2016年8月24日水曜日

RSSリーダーに未来は有るのか?

My Yahoo!スタッフブログ - Yahoo!ブログ:





私は愛読している皆さんのブログやホームページを巡回するのにWebアプリ版RSSリーダーを使っている。更新されたか否かがRSSリーダー上で分かるので更新されたページだけを読む事が出来るのでブックマークより便利だと思っていた。




私は恥ずかし気もなくGoogleサービスにドップリ浸かっている人なので、サービスが開始されて以来"Google Reader"を愛用していたが2013年7月にはサービスを終了させてしまった。その後も彼方やコッチの洋物和物のRSSリーダーを渡り歩いて最近ではMy Yahoo!を愛用していたのだが、ついにMy Yahoo!もサービスを終了する事になってしまった。




代替Webアプリ版RSSリーダーとしては、以前使っていてスマホやタブレットにアプリで入れている定番"feedly"に戻るか・・・日本語対応している"inoreader"へ移行するしか無いのだろう。




私の周囲の人にどうするのか聞いてみても、そもそも大部分の人がRSSリーダーなんか使っていない様だ。RSSリーダーは本当に便利なのだが、その例え話は・・・MS-IMEとATOKを比べる様なモノ。使った事が無い人に便利さを喧伝しても伝わらないだろう。


利用する人が少ないからRSSリーダーのサービスが取り止められていくと思われがちだが、そうでは無いと思っている。それどころか、RSSリーダーは現在のインターネット業界の根幹を揺るがす「鬼っ子」だから業界では扱いに困っているのだと思っている。


久し振りに記事を更新して、余りにも面白味の無い話題で恐縮だが、今日のネタはRSSリーダーである。


ggrksでは無いが、調べたい事はインターネットで解決する時代となった。それこそ「ハッキング」から「今晩のおかず」まで何でも知りたい情報を基本的には只で検索できる訳だ。勿論、それらの情報群には、作為による嘘や誤りが相当数混在していて「嘘が嘘であると見抜けない人」にはネット情報を使うのは難しいとも云われる。所謂ネットリテラシーの問題だが・・・。だが、それ以前に、それらの情報群を只で使わせてくれている大手ネット企業が構築しているインターネットには莫大な費用が投じられているのだが、インターネット企業は主にインターネット広告から費用を得ている訳だ。


コマーシャルが入るから民放地上波放送は只で放送してくれている訳だが、有料放送だってコマーシャルが入る時代だし、公共放送だってステマが混在している。だから、インターネットに広告が表示される位で有益な情報が手軽に得られるのならインターネット広告を許容すべきだろう。


だが、RSSリーダーを使うとインターネット広告が上手く透過しなくなる。だから最大手だった"Google Reader"もサービスを終了した訳だ。世界的不況と価値観の転換を受けて、今後はGoogleグループは利益構造に反するインターネットサービスをドンドン終了していく事になるだろうが、それは追従する他のインターネット大手も同じ事だろう。


だから、収益化が上手くいかないRSSリーダーは淘汰される運命にある。そして、その背後からニュースサイトの「まとめアプリ」が台頭して来ている。曰く"SmartNews"みたいな奴だ。基本的にコンテンツ本文も網羅するRSSリーダーとは異なり、更新された見出し情報を一覧させるタイプのWeb版RSSリーダーの亜種なのだろう。(「圏外でも読める」と宣伝されているが、圏外でも読めるのは見出しのみ)だが、知人のブログやホームページの更新を知る事は出来ない。


是非Googleグループを筆頭にインターネット業界大手の方々は、既存の利益構造を破壊しない形で従来のWeb版RSSリーダーに代わるサービスを枯れた技術を再耕して開発して欲しいと思っている。其の為には、ニュースサイトの「まとめアプリ」と同様に見出しと要約だけを2段階で表示させ、本文は元々のサイトに飛ばせば良いのだと思う。(要約部分は、gooブログの様に自分で書かせるでも良いし、世界最大最強のGoogleグループの力なら人工知能ででの自動要約でも良いだろう。多くのインターネット企業に検索エンジンを有償で払い下げているのと同様に、自動要約機能も有償払い下げの重要商材となる筈だ)