2013年4月5日金曜日

電脳化

ATR、睡眠中に見ている夢の内容を解読する技術を開発 | 開発・SE | マイナビニュース:


電脳化とはフィクションであるアニメ作品「攻殻機動隊」シリーズに出てくる概念(テクノロジー)でありBMI(ブレイン・マシン・インタフェース:脳介機装置)を装着した脳の事を指す。

BMIとは、脳の神経ネットワークに流れる微弱な電流から出る脳波を計測機器によって検知し解析しデジタル信号に変換する事でコンピューターとの間で情報伝達を仲介する装置の事だ。この技術は、脳から情報をコンピュータが受け取れるデジタル信号に変換する「換電」と、コンピュータからの情報を脳が理解できる脳波に変換する「換波」の両方の変換を指すが、現時点で実現しつつあるのは情報の流れが一方通行の情報の片通脳介機技術である。今日以前でもBCI(ブレイン・コンピュータ・インターフェース:想念伝達技術)として脳波を用いてコンピュータに定められた信号を伝達する技術が開発研究されてきていたのだが、それがベースとなっているのだろう。

攻殻機動隊」シリーズの世界での電脳化は、脳内の主要なニューロン1本1本に血液を供給している毛細血管側から情報をやり取るする100nm以下の回路を生成する侵襲式マイクロマシンの登場が不可欠であり、その架空の未来に於いても「電脳硬化症」なる医学的不適合事例が発生している。今日に於いては侵襲式の場合は感染症や脳の損傷と云った本末転倒なリスクを消し切れていない。だが、BCIで蓄積した技術から、脳の適応性が非常に大きい事が既に知られていて訓練次第で機械が理解し得る機械向けの脳波を新たに発し始めるのだそうだ。

BMIとしては未だ未だ駆け出し級かも知れないが、既に知られている脳科学に照らし合わせると案外頷ける結果なのカモ知れない。御者のフリをする表層意識と云う存在が、バーチャル人格であるとすれば・・・睡眠中の高次視覚野の脳活動が起床時の画像解析情報とは大きく異なる事も想像に容易い筈だ。

乗り越えなければならない壁は、工学的進歩よりも我々自身の生体脳への理解なのかも?






0 件のコメント:

コメントを投稿