2013年9月5日木曜日

南海地震の前触れか?

「ギョギョ!」リュウグウノツカイ、サケガシラ 室戸沖で深海魚多数かかる 大地震の前触れ!? - MSN産経west:


昨年12月から今年の春頃にかけて島根県・鳥取県・福井県等々の日本海側で、同じく地震の前触れだとの言い伝えがある深海魚サケガシラやリュウグウノツカイが多数網に掛かって、スワァ大地震の前触れかと大騒ぎになった・・・と記憶している。


だが、少なくとも今までには日本海で大地震は発生していないので、単なる迷信ではないかと思われる。深海に住む魚達が深海で発生している大地震の前兆現象を嫌がって、適応した生息圏ではない浅い海に自力で昇ってくるとは考え難い。

それよりも、先日のネタにした黒潮大蛇行もそうだが、偏西風波動の為に大気の流れが大きく変わってきていて、その為に、表層の海水に置き換わる為に深層部からの湧昇流が生じているのだと思う。

この傾向は、日本を取り巻く偏西風波動(蛇行)に端を発する気圧配置(ブロッキング現象)が異常気象を招いていて、その異変の為に、沿岸の表層海水が陸地から遠ざけられた空白を埋めようと本来なら冷たく重い深層海水が大陸棚に沿って斜めに上昇してくる沿岸湧昇が発生していて、その陸地から沖合に向かう表層海水の流れに依って暖流である黒潮対馬海流が陸地から遠ざけられて黒潮の蛇行が顕著となっているのだろう。

つまり、深海に生息する魚達は、深海から沿岸湧昇に乗せられて沿岸の浅い海にやってきた訳だ。深海の異変を嫌って自力で泳いで適応した生息圏ではない浅い海に来た訳ではない。地震の前兆と云うよりも、偏西風波動に依って生じた異常気象・・・に依って発生した沿岸湧昇こそが、深海に住むサケガシラやリュウグウノツカイを浅い海に連れてきた犯人であると同時に黒潮蛇行の原因である。

なので、南海地震の前兆では断じてない・・・と思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿