2018年9月6日木曜日

ゴジラは、日本の国難の象徴



ゴジラは、日本の国難の象徴だとも云われる。





最初にゴジラが誕生した1954年の時代背景は、太平洋戦争終戦から僅か9年、その後の世界は東西冷戦に突入し朝鮮戦争は1950年から1953年、その冷戦構造がアメリカにビキニ環礁における水爆実験を強行させ、日本の第五福竜丸など多くの漁船が被爆被害にあったのは1954年3月である。当時の日本は未だ敗戦後間もない広島・長崎での被爆体験も生々しい時代に、世界平和とは縁遠い東西冷戦への突入と原爆の1000倍の威力の水爆実験に拠って、再び日本人が被爆したと云うだった現実を受け止め、旧日本軍こそが悪の権現だったと云う世論に亀裂が入り始めた時に、その日本の国難を象徴してゴジラが現れた。





その後の1984年に始まった平成ゴジラ・シリーズも、アメリカの核の傘の下で発展を遂げてきた日本だが、更に東西冷戦対立が強まりオリンピックのボイコットにも発展し、そのアメリカとも日本は自動車輸出や電化製品輸出で巨大な貿易黒字を叩き出し経済摩擦で争う事になってしまった。東西冷戦の激化の中で、頼みの綱のアメリカとの日米関係悪化と云う国難が背景にあるのだろう。





そしてバブル崩壊から10年、山一證券・三洋証券・北拓銀破綻に代表される日本経済崩壊を思い知った頃に現れたミレニアム・ゴジラ・シリーズ。





そして最新のシン・ゴジラは想定外の被害を齎した東日本大震災とそれに起因する想定外の津波と電源喪失に起因する福島原発第一の原発事故が、国難としてシンボライズされていたのだろう。更に、公開直前に発生した熊本地震が、シン・ゴジラの正体をイメージ付けた。日本を次々襲う自然災害と現代社会を維持するインフラの崩壊と云う国難なのカモ知れない。





尚、アメリカで作られたトライスター版ゴジラも従来の日本版の持つ「荒ぶる神」のエッセンスで「GOD-ZILLA」としてみたが、日本版での畏怖すべき神と云う扱いではなくハリウッド版では乗り越えるべき障害と云う扱いで突然変異種の巨大怪物として駆逐されてしまう。私的には、やはりゴジラは日本の荒ぶる神で人類を超越した畏怖すべき存在であるべきでトライスター版をゴジラとして認めない。





従来のゴジラは、「東西冷戦と戦争抑止の為の核軍備増強と云う嘘」「更なる東西冷戦激化と日米経済戦争」「日本経済崩壊」と云った人や社会の行動の結果と云う国難をシンボライズだったが、シン。ゴジラに於いては想定外の自然災害こそが日本の国難と位置付けられてしまった・・・のカモ知れない。





その後の日本は、毎年何度も何度も想定外の自然現象に拠って、その地域のインフラが破壊され住民生活が毀損される不幸な災害が続いている。





私の別ブログ過去記事には、我々の母恒星である太陽活動の低下に拠って太陽風の風圧を減少(ヘリオポーズの減少)を招き、外宇宙から飛来する銀河宇宙線(太陽系外を起源とする高エネルギー荷電粒子)の遮蔽能力低下を齎し、その結果、環太平洋火山帯での火山活動の活発化(誕生後45億年強の地球の中心核が太陽表面温度並みの熱を保っているのは地球固有の核物質の崩壊熱に由来するとされているが、それとは別に飛来する銀河宇宙線が増大する事でマントル層の温度上昇を招くとの論文があり火山活動活発化の一因とされている)と異常気象の一因である豪雨の発生確率(宇宙線が豪雨を齎す雲の生成に大きく関係しているとする論文がある)を上げていると書いた。又、地磁気の減少が、地球圏に入り込む宇宙線の総量を増やしていて、太陽活動の低下と相まって、マントル層の温度上昇と、雲の発生確率上昇を招いているとも書いた筈だ。






又、実は後世の歴史家は、今日の7〜80年間こそが気候変動や地震活動が沈静化していた時期で、これ以降は平常運転である異常気象や地震活動活発化が起きると云う意見もある。又、昨今の異常気象も地殻活動の活発化も、我々人類の持つ物差しでは測り切れない連綿と繰り返された周期律で説明可能な現象なのカモ知れない。







何にしろ、毎月の様に来襲する国難に拠って、生涯使い続ける事を想定した自宅を奪い、十数年使い続ける筈の自動車を奪い、数十年間使用される事で採算が得られる筈の社会インフラを破壊し、GDPを毀損し、インフラ整備率を低下させ、あらゆる面から我々の国民生活を脅かしている。








今後我が国を蹂躙する国難は、本日の北海道の地震で終わらないだろう。今後も異常気象の名の下に風水害被害が続くだろうし、いずれは被害総額100兆円を超えるとされる東海・東南海・南海地震のトリプルコンボも来るだろう。そして、同じく被害総額100兆円を超える関東大震災、それ以外にも地震雷火事オヤジに代表される如く日本列島は地震の巣窟だと云われ続けてきた。それが我が国固有のモノか全世界的なモノかは別として、我々日本を取り巻く生存環境は悪化しつつあるのカモ知れない。日本人は、そんな厳しい生存環境に適応し、山に豊富にある木材の軸組工法で家を作って来た。それは、壊れた家の材料で速やかに住宅再建が可能だと云う側面も見逃せない。





国土が狭く急流の短い川が多い日本列島は河川災害が歴史的に多く、白亜紀花崗岩の海洋プレートが砕けた付加体で形成されている日本列島は脆く崩れ易いだろう。そして、平成28年熊本地震でも平成30年北海道胆振東部地震でも明らかになったように火山地帯と接する地域では、上記の脆い岩盤の上に火山灰や軽石やスコリアや火砕流堆積物が堆積したテフラ層が数mの厚みで被さっていて、地震の揺れで容易に表層剥離して崩れ落ちてしまう事も明らかになった。又、高度成長期には増大する住宅用地需要を満たす為に満足な土地改良を行わず宅地造成を行った場所は数えきれないだろうし、我が家もそうだが耕地を増やす目的の干拓地を住宅用地転用を行って住宅不適地に住んでいる例も数え切れないだろう。平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害で明らかになった様に、扇状地と云う住宅不適地に建てられている住宅は日本全国に数え切れない程存在している。何れにしても、自然に形成された地形を自然に反して人工的に形成し直す為に様々な問題点を孕んでいるのだが、それは想定を超えた自然災害に因って牙を剥く事になっている。大自然の猛威の前に人類文明が作り上げた構造物が如何に無力かは、幾度となく繰り返された自然災害とのせめぎ合いの中で、もはや明らかだ。だが、想定される災害にも備える設計もされないままで宅地として造成され販売された数も数え切れないだろう。そんな宅地が、今日まで無事でいた事の方が奇跡なのカモ知れない。





又、平成30年台風21号では民間事業所計測では最大瞬間風速82mを記録したそうだ。風速82mを時速に置き換えた時速295Kmとは、レーシングカーの最高峰F1(フォーミュラーワン)の速度に匹敵する。この速度なら大抵の物が離陸してしまうだろう。風速82mに耐え得る個人住宅を建てる事は不可能では無いがコストは莫大で割りに合わないだろう。実際、竜巻銀座と呼ばれるアメリカ中央部オクラホマ州とかでは、公共の建物は風速90mに耐える構造で建設しても、民間住宅は普通のアメリカ住宅として建設されるのだそうだ。竜巻に耐えるコストよりも壊れたら建て直す資金余力を振り向けると云う考え方なのだろう。昨今の日本でも、想定外の自然災害に対しては備えるより逃げる事を優先しつつあると思う。







風水害や津波には備えるより速やかに逃げるに勝る方策は無いが、地震に対しては、それでは役に立たない。家具の倒壊を防ぐ防災、家が倒壊しても命は救える防災、住宅建て替えに際しては今以上に安全な場所に移動する等々の、今日までは考慮されなかった防災を見直す必要に迫られているのカモ知れない。







昨夜夜中に、北海道での巨大地震の報に触れ、夜が明けると共に報道される被害の甚大さに驚いた。この地域での大きな地震は別ブログ過去記事の北海道キャラバンの際に発震メカニズムも含めて将来の巨大な地震発生の危惧を書いたが、預言者ならぬ自分には時期の予想は出来ぬモノの、多くの方々と同じく発生は予想された。だが、いつかは起こると知っていても、その被害を食い止める事が出来ないのが我々人類の宿命なのだと思う。想定外の自然災害に、事前に備える事も技術的には可能でも、コスト増や種々の制約から実施不可能だったが、複数の人の死を以って備え得る事には備えようと法律が変わり、想定外の自然災害を、想定内に取り込んで備えると云う歩みの中で、我が国の防災は進歩して来た。




だが、度重なる想定外の自然災害に、次々と備えていく事は経済発展ではなく沈滞化を招く要因にもなっていると思うのだ。自然災害に打ち勝ち人類科学が勝利するのは人類の永遠の夢ではあるが、人類の英知を超えた畏怖すべき大自然に我々人類は打ち勝つ事は出来ないのだと、実は我々日本人は既に知っている筈だ。防災への歩みを止めようと云うツモリは無いが、別の答えを探す時期に至っているのでは・・・と思った次第。


居住不適地を居住適地に変える土地改良に莫大な公費を投じるよりも、我が家も含めて宅地不適地に建っている住宅が自然災害によって壊されたら、現代の知見の中での居住好適地への移転を視野に入れるべきなのカモ知れない。更に、その被害が広域に及ぶ自然災害は、いっそのこと公的資金を投入してでも、居住好適地への集団移転や個別移転を推進した方が未来の子孫の為にもなるのでは無いだろうか?








21世紀初の関東大震災や南海・東南海・東海地震コンボでは、それぞれ1000兆円を超える被害想定が為されている。それは、もう我が国一国だけで再建可能なレベルを超えていて諸外国への援助を受けつつ我が国は最貧国への転落を意味している。そうならない為の1つの布石が首都機能移転だったりする筈だが、現在の日本国の首都機能移転候補都市は「栃木福島地域」「岐阜愛知地域」「三重畿央地域」となっているが、これの見直しを含めて我が国全体で国難に対するシフトを明確にすべきだと思う。南海トラフ地震の発生確率を、向こう30年以内に70%以上から、向こう30年以内に80%以上に引き上げられた。

誤解が無いように申し添えたいが、この数字に根拠は無い。昨今報道されるこの20年〜10年〜現在に亘って観測された各所に偏在していたスロースロップ発生が、東日本大震災やペルーの海溝型地震で観測されていたスロースリップが「アスペリティ」周辺で徐々に起きていく事からの「海溝型地震アスペリティモデル仮説」は恐らく正しいだろう。オルゴールのドラムに生えた突起物が振動板を弾いて音を出す構図は、ズブの素人の私でも海底火山の断面図(火山の根っこ)を見て20年前に閃いた。オルゴールの突起物とは逆に、火山の根っこの方が滑り易いらしいのだが、現在の科学力では現在の固着域が前回・前々回のそれと比べてどうかの評価が出来るレベルに達していない事で、当該域での過去から現在迄の発震記録よりどこがアスペリティであるかは判っても、それが何時プレートの耐力の限界に達し一気に滑るのかは全く予見不能なのである。(尚、別ブログ過去記事に書いたが、知り得る限りアスペリティを地中レーダーで探ったのは関東平野地下のマイクロプレートと太平洋プレートの同領域のみで、南海・東南海・東海コンボ地域では未実施。代わりに、深部ボーリングを実施した。いずれのケースでも今後の地震予知に役立つデータとなっても、次回発震の予測に役立たない)


だから、30年以内に70%と云おうが、30年以内に80%と云おうが、両者には然程の差異は無い。ま、80%の方が対策を急げと呼びかける効果はあるのカナ?でも、その対策を急げと警鐘を鳴らす人々は、それぞれ何を求めているのだろうか?地震畑の学者さん達は観測網の整備カモ知れないし、防災畑の方々は防災セットの拡充だろう。最悪のケースでは我が国は多国籍部隊に経済占領される最貧国に転落する危機だと云うのなら、そうならない、そうなっても少しでも救いがある筈の方向へ国を進ませるべきだと思う。


想定される最大強度で次の南海トラフ地震・関東大震災が起きるとは決まっていない。だが、そうであっても被害を最小限に食い止める事こそが国家の防災である。一般家庭では防災セットを買うよりも家具の倒壊防止に代表される発震時の受傷防止に努めるべきだが、国家のすべき事は、つっかえ棒を充てがう事では無いだろう。


































































1 件のコメント:

  1. https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180925-00000025-at_s-l22

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