2014年9月16日火曜日

まさか、ジフテリア?

健康の為に夜食を食べてはいけないのだが・・・深夜にお腹が空いてしまった。

仕方が無いので・・・夫婦連れ添って吉野家に牛丼を食べに行った。(夜食に牛丼大盛は拙いだろうけど並盛では足りなさそうなので・・・)

注文を終えてカウンターに座っていると、若い男のお客さん2人連れが入ってきた。その内の御1人は、特徴的な咳をし続けている。特徴的な咳と云うのは、まるでケンケンと云った犬の鳴き声のような咳である。注文をする時や水のお代わりをする時には、咳を止めて普通の声で注文はできるのだが、気を抜けば10秒毎に5〜6秒間ケンケンと咳をしている。息を吸う時にはクゥ〜クゥ〜と喉から『吸気性』の喘鳴がしている。 犬吠様咳嗽と吸気性喘鳴と云ったクループ症候群は、急性上気道炎で発症する。彼は、牛丼を嚥下しようとするとケンケンケンケンケンケンと苦しそうに激しく咳き込んでいる。既に食べ終わった私は、妻には申し訳ないがサッサと退席して店から出たい気分で一杯である。

他人の健康状態に不寛容なのは紳士的では無いとは思うが、クループ症候群を引き起こす急性疾患として真っ先に思い付くのはジフテリアだ。ジフテリアは大部分が不顕性感染に終わるが、もし発症し最悪のケースでは重い障害を負う事にもなりかねない怖い法定伝染病である。(私の年齢だと、DT2種ワクチンを接種されている筈なので恐らく罹らない筈だと何度か自分自身に言い聞かせた)

私は医師では無いので咽頭部を診て偽膜を確認する訳にもいかないし、発熱はあるのか、いつからクループ症候群が続いているのか聞いてみたいが根拠に欠ける。病院に行った方が良いですよと云う当たり前すぎる助言も大きなお節介だろう。結局、悶々と心の中で自問自答しただけで妻が食べ終わるのを待って急いで店を出たダケだった。

帰りの車で、急いで店を出た理由を妻に説明したらガミガミと叱られてしまった。何故、直ぐに出ようと云わなかったのか?身を以てDTワクチンの永年有効性を試す必要は無いだろうと家に帰り着いても延々叱られ続けた。

インフルエンザの流行シーズンに「咳エチケット」が公益社団法人ACジャパンのTVCMでは流れていたが徹底されてはいないようだ。こんな体調で牛丼屋に牛丼を食べに来るのだから、急性疾患ではなく慢性的にクループ症候群を起こしている方なのだろうか?喘息の発作でも起こり得るだろう。だとしたら、本当に申し訳ない事を考えてしまった事になる。だが、多くの人々が食事に訪れる場所で咳をし続けるのは感染症予防以外の観点からも自粛頂くべきでは無いだろうか?

そう頂かないと・・・ズブの素人がジフテリアだと勝手に思い込んで連れ合いからガミガミと叱られる事になってしまう。デング熱騒動も冷めやらぬまま、地球温暖化の性か国際化の性か、我が国は今までは問題にされなかった感染症を心配しなければならない国になりつつある。互いを思い遣り互いを尊重し気持ち良く生活していく為には、お互いにマナーを守る事も必要なのでは無いだろうか?





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