2013年9月4日水曜日

今朝の地震

地震情報(拡大画像) - 日本気象協会 tenki.jp:












今朝の地震は東京から約580Km南の伊豆諸島・鳥島周辺が震源地で、震源の深さは約400Kmと発表されている。

鳥島は、ほぼ円形に近い二重式成層火山島であり、気象庁においては火山活動度ランクAの活火山に指定されている。鳥島が含まれる伊豆諸島はフィリピン海プレートの東縁にあり、フィリピン海プレートに太平洋プレートが沈み込む伊豆・小笠原海溝が島々の東方沖を南北に走っている。



















震源の深さ400Kmとは、上部マントル層の基部で鉱物層がかんらん石から変成スピネル相に変わる遷移層の上部なのだろう。

この震源地周辺もプレート境界であり、ここで沈み込んだ太平洋プレートに含まれる水分等で早速マグマを形成し伊豆・小笠原・マリアナ島弧の一部である伊豆諸島の火山活動となっている。




















この活発な火山活動の為に、伊豆諸島の地塊は軽いので陸地の載った北米プレートには沈み込まないのでフィリピン海プレートの伊豆半島と北米プレートの本州が地表面でプレート同士で衝突をしているのだ。この力が伊豆東部火山群を生み、箱根火山富士山も、その延長線上に位置している。

今回の地震で興味深いのは、この地震の揺れがフォッサマグナを含む北米プレート上に位置する東日本でしか観測されなかった事だ。便宜上の震源地は伊豆諸島・鳥島周辺で有っても、地震のメカニズムとしては北米プレートに載る東日本に、フィリピン海プレートに載る伊豆半島が楔を打ち込むかの如く突っ込んだ・・・のだろう。

そう云えば、東日本大震災の翌年の正月に起きた地震と、今回の地震は良く似ている。



日本海溝で発生した巨大地震に因って東日本全体が東へ動いた為に生じた力の空隙を、フィリピン海プレートが詰めた・・・と云う意味合いで、これは東日本大震災の余震なのだろうが、火山性微動が観測されていたと聞く箱根火山等への影響が心配される。

0 件のコメント:

コメントを投稿