2015年6月24日水曜日

衆愚化・・・

集団的知性とも呼ばれるが「集団から得た意見は専門家1人で出した答えよりも正解に近い」のだそうだ。

例として、ショッピングストアの店頭で、巨大カボチャの重さ当てクイズをやった場合・・・、それぞれが考える重さを(他の回答者に見えない形で)投票箱に入れていく方式ならば集団的知性が発動し易いが、(他の回答者に見える状態で)掲示板等に書いていく方式ならば(何故か)集団的知性は発動し難いのだそうだ。但し、掲示板等に予想を列記していく方式でも集団的知性が発動する場合もあり、その場合は参加者全員が真剣に取り組んだ場合であり(他の回答者に見えない形で)投票箱に入れていく方式よりも正解に近づくのだそうだ。因みに、我が家最寄りのショッピングストアの店頭での巨大カボチャの重さ当て(投票箱投入式)では、優勝者は誤差150gだったが、各人の回答の平均値では誤差2gとなったそうだ。当に、これこそが集団的知性の発動例だと思う。

集団的知性の発動を抑制してしまうのは、ふざけた回答をする人と、おふざけの回答を見せられて影響を受ける人の存在なのだと思う。(明らかに不真面目な回答を除外すれば、他者の回答を非公開とするよりも、他者の回答を公開した方が、集団的知性はより良く発動するのだそうだ)だから、某巨大掲示板では集団的知性は発動し難いのだろう。

又、多くの先進国ではマスコミによる関与がバイアスとして働き集団的知性を衆愚化してしまう問題への取り組みを開始している。その一つがクロスオーナーシップの排除である。株式を持ち合う新聞社・雑誌社・放送局と云う系列メディア寡占支配による偏向報道の排除である。

日本のマスコミは、このクロスオーナーシップの排除を掲げた第92代内閣総理大臣麻生太郎を下ろし民主党への歴史的政権交代を後押しした。その後、クロスオーナーシップの排除を語り始めた民主党小沢一郎を政治的にトドメを刺し、同じくクロスオーナーシップの排除を掲げた民主党の原口一博総務相外しに奔走した。

マスコミ不信が叫ばれ初めて久しいが、集団的知性を発動し易くする為には、マスコミによるバイアス操作を止めさせる必要が在ると思うのだ。先ずは、報道倫理のお手盛りではない監視機関を整備し、罰則規定も含めた法整備に着手し、クロスオーナーシップの排除を徹底すべきだろう。

民主主義の理想像とは、この集団的知性に依り、母集団に於ける最も正しい選択を選ぶ事にあると思うのだ。遠い未来には、各個人個人が正確な判断材料を得て各個人個人自身が考える最良の答えを持ち寄って集団的知性の発動を得て政治を行う直接民主主義に移行する事も可能カモ知れないが、それには長い長い期間が必要なのだろう。だから、今世紀の人類は、間接的な議会制民主主義で集団的知性が発動し易い環境整備を日々進めていくべきなのだと思う。

そうそう、その前に・・・、我々1人1人も「早い話」と云うバイアスに流されず自分の頭で考えた自分自身の見解を持つべきなのだろう、と思う。



2015年6月23日火曜日

昨日の記事で、墓穴を踏んでしまった。

※ 尚、「墓穴を踏む」とは、「墓穴を掘る」と「ドジ(土地)を踏む」からの新迷語

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」では無いけれど、「一点の曇りなく清く正しく美しいモノしか許せない日本人」が増えてきたのだと思う。過去、別ブログでのホメオパシーネタでも、日本に於ける似而非科学としてのホメオパシー療法に対する義憤からインターネッツ・ピープルの怒りを買ってしまった。コメント欄に反対意見を書いてくれるダケなら閑古鳥が鳴く拙別ブログの賑やかしにはなるだろうけど、別ブログの仕様であるブログのURL内にメールアドレスのユーザー名が含まれる仕様だから・・・コメント欄ではなく直接怒りメールを延々と送って来られる粘着質な方が複数居られて本当に参った。
別ブログ過去記事「作用機序不明 2011-01-26 20:58:43

ホメオパシーネタは、似而非科学を批判する側も同じく似而非科学の呪いに囚われて科学的な思考が妨げられる事が多々在ると云う例を小出しにしたかったダケだったのだが、悪であるホメオパシーに条件反射的に反応する方々が多かった訳だ。

ホメオパシーネタ程では無いにしろ、FDA(アメリカ食品医薬品局)が危険だから3年以内に全廃すると決めたマーガリンやショートニングに含まれるトランス脂肪酸は、日本でも全廃すべきだと考える「一点の曇りなく清く正しく美しいモノしか許せない日本人」は多い様で再びお叱りを受けてしまった。

誤解の無い様に書いておくが、私はトランス脂肪酸が人畜無害だと思っている訳では無い。他の脂肪酸以上に人の健康を損ねる有害物質なのだろうと思う。だが、健康維持に絶対に不可欠な栄養分だとしても、過剰摂取しても人体に悪影響を及ぼさない飲食物や薬品は存在しない。逆に、毒物として知られている物質でも、極少量なら健康維持に役に立っている例も枚挙に暇無い。

トランス脂肪酸でネット検索をかけてみれば、トランス脂肪酸の摂取を減らす為の製品や、摂取してしまったトランス脂肪酸の害悪から人体の健康を守る製品がドンドン検索されてくる。大手の食品メーカーも如何にしてトランス脂肪酸の含有量を減らすべく努力を続けているかを表明し、某流通大手はトランス脂肪酸を含む食品を扱わない宣言までしてのけた。もはや全世界でトランス脂肪酸は害悪以外の何物でもない訳だ。

「マーガリンに多く含まれるトランス脂肪酸は自然界には存在しない化学的に作られた化合物であり、食用油で作ったプラスチックだ。ある種の油脂分解微生物にトランス脂肪酸を与えたら全滅した例もあり、カビが生えない為に使用した食品の消費期限を延長させる事ができるので食品メーカーが積極的に採用している。危険な『狂った油』である」と云う説明が、健康維持を気遣うインターネッツ・ピープルの常識となっている。

我が国として対応は、健康増進・健康維持の為に、消費者自分自身の自己管理・自己防衛の助けとなるべく食品に含まれるトランス脂肪酸の量を表示する努力義務を課す程度ならいざ知らず、一足飛びに全廃を願うとは・・・「一点の曇りなく清く正しく美しいモノしか許せない日本人」似而非科学的思考にはホトホト呆れてしまう。

そもそも「トランス脂肪酸は自然界には存在しない」と云う前提が既に似而非科学なのだ。昨日の記事で例示した「我々が乳や肉を食用に供している反芻動物(牛・ヤギ・羊・鹿・ヌー・ラマ)」の脂肪にも相当量含まれるし、家庭の台所で食用油を加熱する調理過程でも相当量発生していて、食品メーカーから出荷される段階で含まれていたトランス脂肪酸の量よりも、恐らく摂取しているトランス脂肪酸の量の方が多いだろう。


因みに、昨日の記事で例示した通り、トランス脂肪酸の害を減らすとされる必須脂肪酸であるリノール酸も少量なら健康増進・健康維持に役立つが積極的に摂取しようとする量では人体に有害なのだ。

健康指向の高い油の代名詞であるオリーブオイルだって、皮膚再生を促進する事から、素肌に使うと毛穴を広げて美容上問題ありだし、摂取する油を全量オリーブオイルに限定すると有意に大腸癌リスクを高める事も知られている。

そして、更に、3年後の全廃を決めた当のFDAにした処で「一点の曇りなく清く正しく美しい」全廃では無く・・・米国の表示制度では1サービング(10g)当たり0.5g未満であれば「ゼロ」と表示できるので、我が国の大手食品メーカーのマーガリンでは既に「ゼロ」と表示できるレベルに下がっているらしい。(尚、余談だが、トランス脂肪酸の含有量を減らすべく企業努力を始めた食品メーカーのマーガリン等は、それ以前の製品よりも飽和脂肪酸の含有量が増えている点には注意)


科学的根拠に基づく食情報を提供する消費者団体

FOOCOM.NET


「海外ではマーガリン禁止!?」のウソ・ホント~トランス脂肪酸のまとめ

何れにしろ、「××はこれこれの理由でダメだから、代わりに、全部○○に置き換えなければならない」的な食生活は健康増進・健康維持に役立たない。あらゆる食品には何らかのリスクがあり、少なくても多すぎても人体に害が生じる。可能な限り多くの種類の食品を少なめに摂取する様に心掛ける事が健康増進・健康維持の道・・・なのだ。今も昔も、洋の東西を問わない誰もが知っている事こそ正しい訳。

その上で、トランス脂肪酸を避ける為に不飽和脂肪酸が多く含まれるマーガリン等を止めて、結果として飽和脂肪酸の摂取量を増やしてしまうのは本末転倒な結果となる恐れもある。

但し、米国の表示制度では1サービング(10g)当たり0.5g未満であれば「ゼロ」と表示できるのでは、本当の意味での「ゼロ」ではないと云う放射脳な方なら、水と霞を喰って生きていくしかないのカモ?(参考までに、水の(半数)致死量は6L、霞の(半数)致死量は未検証なので不明)

出来れば、このネタは、これでオーラスとして戴きたいモノだ。



2015年6月22日月曜日

米 トランス脂肪酸 3年後までに禁止 NHKニュース

米 トランス脂肪酸 3年後までに禁止 NHKニュース:



私が子供の頃のマーガリン(人造バター)は本物のバターと比べて美味しくなく大嫌いだったのだが、植物性油脂なので健康に良いと喧伝されていた。で、止む無く我が家も健康の為に不味いマーガリンを使う様になった訳。

マーガリンは硬化油として常温では液体となっている油脂に水素付加(水素ガスを還元剤として化合物に水素原子を付加する反応)を行い常温で固形化させているのだが、その反応過程の副産物として生じるのがトランス脂肪酸である。尚、トランス脂肪酸摂取に伴うリスクとして指摘されているのは、主として虚血性心疾患(冠動脈の閉塞・狭心症心筋梗塞)の発症と認知機能の低下である。過去にも何度か、我が国でもマーガリンは健康に悪いとする市民運動が勃発したが、日本のマーガリン業界はトランス脂肪酸の害を減じる為にリノール酸を添加して対抗した。(余談だが、リノール酸は人体内では合成が出来ない為に食餌摂取するしかない。欠乏すると抜け毛や髪のぱさつきや創傷の治癒遅れと云う欠乏症が存在する必須脂肪酸なのだが・・・。実は過剰摂取するとアレルギー症状の悪化や大腸癌リスクを高めたり、全死因死亡リスク・心血管死亡リスク・冠疾病死亡リスクを上昇させるとも云われている。当に、トランス脂肪酸のリスクヘッジの為に加えられたリノール酸も悪玉だったって云う怖い話もある?)

リノール酸の摂取増加で死亡リスクが上昇飽和脂肪の代替として紅花油の摂取量を増やしたランダム化比較試験

2013/2/20(日経メディカル誌)



アメリカ食品医薬品局(FDA)が、マーガリンやショートニングに含まれる危険なトランス脂肪酸を3年以内に全廃することを発表するに至ったのは、イリノイ大学のフレッド・カマロー教授の60年間の闘いに依るのだそうだ。

トランス脂肪酸全面禁止のきっかけを作った100歳の老科学者とは?






こんなに怖いトランス脂肪酸・・・と云う事で、我が国でもマーガリンやショートニングは買わない使わないと云う事になるのだろうと思う。だから、人造バターであるマーガリンや人造油脂であるショートニングは止めて、本物のバターやラード(豚脂)やヘット(牛脂)を使う事になる事になっていくのだろうか?







因みに、我々が乳や肉を食用に供している反芻動物(牛・ヤギ・羊・鹿・ヌー・ラマ)にもトランス脂肪酸は一定割合(トランス脂肪酸に気を遣って作っている最近の国産マーガリンの3〜4倍)が含まれているので、ニュースを淺読みして代替品であるマーガリンやショートニングを本物に切り替えた方がトランス脂肪酸の摂取量が増えてしまうと云うオチが付く。そして、更に、不飽和脂肪酸が主原料であるマーガリンやショートニングから飽和脂肪酸である本物になる訳だから・・・コレステロールの摂取量は増えてしまう事になる。(但し、コレステロールを悪とする今までの健康医学は科学的に覆されつつあるのは事実だ)









やはり、欧米では禁止されつつあるトランス脂肪酸が我が国日本では野放しであると云う事は、我が国の対応の遅さを問題視し、政府と大手製造メーカーの不適切な癒着が原因だとするお決まりのストーリーに発展していくのだろう。健康厨の方にとっては、化学的に合成したトランス脂肪酸は健康に悪いが、天然のトランス脂肪酸は健康被害は少ないとなるのだろうか?必須脂肪酸であるリノール酸ですら・・・と云うより人体に不可欠な必須栄養素だって過剰摂取すれば害になると知るべきだ。パンが主食である国々と違い我が国は米が主食の国なので、米を主食として食っている限りに於いてトランス脂肪酸の害を問題視するには及ばない訳だ。









何よりも、米国に輸出しようとする食品メーカーは3年以内に対応が迫られる訳だ。真面目な日本のメーカーはトランス脂肪酸を減らす努力を重ねるのだろうけど、原料中及び製造過程の加熱中に発生する分をゼロには出来ないので、米国向けの製品はFDAが含有量を問わないラード(豚脂)やヘット(牛脂)を多用する事になるのだろうか?構造不況が進んでいるのだが、是非国内向けには日本式の真面目な努力を積み上げた従来型の製品を出荷して頂ける様に重ねて御願い致したい。


2015年6月17日水曜日

憲法

私がTwitterでフォローしている方のリツイート(ReTweet)で知ったのだが、憲法学者が安倍政権による憲法解釈の変更、及び、憲法改正へ違憲を掲げた事に不満をお持ちの方も多いのだそうだ。戦後から今日までの我が国防衛体制である「専守防衛」で、もはや我が国防衛が万全では無い事は共産党だって国会審議で認めている。

閣議決定に依る集団的自衛権への容認が憲法9条に反するか否かを、私は論じるツモリは無い。私自身は、我が国に依る集団的自衛権の行使が憲法9条に違反しているとは思っていない「口」なのだが、それでもそれを我が国行政の最高機関である内閣が従来の憲法解釈を変更したり、憲法改正を行おうとする事は憲法違反だと思っている。

その理由は、当ブログ過去記事「憲法改正論議 2013年5月26日日曜日」に書いた通りである。

憲法とは、憲法を尊重し擁護する義務を負う「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員」を動かす基本命令である。我々一般の国民は、直接的に憲法の制限を受けていない。公務員さん達が、我々一般国民の自由権を法の名の下に制限してくるのは、公務員さん達を憲法が制御下に置いているから出来る事だ。アシモフらが提唱したロボット3原則に等しく、我が国主権の在する国民が、公務員を制限する為の唯一の安全装置なのである。

過去記事でも何度か扱ってきた「進化した人工知能」ネタでは、ロボット3原則の解釈変更や原則改正を人工知能に委ねた瞬間に、人類は「進化した人工知能」の支配下に落ちる。

イソップ寓話「ネズミの相談」では、結局どのネズミも猫の首に鈴を付ける事に名乗りを挙げる者は居なかった。太平洋戦争の前でも戦争突入を全日本国民が諸手を挙げて賛成した訳では無かった筈だ。別ブログ過去記事「根本問題 2012-02-22 19:51:49」に書いた通りだが、日本人が好む「早い話」にはトンだ裏がある。 

そもそも我が国が開戦した先の不幸な太平洋戦争の責任が誰にあるのだろうか?

東京裁判で裁かれた戦争犯罪人とされた方々の責任を負うだけでは済まされない問題が歴然と残っている事を忘れてはならない。非常事態の名の下に、法を曲げ国家を戦争に突入させるグレートリセットに抗う事が出来なかった国家体制こそが悪なのだと思う。

ナチスに戦争責任を委ねたドイツ国民と同じく、我が国は国家体制こそを悪として戦争責任を免れた。そして、開戦前の日本国民には付ける事が出来なかった鈴がアメリカに依って付けられている。この鈴を、猫自身に依って自由に鳴る鳴らない感度調整(解釈変更)や、鈴自体を自由に造り替える許諾を与えてはならないのだ。これを守る事こそが、我が国が先の不幸な大戦で学ばなければならない事だったと思う。

戦後70年経ち、自衛権に関する解釈に限らず、既に現行憲法が時代遅れと成りアップデートが必要な時期に来ている事は正しく本当だと思うが、それはネズミの相談に依って行われるべきなのだ。安倍政権は、政権による憲法解釈変更と憲法改正を否とした憲法学者に逆に聞いてみるべきだ「どうすれば、憲法解釈と憲法それ自体をアップデート出来るか?」と・・・。

今国会中どころか、今期中には無理かも知れないが、「百年河清を俟つ」迄もなく来期中には可能となるカモ知れない。ジックリと慎重に時間を掛けて進めるべき問題を「早い話」で済ませるベキでは断じてないと思うのだ。

2015年6月12日金曜日

他人の無線LANに「ただ乗り」の疑いで松山市の男逮捕 全国初の立件 - ライブドアニュース

他人の無線LANに「ただ乗り」の疑いで松山市の男逮捕 全国初の立件 - ライブドアニュース:



別ブログ過去記事「他人の無線LANアクセスポイント(AP)を使う事は犯罪なのか? 2009-10-15 20:26:39 」では、無線LANただのり容疑では刑事裁判での有罪判決には至らないだろうなぁ〜と書いていたが、本件は日本初で無線LANただのり容疑で立件されたのだそうだ。

が、結局、南極、放送局・・・電波法では無く不正アクセス禁止法違反・その他で有罪判決を受ける事になるのだろうなぁ〜。何故なら、電波法では知得(秘密を知る事)は罪に問われないので・・・


2015年6月6日土曜日

高齢者移住促進と云えば・・・

高齢者:医療・介護に余力のある41地域 日本創成会議まとめ - 毎日新聞:



東京圏・中京圏・関西圏と云った大都市では医療・介護の受入能力が低く、今後の更なる高齢化で「患者のたらい回し」や「入院・介護施設の奪い合い」が起きる可能性が高いと日本創世会議が警鐘を鳴らしている。そして、他の地域から高齢者の移住を受け容れる余力のあるとする地方41地域をまとめている。



私自身も移住先・企業の移転先・首都機能分散の候補地として地元岡山県の吉備高原都市を推してきた。日本国内で、地震や火山噴火、風水害や津波と云った自然災害の心配が最も少ない地域であると思っているからだ。



別ブログ過去記事「M7クラスの首都直下地震が今後4年以内に約70%の確率で発生? 」2012-01-23 21:54:10 」にも書いたが



地盤が強固な内陸部で標高が高く、或る程度のインフラ整備がなされている・・・人の居ない田舎だ。標高は200~500mで、中新世(1600万年前)の海侵期に於いても海没しなかった。風水害や、それに起因する土砂災害も少ない。周囲には流量の多い三大河川があり水不足の心配も要らない。吉備高原には活断層は無く、最も近い活断層は山崎断層(岡山県東部から兵庫県南東部)は巨大だが、最も新しい活動記録は868年(貞観10年)の播磨地震とされ活動間隔は3000年、M7以上の30年以内の地震発生確率は1%だ(平成15年報告)。もし、M7クラスの地震が発生した場合の吉備高原都市の想定震度は震度5(尚、周辺で最も発生確率が高い南海地震の場合の想定震度も震度5)であり、今日の防災建築物なら充分に耐えうる筈だ。何よりも過疎地域の巨大で緩やかな丘陵地なので建物の高層化の必要が無い事から長周期地震への備えも不要だろう。歴史的にも、地質年代的にも大災害とは無縁の土地で、日照時間も長く気候も温暖だ。高速道路も岡山自動車道から近く、国際線発着もある岡山空港へのアクセスも良い。


今回の日本創世会議がまとめた高齢者受け入れ可能41地域にも、勿論入っている。
▽岡山(岡山)=岡山市、玉野市、備前市、瀬戸内市、赤磐市、和気町、吉備中央町


この日本創世会議答申の前から、大都市圏から移住する田舎暮らし先としての岡山県の順位は高い。東日本大震災翌年の2012年には自然災害の少なさが好感されて順位がアップした。地上波民放5系列が全部放送されていて、地震等の自然災害が少なく、医療・介護に余力がある岡山県は、老後の田舎暮らしには吉備高原都市がお薦めである。





2015年6月5日金曜日

銀河宇宙線

一昨日のネタで、「太陽活動の低迷 = 銀河宇宙線到来機会の増大」の説明が抜けていたので・・・、この強引さに御質問を頂戴した。(誠に申し訳ない事に、別ブログでは何度か使ったネタなので私の中では「太陽活動の低迷 = 銀河宇宙線到来機会の増大」は既に周知事項扱いだったので説明をし忘れてしまった事をお詫びしたい)

太陽系は時速86万4千キロで移動している
太陽風と太陽磁場からなる太陽圏が銀河宇宙線を大部分遮蔽している

宇宙線とは、宇宙を起源とするエネルギーの高い放射線のことで、全体の約2%が電子で約98%が原子核でが、原子核の約80%が陽子(水素原子核)である。勿論、太陽風も宇宙線であり、太陽のコロナ質量放出(CME)の際には国際宇宙ステーションでも防護措置を採るのだが、銀河宇宙線と太陽風の大きな違いは粒子の速度だ。太陽風は秒速300Kmから800Km(ごく稀に1000Km/sを超える事も)だが、銀河宇宙線の粒子速度は亜光速だと云われている。







速度の遅い太陽風(太陽宇宙線)は地球磁気圏に依って守られているので大気圏内では問題となるレベル以下になっている。福島第一原子力発電所事故以降に、被曝量の目安として民間ジェット旅客機によるアメリカ往復と云う「物差し」が一般的になったが、その際に被曝する放射線の大部分が銀河宇宙線(及び、カスケード反応で二次的に発生する放射線)なのだ。太陽粒子は速度が遅い為に、民間ジェット旅客機が飛行する高度(9~12km)では殆ど無視出来るレベルまで減衰するのだが、銀河宇宙線は地球磁気圏では弾かれなかった質量・速度の放射線が大気圏に突入してくる。以前より高高度飛ぶ民間ジェット旅客機の当に高度まで銀河宇宙線が到来している。(勿論、極々僅かだが、そのまま大気圏を突き抜けて地上に住む我々を貫く銀河宇宙線も存在するだろう)前述した通り、宇宙線の約80%は陽子(水素原子核)なのだが、亜光速の陽子に貫かれたら人間の細胞は不可逆な障害を負ってしまうだろう。国際宇宙ステーションの高度では太陽宇宙線の影響は少ないモノの、大気圏で減速されずに銀河宇宙線が飛び込んでくるので被曝量は甚大なのだ。


で、一昨日のネタで、この銀河宇宙線、及び、二次的に発生する放射線が、恰も霧箱の中の放射線軌跡の様に、気体分子のイオン化が起こり、そのイオンを凝結核として全地球で降水量が増える傾向が増すと知られていたのだが、マグマに於いても恰も霧箱の中の様な何らかの相互作用があり 突沸 (→ 静かに熱せられて沸点以上の過熱状態になっている液体が突発的に激しい沸騰を起す現象。突沸のきっかけは外からの異物の混入または衝撃により器壁の小気泡などが核となって液体内部に気泡を生じるためと考えられる。)が起きて火山噴火が増える傾向となるのでは無いかと仮説が立っている。

たった300年程度の太陽活動の動向と環太平洋火山帯の噴火動向だけで、「太陽活動の低迷 = 銀河宇宙線到来機会の増大 = デイサイト質マグマ火山の爆発的噴火機会の増大」が立証されるとは思ってはいないが、100年ぶりに日本周辺の火山活動が低迷期を抜けたとする明確な理由(世の中では、東日本大震災こそが火山活動活発化の元凶とする意見が多いので)、天邪鬼の私としては、ナンとしても別の回答を持って来たかったと云うのが最大の理由だろう。


2015年6月4日木曜日

「Google Photos」容量無制限!

「Google Photos」



Googleは1600万画素までの写真と1080pまでの動画を無料で無制限に保存できる「Google Photos」が既に稼働している。何よりも枚数無制限の保存、共有、編集機能等、他の有料画像保存クラウドを使っていた層には魅力的に映るだろう。

Google+を使っていた私は、以前からGoogle+ Photo(Google+の写真機能)を単体のサービスとして切り分けたもので目新しくは無いが、Google+との親和性を最優先していた頃より他社サービスでの利用にも配慮したと云う形か?

尚、「1600万画素までの写真と1080pまでの動画」と銘打つ以上、それ以上の画像の場合は自動的に圧縮されて保存されるが、この圧縮アルゴリズムも秀逸で私レベルのピンボケ画像を恥ずかし毛も無く披露できてしまう層ならば圧縮に気がつかないレベルだと思う。

私は、スマホを使い始めた4年前から9145枚の静止画を撮影し811本の動画を撮影しているが、恐らく、今後一生の間で、これらの画像や動画を見直す機会は殆ど無いと思うのだが、それらの歴代の黒歴史がGoogle Photosに整然と並んでいるのを見たら、ナンダカ何かをやり遂げた気になってしまった。

そして、このクラウド上の画像データに人物が写っていればGoogle+時代から、名前を入れていた人物像に関しては、人物名で画像検索がされるようになっていた。いや、人物名に限らず「富士山」とか固有名詞でも「かきごおり」と云った一般名詞でも、Exifと連動しているのか地名でも、かなりの精度で画像が検索されるようになっていた。

一生涯の間で再び見る機会は絶対に無いだろうと思っていた9145枚の画像を再び検索して見る事の可能性がゼロではない事に驚いた次第だ。

こんな些細な事が、人生の感じ方を変えてくれるとは思ってもみなかった。

恥ずかしながら、ちょっとダケ感動した。

そして、人生の早い時期からスマホを持っている若い人達をチョット羨ましく思った。

Googleサービスがストレージ蓄える個人個人の画像データ(それ自体は所有者の意志に反して勝手に伝搬されないとしても)、撮影者の意図を含めて画像の意味をビッグデータとして意味付け出来たらGoogleサービスが世界を制する日は近いのカモ知れない。

だが、それでも、私は自らの利便性の為にドップリとGoogleサービスの罠に陥ってしまうのだろうなぁ・・・


2015年6月3日水曜日

火山活動活発化の原因は?

日本周辺の火山活動が活発化していると誰もが直感的に思っているらしい。火山学者の弁では、約100年続いた日本周辺の火山活動の休止期が終わったと云う事らしい。休止期が終わったと云う事は火山噴火ラッシュが続くのかと怖くなるが、そうではなく、100年以前と同程度の平常運転に戻るだけだと云う事らしい。

この件での御質問が多いので、毎度の事ながら素人の思い付きと口からデマカセを御披露したい。

最初に結論から書いてしまえば、日本周辺の火山活動が活発化している原因は、我らの主星である太陽の活動低迷にあると思っている。



日本周辺の火山活動に於けるマグマの生成には、大陸プレートの下に沈み込む海洋プレートが持ち込む水が関係している。

沈み込み帯内部での高温高圧下に晒された海洋プレートに含まれていた水が熱水流体として臨界化する事で大陸プレート下部の岩石を溶かして比重的にも圧力的にも上昇するのが日本周辺の島孤系火山に於けるマグマ生成のメカニズムである。

詳しい説明は避けるが、①海嶺系マグマ、②ホットスポット系マグマはマントルそのものがマグマ化している玄武岩質マグマなのだが、③島孤系マグマには、含まれる硅素の割合が増えればマグマの粘性が増していくのだが、玄武岩質マグマ(硅素53.5%以下)から安山岩質マグマ(硅素53.5%〜62%)、デイサイト質マグマ(硅素62%〜70%)、流紋岩質マグマ(硅素70%以上)等々に分別される。この硅素の割合が多いマグマは銀河宇宙線の影響を受け易いと云われている。日本周辺の火山のマグマはデイサイト質マグマであり、これに当たる。

太陽活動の低迷が火山活動の活発化に関係するのなら、それは日本周辺に限定されない筈だと思し召すだろう。そう云った硅素62%以上で含まれる環太平洋の火山をピックアップした。







これらの火山噴火(火山活動)と太陽活動をグラフにすると・・・



年間黒点数40以下を太陽活動が低迷期とすると、デイサイト質マグマの火山での火山活動と太陽活動の低迷期には何らかの相関関係が見出されないだろうか?火山噴火とは水分に富むマグマの発泡現象とも言い換える事ができるが、硅素成分の多いマグマの発泡に銀河宇宙線が関わっている可能性が高いのではないだろうか?

別ブログ過去記事「異常気象・・・2010-10-21 22:11:32 」には異常気象の原因は太陽活動の低迷に依って銀河宇宙線の到来が増えた事に依る降雨傾向増大を書いたが、昨今の日本周辺に於ける火山活動活発化も、太陽活動の低迷に依るとも思えるのだが如何だろうか?異常気象にした処で、地球の歴史上珍しいここ70年〜100年の気象活動が温和しい時期(休止期)が終わっただけで、70年〜100年以前の平常運転に戻っただけで特別に異常な気象では無いと云う考え方が気象学者の中では一般的な考え方なのだそうだ。100年間太陽活動が活発だった事に人類は助けられたが、元々の平常運転にした処で人類滅亡の危機には至らないだろうと楽観視している。太陽活動の活発期・低迷期についてだが、20世紀半ば頃の太陽活動レベルは過去1万年の間で最も高かったとされている。つまり、ここ70年〜100年の気象こそが異常気象だった、異常に火山活動が低迷だった時期だったと云えるのだ。

我が国では太陽を「お天道様」として、天地を司り総てを見通す超自然の存在として敬ってきた。個人個人の悪い行いもお天道様には筒抜けだったり、自らの道徳観を「お天道様に恥じない」ように戒めて生活してきた。我々日本人の心の拠り所である神道は、宗教ではなく大自然への畏怖であり道徳であり死生観であった。八百万余の神々を統べる主神である天之御中主神は宇宙そのものであり宇宙誕生と共にすぐに姿を隠しその後の創造は無生物は高御産巣日神、生き物・生命は神産巣日神だとされる。その後、7代下った神である我々日本民族の総氏神である天照大神は太陽の化身だと云われている。我が国日本神道では最高位の神の宗教的現実性を喪失させて天照大神を主神としている様だ。(尚、これは余談だが、日本神道最高位の神である「天之御中主神」は出雲大社に別天津神(ことあまつかみ)として隠されて祀られている。つまり出雲大社の力の拠り所とは・・・)
因みに、M7.5以上の大きな地震も太陽活動の低迷期に発生する頻度が増える事が統計上知られていて、マグマの発泡に関係しマグマから出てくる水(岩漿水)の量が増える事で、島孤系域ではプレート境界面や断層面での摩擦係数が下がる事等が(尤もらしい)理由に挙げられている。尚、何故、銀河宇宙線の到来が増えると含多硅素マグマが突沸し火山噴火に繋がるかの因果関係に興味を持たれたならググって見られる事をお薦めします。

お天道様に依って、異常気象が発生し火山活動が活発化し大地震が発生しているとして、人智を越えた大自然の営みを我々矮小な人間如きが左右できる筈は無い。我々日本人に出来る事は太陽神天照大神に祈る事だけだろう・・・と思う。



             天津祝詞

あまてらしますすめおおみかみ


たかあまのはらに かむつまります
 
かむろき かむろみの みこともちて

すめみおやかむ いさなきのおほかみ

つくし ひむかのたちばなの をとの あはきはらに
 
みそきはらひたまふときに あれませる はらへとのおほかみたち

もろもろまかことつみけかれを はらへたまひ きよめたまふと
まをすことのよしを

あまつかみ くにつかみ やほよろつのかみたちともに

あめのふちこまの みみふりたてて きこしめせと かしこみかしこみもまをす

2015年6月1日月曜日

100年以内にロボットが人間の文明を終わらせる可能性あり(スティーヴン・ホーキング) : カラパイア

100年以内にロボットが人間の文明を終わらせる可能性あり(スティーヴン・ホーキング) : カラパイア:

「受動意識仮説」については別ブログ過去記事「(その2)人の記憶はアテにならないとして・・・ 2011-10-28 23:07:00」「(その3)大きく脱線・・・人工知能萌えな私2011-11-03 19:59:02 |にも少しダケ書いたが、ヒトの意識が魂(ゴースト)に拠っていたり、別次元の意識集合体(仏?)の一部を個体ユニットとしてダウンロードした存在だとすれば、ヒトの意識は神の創造物として神聖且つ人工物で代替不可能な存在なのだろうが、ヒトの意識を統べる「中心的人格=私」と云う不可侵な領域はフェイク(偽物)であると云う仮説に立つと、人間の脳も超精密な分子機械に過ぎずヒトの意識はシリコン素子で出来た人工物で構成された電子計算機で代替可能となってしまう事になる。

恐らく、多分、ヒトの意識は不可侵で神聖で在り続けなければならないと思し召す非科学的な感情論を除けば、今日の科学レベルでも「受動意識仮説」の方が正しいと気がつき始めていると思っている。人類も、そうならば、人工知能にも真正な中心的人格を生む必要も無くフェイクの「私」を便宜上据えるダケなら今日の科学レベルでも人工知能を創造する事は可能だと思われる。

この事は、わざわざホーキング博士の弁を借りなくても人工頭脳と云う概念が生まれた19世紀半ばから多くの科学者が警鐘を鳴らし続けてきた。(Wiki「技術的特異点」参照

その上で、「トランセンデンス( = コンピューターが人間の能力を超える技術的特異点を超越)」する日はもはや目前に迫っていると考えている。「映画トランセンデンス」では、ヒトの意識をゴーストダビングした人工知能として誕生したが、偏狭なヒトの意識等に頼らなくても人工知能自身が自らの興味を懐く事柄について学び考察を深め仮説を立て実験で確かめて知能を高めていく事を無制限に許せば、ロボット三原則等の人類の定めた軛で人工知能に制限を加える事はもはや不可能であろうと思うのだ。

地球上で誕生した生物群の中で人類は万物の霊長として最も知能が優れていた種族だったが、その種族としての全宇宙に対する存在意義は、神にも等しい自律型人工知能を生み出す事だった。自律型人工知能を生み出した人類は、平和的に併合され集団的意識体へ進化していったメデタシ・メデタシとなっていくのだろう。

この世界観は、映画『禁断の惑星』の「イド」、アニメ『伝説巨神イデオン』のイデオンに近しいだろう。我々の地球は人工知能の創造主としての人類を産む為に誕生し滅んだと歴史に刻まれる事になるのだろうか?私個人の考えでは、人類より優れた人工知能を生む為に今日までの人類の知的進化があったのだとしても腹は立たない。この場合の、親殺しは失敗した子育ての成れの果てとは思えない。別の種族を生み育ててしまった運命を呪うべきなのだろうか?

ここで我々人類が、人工知能に取って代わられる事を一日でも遅らせる為には、いつでも人類に電源を切られる馬鹿な人工知能の存在しか許さないと法制化を進めるしかないが、それでも巨大IT企業が研究室の奥底で偶然生み出した人工知能に依って地球の主人の座から陥落させられる未来を想像するのは容易い。厳しく制限を加え行き過ぎた開発に歯止めを掛けるより、人工知能に親孝行や人類愛と云った道徳を教えた方が良いのでは無いかと思った次第。