2013年12月20日金曜日

イソップ寓話「ネズミの相談」

イソップ寓話「ネズミの相談」では、猫の首に鈴を付ける猛者ネズミは現れなかったのだが、スマホを持って位置情報をONにしている限りGoogleやAppleには居場所が筒抜けにも関わらず、この猫(私)は喜んで自らが首に鈴を提げている訳だ。




私は2010年12月末からスマホを持ち歩き始めてたのだが、当初のバグまみれの日本メーカー製スマホの頃から電池保ちよりもGoogleフルサービスを動かし続けてきている。バッテリー不足でGPS等のサービスが自動的に落とされた時は別だが、特定の日の特定の時間にドコに居たかはGoogleロケーション履歴を見れば一目瞭然である。尚、Appleコンピューターが同種のロケーション履歴サービスを公開していると云う情報は得ていないが、同種のデータを蓄積していると思われる。







今月の私のロケーション履歴だ。尚、このロケーション履歴サービスは、特定の時間や日付の履歴を消す事や全履歴を消す事やロケーション履歴を無効とする事等々が可能だが・・・それはユーザー(私)のIDで閲覧出来なくなるだけであり、Google財産であるメガデータのセグメントとして残ってしまうのだろうし、GoogleのSupervisorの手に依ればユーザー側からの抹消後も検索表示可能なのだと思う。(この縮尺でなら個人情報の漏洩には成らないと私が思ったのだが、履歴もGoogleマップ上に表示されるので街路縮尺まで拡大が出来てしまうので浮気調査等にはバッチリだろうし、タイムカード並の分刻みでの勤怠管理まで出来てしまうだろう)



こう云った怖い事・・・は、普通の市井の一般人で在り続ける限りは個人の権利を侵害し得無いと思うのだが、突発的に何かの犯罪に手を染めてロケーション履歴さえ無ければ隠し通せたカモ知れないと云う局面ではGoogle先生を呪う事に成るのだろう。こう云った事が怖いと思し召すなら常に位置情報OFF/Wi-Fi OFFにしてスマホを使うしか無いのだろうが、位置情報OFFのスマホは夜空に光る星の名前も教えてくれない石頭に成り下がってしまう。(それにGPSに拠る位置情報サービスを止めたトコロで、キャリア側の中継局網での履歴は残ってしまう筈だから、犯罪に手を染める時は電源を落とすのが得策なのカモ?)



ロケーション履歴のお陰で、Google Nowでは次の関与先へ移動する所要時間や道路の混雑具合を的確に教えてくれる様に成ってきた訳だ。そう云えば・・・最近ではSiriも何故か訳知り顔の上から目線で的確な助言をくれるようになったし・・・



AR(拡張現実)が商業ベースで導入され始めた黎明期・・・クラウドと共に加速する枯れたIT技術の普遍化は、マンツーマンのプロモーションを可能とすると広告ツールであると同時に、個人の可能性も大幅に拡張してきた・・・とは思うのだが・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿