2013年7月25日木曜日

20130718|学術ニュース&トピックス|東京大学大気海洋研究所

20130718|学術ニュース&トピックス|東京大学大気海洋研究所:


う〜ん、学者先生方の仰る事は難しくてしょうがない。

兎に角、20世紀末に発表されていた従来の地球温暖化モデル(IPCC, 2007)では、今時分もっともっと暑くなっている筈だったんだけど、海洋(海面から水深700mの海)で地球温暖化を吸収していたのでは無いかと今までも考えられていたけど、水深700mよりも深い層で熱の取り込み(熱吸収)が強まっている事が今回判明したので従来型地球温暖化モデル(人為起源の気候変化による将来の地表気温上昇)の推定シミュレーションに新たなファクターが加わったので・・・当初の予想通りに地球温暖化が進まず気温上昇が足踏みしているのは理に適うと云うモノ。

海面から水深700m位までの海水で地球温暖化を吸収している云々は気象庁による
海洋の健康診断表「総合診断表」に非常に詳細に書かれている。

東京大学大気海洋研究所の推論としては、「一見すると止まってしまったかに見える地球温暖化が、実は海洋による熱吸収が活発化した結果であり、現在のhiatus(全球平均地表気温の上昇率が横ばい、あるいは負になるような状態)が一時的なものである可能性を示した」と云う事。だから、海洋による熱吸収が一段落すると再び地球温暖化が進行し始めるだろうと云う主張なのだろう。

水深700mより深い深層海流の存在は、私は映画 「デイ・アフター・トゥモロー」で知ったのだが、映画 「デイ・アフター・トゥモロー」では地球温暖化の影響で深層海流が止まり全球の温度拡散が滞り中緯度帯に発生した超巨大ストームのダウンバースト由来で一気に全球凍結した・・・と云うモノ。アイディアは面白いが、数千年で循環する深層海流が20世紀初頭からの人為起源の気候変化で止まってしまうのはチョット考えにくい。



気象現象とは、太陽光照射に依って与えられた熱量を全球に攪拌する際に発生する自然現象である。赤道部の粗100%照射と両極の粗0%照射の熱量を表層海流や深層海流や大気の流れで全球に攪拌しているのだ。ここで、気象庁の先生方が海面から水深700mの海洋での熱の取り込み(熱吸収)を発表していて、更に我が国の最高学府の学者先生方が水深700mよりも深い層でも熱の取り込み(熱吸収)が強まっている事を発表なさった。他の研究機関から発表が無かったとしても、例え温室効果ガスが増えつつあっても地球から宇宙へ放射する熱量も恐らく増大している事は明らかだろう。これらの熱収支を明らかにした上で、初めて、海洋の熱蓄積量の余力を使い切る時・・・足踏みしていた地球温暖化が再び進み始める時の正確な予測と温度上昇の正確な予測が可能になるのだと思われる。

今回の発表は、新たなファクターが見つかったので従来の地球温暖化モデル通りに地球温暖化が進んでいない理由だと推論した。海洋吸収も含む総ての熱収支が明らかにされていない時点で素人の私には何の推論も出来ない。尚、正しく熱収支が明らかにならないと従来型地球温暖化モデル(IPCC, 2007)が正しいとか正しくないとは云う事は出来ない事に成るが・・・それは別の機会にしたい。

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