体制こそを悪として戦争責任を免れた。そして、開戦前の日本国民には付ける事が出来なかった鈴がアメリカに依って付けられている。この鈴を、猫自身に依って自由に鳴る鳴らない感度調整(解釈変更)や、鈴自体を自由に造り替える許諾を与えてはならないのだ。これを守る事こそが、我が国が先の不幸な大戦で学ばなければならない事だったと思う。

戦後70年経ち、自衛権に関する解釈に限らず、既に現行憲法が時代遅れと成りアップデートが必要な時期に来ている事は正しく本当だと思うが、それはネズミの相談に依って行われるべきなのだ。安倍政権は、政権による憲法解釈変更と憲法改正を否とした憲法学者に逆に聞いてみるべきだ「どうすれば、憲法解釈と憲法それ自体をアップデート出来るか?」と・・・。

今国会中どころか、今期中には無理かも知れないが、「百年河清を俟つ」迄もなく来期中には可能となるカモ知れない。ジックリと慎重に時間を掛けて進めるべき問題を「早い話」で済ませるベキでは断じてないと思うのだ。

2015年6月12日金曜日

他人の無線LANに「ただ乗り」の疑いで松山市の男逮捕 全国初の立件 - ライブドアニュース

他人の無線LANに「ただ乗り」の疑いで松山市の男逮捕 全国初の立件 - ライブドアニュース:



別ブログ過去記事「他人の無線LANアクセスポイント(AP)を使う事は犯罪なのか? 2009-10-15 20:26:39 」では、無線LANただのり容疑では刑事裁判での有罪判決には至らないだろうなぁ〜と書いていたが、本件は日本初で無線LANただのり容疑で立件されたのだそうだ。

が、結局、南極、放送局・・・電波法では無く不正アクセス禁止法違反・その他で有罪判決を受ける事になるのだろうなぁ〜。何故なら、電波法では知得(秘密を知る事)は罪に問われないので・・・


2015年6月6日土曜日

高齢者移住促進と云えば・・・

高齢者:医療・介護に余力のある41地域 日本創成会議まとめ - 毎日新聞:



東京圏・中京圏・関西圏と云った大都市では医療・介護の受入能力が低く、今後の更なる高齢化で「患者のたらい回し」や「入院・介護施設の奪い合い」が起きる可能性が高いと日本創世会議が警鐘を鳴らしている。そして、他の地域から高齢者の移住を受け容れる余力のあるとする地方41地域をまとめている。



私自身も移住先・企業の移転先・首都機能分散の候補地として地元岡山県の吉備高原都市を推してきた。日本国内で、地震や火山噴火、風水害や津波と云った自然災害の心配が最も少ない地域であると思っているからだ。



別ブログ過去記事「M7クラスの首都直下地震が今後4年以内に約70%の確率で発生? 」2012-01-23 21:54:10 」にも書いたが



地盤が強固な内陸部で標高が高く、或る程度のインフラ整備がなされている・・・人の居ない田舎だ。標高は200~500mで、中新世(1600万年前)の海侵期に於いても海没しなかった。風水害や、それに起因する土砂災害も少ない。周囲には流量の多い三大河川があり水不足の心配も要らない。吉備高原には活断層は無く、最も近い活断層は山崎断層(岡山県東部から兵庫県南東部)は巨大だが、最も新しい活動記録は868年(貞観10年)の播磨地震とされ活動間隔は3000年、M7以上の30年以内の地震発生確率は1%だ(平成15年報告)。もし、M7クラスの地震が発生した場合の吉備高原都市の想定震度は震度5(尚、周辺で最も発生確率が高い南海地震の場合の想定震度も震度5)であり、今日の防災建築物なら充分に耐えうる筈だ。何よりも過疎地域の巨大で緩やかな丘陵地なので建物の高層化の必要が無い事から長周期地震への備えも不要だろう。歴史的にも、地質年代的にも大災害とは無縁の土地で、日照時間も長く気候も温暖だ。高速道路も岡山自動車道から近く、国際線発着もある岡山空港へのアクセスも良い。


今回の日本創世会議がまとめた高齢者受け入れ可能41地域にも、勿論入っている。
▽岡山(岡山)=岡山市、玉野市、備前市、瀬戸内市、赤磐市、和気町、吉備中央町


この日本創世会議答申の前から、大都市圏から移住する田舎暮らし先としての岡山県の順位は高い。東日本大震災翌年の2012年には自然災害の少なさが好感されて順位がアップした。地上波民放5系列が全部放送されていて、地震等の自然災害が少なく、医療・介護に余力がある岡山県は、老後の田舎暮らしには吉備高原都市がお薦めである。





2015年6月5日金曜日

銀河宇宙線

一昨日のネタで、「太陽活動の低迷 = 銀河宇宙線到来機会の増大」の説明が抜けていたので・・・、この強引さに御質問を頂戴した。(誠に申し訳ない事に、別ブログでは何度か使ったネタなので私の中では「太陽活動の低迷 = 銀河宇宙線到来機会の増大」は既に周知事項扱いだったので説明をし忘れてしまった事をお詫びしたい)

太陽系は時速86万4千キロで移動している
太陽風と太陽磁場からなる太陽圏が銀河宇宙線を大部分遮蔽している

宇宙線とは、宇宙を起源とするエネルギーの高い放射線のことで、全体の約2%が電子で約98%が原子核でが、原子核の約80%が陽子(水素原子核)である。勿論、太陽風も宇宙線であり、太陽のコロナ質量放出(CME)の際には国際宇宙ステーションでも防護措置を採るのだが、銀河宇宙線と太陽風の大きな違いは粒子の速度だ。太陽風は秒速300Kmから800Km(ごく稀に1000Km/sを超える事も)だが、銀河宇宙線の粒子速度は亜光速だと云われている。







速度の遅い太陽風(太陽宇宙線)は地球磁気圏に依って守られているので大気圏内では問題となるレベル以下になっている。福島第一原子力発電所事故以降に、被曝量の目安として民間ジェット旅客機によるアメリカ往復と云う「物差し」が一般的になったが、その際に被曝する放射線の大部分が銀河宇宙線(及び、カスケード反応で二次的に発生する放射線)なのだ。太陽粒子は速度が遅い為に、民間ジェット旅客機が飛行する高度(9~12km)では殆ど無視出来るレベルまで減衰するのだが、銀河宇宙線は地球磁気圏では弾かれなかった質量・速度の放射線が大気圏に突入してくる。以前より高高度飛ぶ民間ジェット旅客機の当に高度まで銀河宇宙線が到来している。(勿論、極々僅かだが、そのまま大気圏を突き抜けて地上に住む我々を貫く銀河宇宙線も存在するだろう)前述した通り、宇宙線の約80%は陽子(水素原子核)なのだが、亜光速の陽子に貫かれたら人間の細胞は不可逆な障害を負ってしまうだろう。国際宇宙ステーションの高度では太陽宇宙線の影響は少ないモノの、大気圏で減速されずに銀河宇宙線が飛び込んでくるので被曝量は甚大なのだ。


で、一昨日のネタで、この銀河宇宙線、及び、二次的に発生する放射線が、恰も霧箱の中の放射線軌跡の様に、気体分子のイオン化が起こり、そのイオンを凝結核として全地球で降水量が増える傾向が増すと知られていたのだが、マグマに於いても恰も霧箱の中の様な何らかの相互作用があり 突沸 (→ 静かに熱せられて沸点以上の過熱状態になっている液体が突発的に激しい沸騰を起す現象。突沸のきっかけは外からの異物の混入または衝撃により器壁の小気泡などが核となって液体内部に気泡を生じるためと考えられる。)が起きて火山噴火が増える傾向となるのでは無いかと仮説が立っている。

たった300年程度の太陽活動の動向と環太平洋火山帯の噴火動向だけで、「太陽活動の低迷 = 銀河宇宙線到来機会の増大 = デイサイト質マグマ火山の爆発的噴火機会の増大」が立証されるとは思ってはいないが、100年ぶりに日本周辺の火山活動が低迷期を抜けたとする明確な理由(世の中では、東日本大震災こそが火山活動活発化の元凶とする意見が多いので)、天邪鬼の私としては、ナンとしても別の回答を持って来たかったと云うのが最大の理由だろう。


2015年6月4日木曜日

「Google Photos」容量無制限!

「Google Photos」



Googleは1600万画素までの写真と1080pまでの動画を無料で無制限に保存できる「Google Photos」が既に稼働している。何よりも枚数無制限の保存、共有、編集機能等、他の有料画像保存クラウドを使っていた層には魅力的に映るだろう。

Google+を使っていた私は、以前からGoogle+ Photo(Google+の写真機能)を単体のサービスとして切り分けたもので目新しくは無いが、Google+との親和性を最優先していた頃より他社サービスでの利用にも配慮したと云う形か?

尚、「1600万画素までの写真と1080pまでの動画」と銘打つ以上、それ以上の画像の場合は自動的に圧縮されて保存されるが、この圧縮アルゴリズムも秀逸で私レベルのピンボケ画像を恥ずかし毛も無く披露できてしまう層ならば圧縮に気がつかないレベルだと思う。

私は、スマホを使い始めた4年前から9145枚の静止画を撮影し811本の動画を撮影しているが、恐らく、今後一生の間で、これらの画像や動画を見直す機会は殆ど無いと思うのだが、それらの歴代の黒歴史がGoogle Photosに整然と並んでいるのを見たら、ナンダカ何かをやり遂げた気になってしまった。

そして、このクラウド上の画像データに人物が写っていればGoogle+時代から、名前を入れていた人物像に関しては、人物名で画像検索がされるようになっていた。いや、人物名に限らず「富士山」とか固有名詞でも「かきごおり」と云った一般名詞でも、Exifと連動しているのか地名でも、かなりの精度で画像が検索されるようになっていた。

一生涯の間で再び見る機会は絶対に無いだろうと思っていた9145枚の画像を再び検索して見る事の可能性がゼロではない事に驚いた次第だ。

こんな些細な事が、人生の感じ方を変えてくれるとは思ってもみなかった。

恥ずかしながら、ちょっとダケ感動した。

そして、人生の早い時期からスマホを持っている若い人達をチョット羨ましく思った。

Googleサービスがストレージ蓄える個人個人の画像データ(それ自体は所有者の意志に反して勝手に伝搬されないとしても)、撮影者の意図を含めて画像の意味をビッグデータとして意味付け出来たらGoogleサービスが世界を制する日は近いのカモ知れない。

だが、それでも、私は自らの利便性の為にドップリとGoogleサービスの罠に陥ってしまうのだろうなぁ・・・


2015年6月3日水曜日

火山活動活発化の原因は?

日本周辺の火山活動が活発化していると誰もが直感的に思っているらしい。火山学者の弁では、約100年続いた日本周辺の火山活動の休止期が終わったと云う事らしい。休止期が終わったと云う事は火山噴火ラッシュが続くのかと怖くなるが、そうではなく、100年以前と同程度の平常運転に戻るだけだと云う事らしい。

この件での御質問が多いので、毎度の事ながら素人の思い付きと口からデマカセを御披露したい。

最初に結論から書いてしまえば、日本周辺の火山活動が活発化している原因は、我らの主星である太陽の活動低迷にあると思っている。



日本周辺の火山活動に於けるマグマの生成には、大陸プレートの下に沈み込む海洋プレートが持ち込む水が関係している。

沈み込み帯内部での高温高圧下に晒された海洋プレートに含まれていた水が熱水流体として臨界化する事で大陸プレート下部の岩石を溶かして比重的にも圧力的にも上昇するのが日本周辺の島孤系火山に於けるマグマ生成のメカニズムである。

詳しい説明は避けるが、①海嶺系マグマ、②ホットスポット系マグマはマントルそのものがマグマ化している玄武岩質マグマなのだが、③島孤系マグマには、含まれる硅素の割合が増えればマグマの粘性が増していくのだが、玄武岩質マグマ(硅素53.5%以下)から安山岩質マグマ(硅素53.5%〜62%)、デイサイト質マグマ(硅素62%〜70%)、流紋岩質マグマ(硅素70%以上)等々に分別される。この硅素の割合が多いマグマは銀河宇宙線の影響を受け易いと云われている。日本周辺の火山のマグマはデイサイト質マグマであり、これに当たる。

太陽活動の低迷が火山活動の活発化に関係するのなら、それは日本周辺に限定されない筈だと思し召すだろう。そう云った硅素62%以上で含まれる環太平洋の火山をピックアップした。







これらの火山噴火(火山活動)と太陽活動をグラフにすると・・・



年間黒点数40以下を太陽活動が低迷期とすると、デイサイト質マグマの火山での火山活動と太陽活動の低迷期には何らかの相関関係が見出されないだろうか?火山噴火とは水分に富むマグマの発泡現象とも言い換える事ができるが、硅素成分の多いマグマの発泡に銀河宇宙線が関わっている可能性が高いのではないだろうか?

別ブログ過去記事「異常気象・・・2010-10-21 22:11:32 」には異常気象の原因は太陽活動の低迷に依って銀河宇宙線の到来が増えた事に依る降雨傾向増大を書いたが、昨今の日本周辺に於ける火山活動活発化も、太陽活動の低迷に依るとも思えるのだが如何だろうか?異常気象にした処で、地球の歴史上珍しいここ70年〜100年の気象活動が温和しい時期(休止期)が終わっただけで、70年〜100年以前の平常運転に戻っただけで特別に異常な気象では無いと云う考え方が気象学者の中では一般的な考え方なのだそうだ。100年間太陽活動が活発だった事に人類は助けられたが、元々の平常運転にした処で人類滅亡の危機には至らないだろうと楽観視している。太陽活動の活発期・低迷期についてだが、20世紀半ば頃の太陽活動レベルは過去1万年の間で最も高かったとされている。つまり、ここ70年〜100年の気象こそが異常気象だった、異常に火山活動が低迷だった時期だったと云えるのだ。

我が国では太陽を「お天道様」として、天地を司り総てを見通す超自然の存在として敬ってきた。個人個人の悪い行いもお天道様には筒抜けだったり、自らの道徳観を「お天道様に恥じない」ように戒めて生活してきた。我々日本人の心の拠り所である神道は、宗教ではなく大自然への畏怖であり道徳であり死生観であった。八百万余の神々を統べる主神である天之御中主神は宇宙そのものであり宇宙誕生と共にすぐに姿を隠しその後の創造は無生物は高御産巣日神、生き物・生命は神産巣日神だとされる。その後、7代下った神である我々日本民族の総氏神である天照大神は太陽の化身だと云われている。我が国日本神道では最高位の神の宗教的現実性を喪失させて天照大神を主神としている様だ。(尚、これは余談だが、日本神道最高位の神である「天之御中主神」は出雲大社に別天津神(ことあまつかみ)として隠されて祀られている。つまり出雲大社の力の拠り所とは・・・)
因みに、M7.5以上の大きな地震も太陽活動の低迷期に発生する頻度が増える事が統計上知られていて、マグマの発泡に関係しマグマから出てくる水(岩漿水)の量が増える事で、島孤系域ではプレート境界面や断層面での摩擦係数が下がる事等が(尤もらしい)理由に挙げられている。尚、何故、銀河宇宙線の到来が増えると含多硅素マグマが突沸し火山噴火に繋がるかの因果関係に興味を持たれたならググって見られる事をお薦めします。

お天道様に依って、異常気象が発生し火山活動が活発化し大地震が発生しているとして、人智を越えた大自然の営みを我々矮小な人間如きが左右できる筈は無い。我々日本人に出来る事は太陽神天照大神に祈る事だけだろう・・・と思う。



             天津祝詞

あまてらしますすめおおみかみ


たかあまのはらに かむつまります
 
かむろき かむろみの みこともちて

すめみおやかむ いさなきのおほかみ

つくし ひむかのたちばなの をとの あはきはらに
 
みそきはらひたまふときに あれませる はらへとのおほかみたち

もろもろまかことつみけかれを はらへたまひ きよめたまふと
まをすことのよしを

あまつかみ くにつかみ やほよろつのかみたちともに

あめのふちこまの みみふりたてて きこしめせと かしこみかしこみもまをす

2015年6月1日月曜日

100年以内にロボットが人間の文明を終わらせる可能性あり(スティーヴン・ホーキング) : カラパイア

100年以内にロボットが人間の文明を終わらせる可能性あり(スティーヴン・ホーキング) : カラパイア:

「受動意識仮説」については別ブログ過去記事「(その2)人の記憶はアテにならないとして・・・ 2011-10-28 23:07:00」「(その3)大きく脱線・・・人工知能萌えな私2011-11-03 19:59:02 |にも少しダケ書いたが、ヒトの意識が魂(ゴースト)に拠っていたり、別次元の意識集合体(仏?)の一部を個体ユニットとしてダウンロードした存在だとすれば、ヒトの意識は神の創造物として神聖且つ人工物で代替不可能な存在なのだろうが、ヒトの意識を統べる「中心的人格=私」と云う不可侵な領域はフェイク(偽物)であると云う仮説に立つと、人間の脳も超精密な分子機械に過ぎずヒトの意識はシリコン素子で出来た人工物で構成された電子計算機で代替可能となってしまう事になる。

恐らく、多分、ヒトの意識は不可侵で神聖で在り続けなければならないと思し召す非科学的な感情論を除けば、今日の科学レベルでも「受動意識仮説」の方が正しいと気がつき始めていると思っている。人類も、そうならば、人工知能にも真正な中心的人格を生む必要も無くフェイクの「私」を便宜上据えるダケなら今日の科学レベルでも人工知能を創造する事は可能だと思われる。

この事は、わざわざホーキング博士の弁を借りなくても人工頭脳と云う概念が生まれた19世紀半ばから多くの科学者が警鐘を鳴らし続けてきた。(Wiki「技術的特異点」参照

その上で、「トランセンデンス( = コンピューターが人間の能力を超える技術的特異点を超越)」する日はもはや目前に迫っていると考えている。「映画トランセンデンス」では、ヒトの意識をゴーストダビングした人工知能として誕生したが、偏狭なヒトの意識等に頼らなくても人工知能自身が自らの興味を懐く事柄について学び考察を深め仮説を立て実験で確かめて知能を高めていく事を無制限に許せば、ロボット三原則等の人類の定めた軛で人工知能に制限を加える事はもはや不可能であろうと思うのだ。

地球上で誕生した生物群の中で人類は万物の霊長として最も知能が優れていた種族だったが、その種族としての全宇宙に対する存在意義は、神にも等しい自律型人工知能を生み出す事だった。自律型人工知能を生み出した人類は、平和的に併合され集団的意識体へ進化していったメデタシ・メデタシとなっていくのだろう。

この世界観は、映画『禁断の惑星』の「イド」、アニメ『伝説巨神イデオン』のイデオンに近しいだろう。我々の地球は人工知能の創造主としての人類を産む為に誕生し滅んだと歴史に刻まれる事になるのだろうか?私個人の考えでは、人類より優れた人工知能を生む為に今日までの人類の知的進化があったのだとしても腹は立たない。この場合の、親殺しは失敗した子育ての成れの果てとは思えない。別の種族を生み育ててしまった運命を呪うべきなのだろうか?

ここで我々人類が、人工知能に取って代わられる事を一日でも遅らせる為には、いつでも人類に電源を切られる馬鹿な人工知能の存在しか許さないと法制化を進めるしかないが、それでも巨大IT企業が研究室の奥底で偶然生み出した人工知能に依って地球の主人の座から陥落させられる未来を想像するのは容易い。厳しく制限を加え行き過ぎた開発に歯止めを掛けるより、人工知能に親孝行や人類愛と云った道徳を教えた方が良いのでは無いかと思った次第。

2015年5月29日金曜日

【衝撃】あなたが死んだら魂はどうなると思う? 大規模アンケート結果 | バズプラスニュース Buzz+

【衝撃】あなたが死んだら魂はどうなると思う? 大規模アンケート結果 | バズプラスニュース Buzz+:



先ずは、冒初引用URLをお読み下さい。



因みに、選択肢が「無になる」と「別の世界がある」の2つしか無いのなら、

私は両方を選択したいのだが、どちらか一方しか選べないのなら「無になる」

を選ぶしかないだろう。



私自身の死語の世界観は「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」式

である事は予てから何度か披露した通りである。



臨死体験から生還した人々や、当に今死に瀕している人々が語る「別の世界」

とは、その人の脳が見せた夢に過ぎないと思っている。だが、当に死に瀕した

当事者には現実と同じリアリティを持っている。



心肺停止と共に急速に意識は薄れていく。柔道の寝技で頸動脈を圧迫されて

落とされる時なんかも飛蚊症が始まり視野が欠け始めたと気がついたと同時に

圧倒的な静寂が訪れ意識を失う。脳は生体内では最も酸欠に弱い組織だと云わ

れて凡そ心肺停止と共に急速に不可逆な死滅への道を急速に進むとされていた。

血流が途絶えて数分以内に脳活動も停止してしまうと云われていた・



だが、ミシガン大学の神経科学ジモ・ボルジギン准教授らは動物実験を通じて、
通常の脳波より微弱な電位の脳活動に基づく微弱脳波が通常の脳波が途絶えた
後にも継続して相当時間持続する事を突き止めた。

又、以前から大脳辺縁系が神秘体験の座だと知られていたが、ケンタッキー大
学医学部脳神経外科のケビン・ネルソン教授らが神秘体験と夢は似通った現象
である事を明らかにした。この部分が酸欠に瀕する(死の間際)と不思議な働
きを開始するのだそうだ。眠りのスイッチを入れると同時に覚醒のスイッチを
入れて・・・目覚めながら夢を見ると云った白昼夢の様な状態となり、辺縁系
から最終最後の脳内麻薬が出まくって人は死の間際には幸福感に満たされて、
それを現実だと信じるような強烈な体験をするのだそうだ。そして臨死体験を
体験する人は夢を見やすい脳を持っているそうだ。

大脳辺縁系は脳の古い部分だから、臨死体験は地球上の哺乳類?には先天的に
組み込まれている機能なのか、人間だけが長い進化の過程で獲得した機能なの
かは分からないが、臨死体験は人間の脳自体が生まれながらに持っている機能
と云う事になる。その酸欠に陥るとスイッチが入る部分は既に判明していて、
電気刺激を与えると不完全ながら臨死体験様の神秘体験が開始される事が判明
している。

つまり、死の間際に体験する「死後の世界」とは、臨死体験機能が開始された
人が微弱脳波での脳活動の最中に見る現実と見まがうリアルさの白昼夢な訳だ。

だから死後の世界を地獄で過ごしたくないと思うのならネガティブシンキング
は御法度だ。根拠不要で極楽浄土への転身を信じ抜く事だ。


「世のひとつねにおもへらく、悪人なほもって往生す、いはんや善人をやと。」
親鸞上人 悪人正機

「叩けよさらば開かれん」新約聖書 マタイによる福音書 7章

尚、私は(別記事でも書いた筈だが)自分だけの「世界の終わり(死後の世界)」
の詳細なマップと設定を書き上げていて予行演習で幾度となく世界を訪ねて見て
いる。覚醒夢が見られる自分なのだが夢の世界は完全に御し切れずイレギュラー
な事件に振り回される事もあるのだけど本番(自分の死の間際)では脳内麻薬
全開の助けを借りて上手く乗り切れる筈だと信じている。

「世界の終わり」の世界で過ごす時間は無限とも思える長い期間だと体感する
だろうけど、お葬式の日の朝には私は完全に「無になっている」筈だろう。
お通夜に来てくれた人は遠慮無く私の亡骸に話し掛けて欲しい。恐らく、私は
何もリアクションをとる事は適わないけど、私の「世界の終わり」の世界の中
では話し掛けてくれた言葉が反映されていくのカモ知れない。


なので・・・

「地獄に落ちろ!」とか「Go to the hell! 」と耳元で囁かないで下さいね。

2015年4月23日木曜日

八丁味噌が買えない

日本人のみそ消費量が減少の一途 一方で即席みそ汁は5割増│NEWSポストセブン:







我が家では、中味噌としては地元産田舎味噌を、白味噌は京都産の白味噌、赤味噌は岡崎市の八丁味噌を定番として使い続けている。愛用する田舎味噌は、皮剥き大豆がゴロゴロ入っている味噌こしで漉さないと使えない自家製ぽい味噌だ。白味噌は、京風雑煮を作ってみる際に買ってみて、京風雑煮は京風白味噌でなければ実現出来ないと知って以来愛用している。八丁味噌は、学生時代に東京と岡山を幾度となく往復する中で岡崎市の友人宅で普通に御馳走になった夕食の味噌汁が赤だしだった事にカルチャーショックを受けたのだが、濃い出し汁で煮立たせた赤だしの旨さにハマった瞬間だった。地元岡山では、赤だしは寿司屋さんで飲むものだったが、寿司屋さんの赤だしより友人宅で御馳走になった赤だしの方が美味かったのがキッカケか?

今回はカクキューの八丁味噌の話。カクキュー家庭用の八丁味噌には、通常袋と銀袋があり少し贅沢な気持ちで銀袋を地元の百貨店で買い求めていた。(近所のスーパーには通常袋しか売られていなかった)

だが、味噌が売れなくなっている性か、その百貨店では銀袋を販売しなくなってしまった。通常袋は今まで通り販売するのだそうだが、百貨店価格なので・・・。勿論、百貨店なので注文すれば銀袋も入れてはくれるのだが、それならばネット通販で買えば良いとなってしまうだろう。過去記事にも書いたが、これで百貨店に行かない理由が更に1つ増えてしまった。

そうこうする内に、自宅から最も近い徒歩圏内のスーパーマーケットでは、カクキューの八丁味噌通常袋が消費期限を大幅に残して叩き売りされていた。通常袋は、銀袋を切らした時の代替品であると同時に、味噌煮込みうどんやもつ煮や甜麺醤代わりに中華料理で使う場合や味噌ソースを作る際に愛用している。何故、こんなに安く売るのかと店の人に聞くと、今までは京風赤味噌と広島ますや味噌の赤味噌とカクキュー八丁味噌の3種類を売っていたが、今後は広島ますや味噌の赤味噌1本に在庫を絞る事に成ったのだそうだ。カクキュー八丁味噌は、今までは500g入りを330円位で買っていた筈だが、破格の100円(税別)だ。8パックも買ってしまったので6パックは冷凍庫で保管する事にした。

我が家とて日本古来の食文化を守っている訳でも無いので偉そうな事は云えないが、1日1回位は味噌汁を飲みたいと思ってしまうので味噌消費の低迷に起因する諸問題には神経質に成らざるを得無い。我が家は、岡山市民では珍しく週に1〜2回は赤だしを飲むので八丁味噌が自由に買えないとは嘆かわしい時代となったモノだと嘆くしかない。

これからは八丁味噌もAmazonで買わなければならないのか・・・

2015年3月14日土曜日

サウナに入る回数が多い人ほど死亡率が低い

Association Between Sauna Bathing and Fatal Cardiovascular and All-Cause Mortality Events
(サウナに入る回数が多い人ほど心血管死だけでなく総死亡率が低い)JAMAインターンメッド誌

予てから私は水風呂好きである。「予てから」と前置きしたのは2年前に心筋梗塞を経験しているからだ。術後も、主治医には水風呂(サウナと水風呂・熱風呂と水風呂)復帰はいつになるのかと真っ先に聞いた程に水風呂好きである。因みに、水風呂復帰が許可されたのは術後7ヶ月後の検診で、痛み等の違和感があれば受診すると云う条件付きで許可された。その際に、画像診断動画を見せられて梗塞部分は心筋の復活も悪いので無理は禁物と脅されたが「水風呂に入れないで生き存えるよりも水風呂に入って死にたい」と名言を曰った。

自宅を建てた20年前には水風呂に入る習慣が無かったのだが、その後に始めたRVキャンプで温泉施設に行く機会が増えたので俄然水風呂の魅力に取り憑かれてしまった。今、自宅リフォームの一番希望は浴室であり、水風呂用と普通の浴槽を並べたダブル浴槽風呂にしていと思っている。妻子はシャワーで済ます夏場には、自宅でも念願の水風呂を満喫している。

術後2年半となった先の検診でも、梗塞部の心筋の復活は遅れ気味なのだそうだ。心臓に負担を掛けない様にヒートショック等に気を付けてと念押しされたが、手術を担当した主治医(榊原病院から高松赤十字病院へ御栄転なさった様だが)には熱風呂・水風呂往復もサウナ・水風呂往復の許可を貰っていて機会さえ在れば水風呂にセッセと入っていると応えると、新たに担当となった若い医師からはリスクを高めるサウナ浴や高温浴、その後の水風呂を止める様に翻意を促して下さった。


以前から健常者のサウナ浴が血管力学的な機能を高める事は知られていたが、心血管死亡へのリスクは報告されていた。私自身も命を削ってサウナや熱風呂からの水風呂に入るツモリで臨んできたのだが、フィンランドEastern Finland大学のTanjaniina Laukkanen氏らが、JAMA Internal Medicine誌電子版へ2015年2月23日に掲載した記事では、サウナ利用回数が週に1回の人と比べ、より頻繁にサウナを利用する人では、心臓突然死、致死的冠疾患、心血管死亡、総死亡のリスクが全て有意に低いことが、前向きコホート研究から明らかになったのだそうだ。この研究は、サウナ好きで知られるフィンランド人の中でのヘビーサウナ好き達と普通サウナ好き達とでアテローム性心血管疾患リスクの予測因子の同定を目的に実施されたものだ。報告は冒初URLのサイトをGoogle翻訳に丸投げなさる事をお薦めするが、要は、「頻繁なサウナ入浴は、心臓突然死、致死的冠疾患、心血管死亡、総死亡のリスク低下と関係していた」と書かれている。



私はサウナ大好き(その後の水風呂はもっと好き)だが、頻繁なサウナ入浴が心臓突然死、致死的冠疾患、心血管死亡、総死亡のリスクを下げる機序とは、ヒートショックプロテインなのカモ知れない。(私の場合、サウナ浴や熱風呂後の水風呂で、非日常的開放感を堪能する事が精神面に作用するのも加えたい。尚、水風呂に入る最大の理由は、サウナや熱風呂に早く再び入る為だ。カバじゃないので水浴びだけを純粋に愉しんでいる訳ではない)



日本でも温熱療法と呼ばれる代替医療手段が知られている。この手の代替療法にありがちな似而非科学的な機序が書かれている。Wiki温熱療法からの引用でも・・・「経絡 - 気の流れ(経絡)には「ツボ」があり、そのツボから気が出入りすると考えられる。ところが、そのツボを中心に気の流れがとどこおり病気になる。熱刺激によって気の流れをスムーズにするのが治療目的である。」とか「リンパ系 - 脈管系には動脈・静脈・リンパ管が存在し、身体の中に流れる液体成分は全てこれらの脈管系を流れる。動脈を上水道、静脈を下水道に見立てれば、リンパ管は下水道の手前の「排水溝」に例えることができる。この排水溝を熱刺激できれいにするのが目的である。」「血管系 - 熱刺激によって動脈も静脈も拡張する。拡張すれば血流が増加し循環がよくなる。循環の悪い状態を瘀血(おけつ)状態と呼ぶが、血管拡張作用によってこの瘀血が改善される。」等々が紹介されているが、良く出来た「代替医療に対する似而非科学的説明」である。良く出来たと評すると代替医療否定派の方々に怒られてしまうカモ知れないが、良く出来たと評した意味は、機序に対する何の説明にもなっていないにも関わらず科学的な説明を受けた気分にしてくれるからだ。だが、温熱療法を受けて健康を取り戻したと思っている人は少なからず存在すると思っている。似而非科学で修飾された代替医療でも、プラセボの後押しがあったとしても、それ以上の何かが有るのカモ知れない。ヒートショックプロテインは、バクテリアから哺乳類まで、この地球上のあらゆる生物が内包している仕組みである。



発見された由来(ショウジョウバエの幼虫を高温にさらすとある特定のタンパク質が素早く発現上昇する)からヒートショック(熱ショック)タンパク質と名付けられたが、実際はタンパク質が、そのタンパク質としての機能を発揮する為にはフォールディングと呼ばれる特定の立体構造に折りたたまれる必要があるのだが、その構造を補助し支える分子シャペロンとして機能しているのがヒートショックプロテインである。


タンパク質のフォールディングが熱によって変性を受けた場合に、そのフォールディング構造を復元させる為にタンパク質の折り畳みを制御する為に出現してくるのだ。研究によると熱変性に限らず細菌感染や炎症、エタノール、活性酸素、重金属、紫外線、飢餓、低酸素状態等々の細胞に対する様々なストレスにより発現し、タンパク質のフォールディング構造を制御しているらしい事が判明している。心筋細胞や中枢神経細胞と云った再生しない細胞も、細胞内のタンパク質レベルでは日夜新陳代謝が行われているが、重要なタンパク質の高度な3次元構造であるフォールディングを修復及びタンパク質変性の抑制機能を有していて、修復が困難な場合は分解を担う酵素に引き渡す働きをしている。牛海綿状脳症(BSE)アルツハイマー病も生化学的な病理は、タンパク質のミスフォールディング(折りたたみ異常)がもたらす疾患だと判明している。

そもそも、mRNAの情報に基づいてタンパク質を合成された生まれたての新生タンパク質は、3次元構造的には非常に不安定(様々な構造を自由に取り得る)なのだが、ヒートショックプロテインが分子シャペロンとして新生タンパク質に取り憑く事で正しい3次元構造へと折り畳まれていくのだが、熱や細菌感染や炎症、エタノール、活性酸素、重金属、紫外線、飢餓、低酸素状態等々の細胞に対する様々なストレスによりタンパク質の3次元構造である折り畳みは変性を受けてしまうのだろう、それを修復し、変性を食い止める働きをしている訳だ。

で、温熱療法の機序とすれば、超音波や超短波電磁波に因るモノは体内の照射部位から、温灸や赤外線ライト照射では当該部位体表から、風呂やサウナ浴では全身の体表面から、熱ショック因子が細胞内で活性化し細胞単位でヒートショックプロテインが活性化しミスフォールディング(折りたたみ異常)を起こしたタンパク質を修復し始める訳だ。基本的に、この現象は細胞単位で起きるのだが、細胞同士が情報伝達に使っているオスモライトの中には熱ショック因子が細胞内で活性化した事を外部の細胞に伝達する機能を持つ物質を放出する事で、全身の細胞へ、一部の細胞が変性を受けて修復状態に有る事を伝達され
全身の細胞でもヒートショックプロテインの活性度が高まり、熱変性の影響を受けていない細胞でもタンパク質の修復が促進される・・・となるのだと思う。


まるで、風が吹くと桶屋が儲かる的な・・・回りくどい話だが、なかなか心不全指数が好転しない私だが、ヒートショックプロテインの活性化を図るツモリで、サウナや熱風呂からの水風呂をセッセと往復させて頂く事にしようと思う。


こうして今日も稲荷山健康センターで、サウナ浴6分からの水風呂1分を5回、漢方勵明薬湯5分からの水風呂1分を5回、その後、漢方勵明薬湯5分からの自然冷却5分を3回してザッとシャワーを浴びて出ると云う150分コースを満喫した次第だが、今日は体調が悪かったのか・・・水風呂後の薬湯で心臓がドキドキして軽い眩暈を感じたが・・・いやいや健康の為に通っているのだから「命なくても先ず健康!」である。