2014年1月21日火曜日

我が家のIT構想・・・

Googleがスマート火災警報器「Nest Protect」の開発元を3300億円で買収 - GIGAZINE:


スマートでは無い私がスマートを語るのも烏滸がましいが・・・

スマート化とは、情報通信技術(ICT)を駆使し状況に応じて運用を最適化するインテリジェントなシステムを構築する事・・・である。コンピュータ等の情報通信技術による制御・処理能力を搭載したと云った意味で使われている。

火災報知器やセントラル空調設備用のサーモスタットのメーカーをGoogleが買収したとネットニュースで読んだ。元Apple開発者が退職後に興したメーカーだそうで、スマートフォンでのコントロールに拘った部分がスマートなのだ。

ルームサーモがスマホと連係すれば便利だろうスマホが空調機のリモコンに化けるからだ。火災報知器のスマホ連係は・・・火災発生を出先にも通知し得るだろうし避難経路が複数ある大邸宅では危険度の少ない避難路をスマホが指示してくれるかも知れない。勿論、それ以外の様々な「飯のタネ」が見出されるだろう。そこに食い付いたのがGoogleだ。

こうしたIT技術に因る家電製品のスマート化は、日本以外の国ではスマホと無線LANの普及と共に一足飛びに実現可能となる実例なのだろう。本来、ルームサーモは個室単位で、火災報知器は有線で全館で繋がれて、意味を為すモノだった。先の文章でワザワザ「日本以外」と断ったのは、日本では家電メーカー独自の技術で個室単位のルームサーモを有線化し外部コントロールを可能とし、逆に火災報知器は有線から無線化して全館連係を可能として進化してきた。但し、惜しむらくは特定の家電メーカーが特定の自社仕様で実現しており戦略として標準化を避けてきた事だろう。標準化の重要性は理解されていてHA(ホームオートメーション)規格等は更新されてきたが、各社共各社製品特有の拡張独自仕様を許容するルーズさから我が国でのHA規格開発は頓挫したに等しい。

20年前に設計された我が家は、当時の松下電器のHA規格(HEMS="Home Energy Management System")に則り10芯のデータバスでエアコンや一部の家電品を結線していて、内4芯を有線LAN10base(一応、100Baseは可能)として使っていた。門扉や外構シャッターや窓シャッターや玄関ドアの電気錠、そして、セントラル空調と風呂釜等も宅内のホームサーバー経由で外出先からのDTMFでコントロール可能となっていた。だが、地デジ放送に伴ってHA規格はホームDBを導入可能な帯域に拡大する為に、そして普及してきたインターネットに対応する為に全くの別物の規格に進化し、新製品は従来のHA規格の延長でホームAV機能を盛り込んだ代替規格は開発されず(家電メーカー各社の独自仕様の試作規格)でしか無く、更にホームAV規格であるDLNADTCP-IPを併用したネットワークでは1000Baseが推奨されていて、旧来の10芯のHEMS10芯のデータバスはスイッチングハブで切り分けた低速有線LANの通り道で辛うじて余生をおくっている。(幸い、20年前宅内LANは8芯の1000Base(カテゴリー6)シールド付きケーブルを敷設していたので今でも使えているが、20年の経年劣化で通過速度が落ちてきている。家庭でも使える価格のスイッチングハブの登場次第で最新規格の10Gに再敷設する必要性があるだろう。)我が家は、20年前のIT技術のガラパゴスである。その時に、施工した電気屋さんが情報コンセント同士をフレキシブル管で繋いでいてくれたら・・・今日でも活かせる重要な家庭内インフラ足り得るのだが、10芯を折れ曲げず直線で施工したいとフレキ管を使わず熨斗イカのステップラーで丁寧に貼り付けていたので宅内LANの引き換えはリフォーム工事の時を待たないと綺麗に再敷設する事はできないだろう。Gビットの無線LAN装置とギャップフィラーも低価格化してきたので全館無線LANにする方が安上がりなのだろう。

閑話休題、我が家では義務化された火災報知器類の導入はパナソニック製のワイヤレスTVドアホンに2.4 GHz帯の独自データ無線規格で連係するタイプを選んでいて、社外品との互換性は全く無い。報知の際は、総ての火災報知器が連動して音響警告をすると同時に複数設置しているドアホン子機が点滅鳴動して知らせてくれる。ドアホン子機の代わりをスマホが置き換えるメリットは全く無いのでスマート火災警報器「Nest Protect」に買い換える必要は無い(無いし、日本の消防規格を満たしていない「Nest Protect」では、消防法に於ける火災警報器等の設置義務を満たさない)が、Googleサービスと連携するとなればメリットは大きいだろう。

消防法改正で火災報知器の義務化が為されたが、火災発生を捉えた火災報知器が出す大音響で在宅する居住者か在宅する近隣住民に火災発生を伝えて消防署へ伝えて貰うと云う他力本願システムだ。

我が家では・・・法律上は駄目なのだがパナソニック製のワイヤレスTVドアホン親機の発報端子から機械警備装置が無条件で119番110番に電話を掛け登録音声を垂れ流すシステムを導入している。(それ以前は、某大手警備会社の機械警備装置が某大手警備会社経由で警察・消防に通報してくれるシステムを使っていたが経費削減の為に取り止めて、単純機械警備に切り替えた。その当時、無条件に自動発報するのはマズイからとデジタル携帯で画像を確認してから手動で110番119番に掛けようかと試みたが・・・当時の民生用機材ではイザと云う時に上手く作動しない事があり断念した経緯がある。当時は家庭用データインフラはISDNの回線交換が主流で、Dchパケットで事足りる通知をデジタル携帯電話に表示させる装置は民生用には販売されておらず拡張性の高いISDNターミナルアダプターを古いMac経由で叩いてDchパケットで通知させ折り返し自宅へダイヤルアップしてカメラ画像を見て判断する・・・としていたが、上手くいかない時も多く・・・断念した)

勿論、今日世代の民生用機器を使えば、第2世代デジタル移動通信であったmova(ムーバ→第3世代FOMAの前)の頃と違い、私がチャレンジしても上手くいくのカモ知れない。だがもし3Gや4Gでブロードバンド接続されたスマホとスマート火災報知器の仲立ちをGoogleサービスが引き受けてくれたら・・・有料でも私は飛び付いてしまうと思う。

精度の高いスマート火災報知器のセンサーがGoogleサービス経由で外出先でも利用出来るようになりクラウド上に履歴が残せ閲覧出来れば、スマート火災報知器だけで侵入者を探知する事も可能となる筈だ。

15年前に松下電器が独自仕様で実現した事が、確立したクラウド技術と共に標準化されたオープンソースで実現されつつある。特に日本では百万遍以上も繰り返された御題目だが、オープンソースでの標準化を飯のタネに代えるテクニックを日本企業も切磋琢磨する
しか無いのだろう。

で、ナンでもカンでもスマート化された未来には、スマート家電がスパムを送りつけてくる事に成るらしい。



テレビや冷蔵庫などスマート家電から大量不正メール送信、米社が確認





う〜ん



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