2014年10月25日土曜日

巨大噴火 “今後100年間で確率約1%” NHK(10月22日)

巨大噴火 “今後100年間で確率約1%”
10月22日 18時35分


破局噴火とは、石黒耀が2002年に発表した小説『死都日本』に登場した言葉である。「近代国家が破滅する規模の爆発的巨大噴火」と云う意味である。日本は火山国であり、全地球上で活動中の活火山の7%が、地球上の陸地の0.25%と云う狭い国土に存在しているのだ。阪神淡路大震災や中越地震や東日本大震災で地震の怖さは再認識した現代日本人だったが、正規の意味での噴火とは言い難い御嶽山水蒸気爆発を機に火山に依る災害への危機感を懐き始めた。そう云えば東日本大震災以降には国内複数の活火山の活動が活発になったのを急に思い出したのだろう。



巨大カルデラ噴火のメカニズムとリスクを発表(神戸大学)



今後100年間に1%の確率で「近代国家が破滅する規模の爆発的巨大噴火」が起きるかも知れないので、火山活動監視への国家予算増額を求める為のプロモーション論文である。

その専門分野で多くの就職先を創出できれば、多くの優秀な学生を専門分野に招聘する事が出来る。原発再稼働問題で批判を浴びた「原子力ムラ(原子力発電を巡る利権によって結ばれた、産・官・学の特定の関係者によって構成された特殊な社会的集団及びその関係性を揶揄、又は批判を込めて呼ぶ用語)」だって同じ事、核物理学と云う象牙の塔を高く堅固する為には、多くの就職先を創出できれば、多くの優秀な学生を専門分野に招聘する事が出来て学問の進化発展を強力に推進する事が可能となる。その為に、専門分野の学究者は自らの研究以外にも関連する産官学のコンソーシアム形成を使命とするのだ。御用学者と呼ばれようと多くの就職先を生む「原子力ムラ」は学問の発展と不可分となるのだ。

過去に、地震学会は首都直下地震をも誘発し得る東海地震域の観測網強化への我が国全体のプライオリティを大幅に挙げる事に成功し世界最高水準の観測体制を構築する事に成功し多くの優秀な学生を専門分野に招聘する事に成功した。だが、地震学会は長い期間に亘って旧来の海溝型地震への知見を改める機会を逃して足踏みを続け、旧メカニズムを推す中心的人物の影響力減少を機に、新しい科学水準での新たな知見を集積しつつある過程で3.11を迎えてしまい地震学会全体に投じた莫大な国家予算を活かしきれず国民の不興を買ってしまう。(運が悪かったのだろう)

この地震学会の栄枯盛衰を傍観していた火山学会陣営への最大のチャンスが訪れたのだろう。現在我が国の活火山の110個の内、紛いなりにも監視体制が整備されているのが47,充分な監視体制が整っているのが8火山に過ぎない。こんな体制では(噴火とは呼べない)水蒸気爆発を予知する事等は不可能だ。一つでも多くの火山への観測体制の整備を進める事で、火山国日本にも関わらず火山学での就職先を用意できて居ないので火山学者の数は非常に少ないのだが、多くの就職先を創出する事が出来て多くの優秀な学生を専門分野に招聘する事が出来て学問の進化発展を強力に推進する事が可能となる訳だ。

地震予知が可能となる為には、地下深くの震源域に於けるアスペリティの分布・特性の解明固着・すべり状態の現状把握、等が可能となる地中レーダー的な観測装置の開発が肝である。プレート境界型地震予知は、見えない処に置いてあるオルゴールのシリンダー上のピンが何時コームを弾くかを予測する事だ。もしも、オルゴールのシリンダー上のピンとコームを観る事が出来れば予知精度は飛躍的に向上するだろう。今日までは、何十年毎や百何十年毎に音が鳴っていたので、恐らく何十年の範囲内には次の音が鳴るだろうと予測し、ピンが接触してコームが撓む事で及ぼす影響を想像して予測に役立てようと試みている段階に過ぎない。現在の地球人類の科学力では地震予知は出来ないと思う。

では、火山の噴火予知はどうだろうか?山体各部に、精密地震計や傾斜計や重力計測計を取付てマグマ上昇で火山が震動し重みで変形する事を捉えて火山噴火予知をしようとしている。3.11後の3月15日には静岡県富士宮市周辺をを震源とする震度6強の地震が発生した。その際には、富士山の観測網の多くの重力変動と山体変形を捉えていてマグマ溜まりへ多くのマグマが充填された事を示している。

地震が噴火を誘発するメカニズムには、火山学者に依り様々なケースが想定されている。
  1. 地震による圧縮ひずみが増大しマグマが絞り出される
  2. 差応力が増加してマグマの貫入を誘発する
  3. 地震動によってマグマだまりが揺さぶられマグマが一斉に発泡し,爆発的噴火をする
  4. 周囲の岩盤の応力変化によってマグマだまりの圧力が減少し、マグマが発泡して軽くなり上昇を開始する

別ブログ過去記事「東海・東南海・南海のトリプルコンボ? 2011-03-16 20:18:32 | 独り言

3月15日のケースは恐らくメカニズム4.だと予測されている。
だが、その後マグマ溜まりの圧力は減じて山体の変形は戻っていった。我が国最高水準の観測網を整備した富士山ですら、この程度の知見である。


尚、100年に1%程度、1万年に1度クラスの噴火・・・カルデラ噴火が発生すると仮定すると現在の科学水準の火山観測網では全く役に立たないのだ。

地下8Km以深を観測できる技術は現在の人類科学は持ち合わせていない。地下8Km以深の構造は想像するしかない。そして地下8Kmより深い地下からマグマが急激に地下4Km程度に存在するマグマ溜まりに高速で登ってきて圧力が減じた事でマグマが発泡して爆発的に体積が増し火道を駆け上るのには1〜2日の余裕も無いカモ知れないのだ。マグマ溜まりにあるマグマが噴火に至るのは時間が掛かるのだがカルデラ噴火は待ったなしだ。

現在の監視網でもマグマ溜まりへ地殻の割れ目から大量のマグマが貫入した地震動を観測する事は出来るだろうが、それがカルデラ噴火の前兆か否かの知見は乏しい中で、多くの影響圏内の住民の避難開始が可能な数時間内に破局噴火に至るか否かの判断が迫られる訳だ。

火山学の進歩が将来の火山噴火予知を実現するだろう事は間違い無いが、今日の科学レベルではカルデラ噴火のメカニズム理解も予測予知も少し遠い。

我が国で最も新しいカルデラ噴火は、約7000年前の鹿児島県薩摩半島の南方約30kmの海底に存在する鬼界カルデラで発生している。南九州の大部分が赤橙色を帯びた“アカホヤ”と呼ばれる薄い火山噴出物で覆われているが、このカルデラ噴火に因って当時の九州南半分で花開いていた縄文文化の全集落が壊滅したとされている。この鬼界カルデラの噴火に因って近畿地方でも厚さ20cm、関東地方でも厚さ10cmに及ぶ火山灰が堆積している。もし、この規模の破局噴火が発生すれば最悪の場合、周囲数百Kmの範囲で壊滅的被害を受ける為に避難すら行えない可能性も在るのだ。こうしたカルデラ噴火を起こす可能性がある火山は九州と北海道に存在していて影響は日本の大部分に及ぶのカモ知れない。破局噴火には有効な避難場所は存在しないカモ知れないのだ。

阪神淡路大震災の際も2カ月前の94年11月兵庫県東部の猪名川町付近で群発地震が発生した。この多田盆地で発生した群発地震が前震であったと今なら判明している。東日本大震災でも3月9日のMw7.3の地震が前震であったとする説が有力だ。だが、我々の科学力では本震以前に充分な警告を発する事には至っていない。

この事は火山の噴火予知にも云える事では無いかと思う。今すぐ役立つ訳では無くても科学的知見を集積していく努力を継続するしかないのだろう。

余談だが、川内原発再稼働騒動では反対派は、姶良(あいら)カルデラ噴火の危惧を挙げている。1万年に1度クラスの破局噴火が原因の原発事故を危険視するのは正直ナンセンスだ。川内原発再稼働反対派は大き過ぎる危惧を持ち出したが故に、事実上の安全宣言に荷担している事には成らないだろうか?




2014年10月23日木曜日

あのジョン・タイターが「2020年は岡山=岡京が首都」と予言した!?(Jタウンネット) - goo ニュース

あのジョン・タイターが「2020年は岡山=岡京が首都」と予言した!?(Jタウンネット) - goo ニュース:







あのジョン・タイターとは、2036年からやってきた1998年生まれのタイムトラベラーを自称する男性である。岡京と呼ぶ限り、皇居も移転されているのだろう。私自身も首都機能国内移住先候補に岡山県の吉備高原都市を推薦している都合上、良い補強になるとも思うモノの、この予言は外れているだろう。

Wikiにあるタイターの世界での出来事
  • 2000年問題によって起きた災害や混乱が、後の内戦の火種となる。
  • CERN2001年近辺にタイムトラベルの基礎理論を発見し、研究を開始する。
  • アメリカ国内でも狂牛病が発生する。
  • 2001年以降にそのうち中国人宇宙に進出する。
  • 2001年以降に新しいローマ教皇が誕生する。
  • ペルーで地震が発生(2001年にペルーでの地震をほのめかした4ヶ月後にペルー地震発生)
  • 世界オリンピック2004年度の大会が最後となり、2040年度にようやく復活する。
  • 2005年にアメリカが内戦状態になる。
  • 2008年、アメリカ合衆国の都市部で急激に警察国家化が進み、都市内部と都市外部で内部抗争が発生する。
  • 2011年、内戦が原因でアメリカ合衆国が解体されるが、翌年にはアメリカ連邦帝国が建国される。

・・・を見る限り、タイターは別の多元宇宙からの来訪者か、未来人を語る偽者なのでは無いだろうか?

私自身は、スピリチュアル系とは無関係の投影宇宙論者(我々が感じる宇宙は、低次元からの投影物)と考えている口で現行宇宙モデル信奉派では無い私が、多元宇宙論を否定してみても過去へのタイムトラベルを否定してみても説得力の欠片も無いのだけど・・・(尚、余談だが、現行宇宙モデルではタイムトラベルも多世界解釈もワープ航法も否定していない)

別ブログ過去記事「並行宇宙論 2011-06-07 20:05:55 | Innocent joke

だが、しかし、大和朝廷誕生以前の吉備の国を新首都としていて・・・本当にタイターを名乗る人物が2000〜2001年に記したのなら単なるホラ話とは思えない。私は、リアルタイムでジョン・タイターが登場した事をインターネットで知った世代なのだが・・・

尚、ジョン・タイターには公式まとめサイト、記録サイト「John Titor's Story」等が有るので、秋の夜長の暇潰しに彼がネット上に存在していた証しを辿って御覧になられては如何だろうか?(日本ではアニメやドラマ等のネタにも使われた為にジョン・タイターはオタクの常識化しているが、国内サイトで紹介されているジョン・タイターは偏っているので彼が降臨した米国側のサイトも御覧に成られると面白いカモ?)


2014年10月20日月曜日

エボラ出血熱

感染拡大が報じられてから、感染者・死亡者が毎月毎月倍々で増え続けている。来年1月末には、感染者が50万人を超え、2月半ばには感染死亡者が10万人を超える勢いだと云われている。

算数的には、830日後に約60億人が感染してしまい地球人類の7〜9割が死滅する事になるのだそうだ。

ネット上に出回っているエボラ感染予測では、今年中に感染拡大の封じ込めに成功しない限り、来年初旬には死亡者数は10万人を超え、僅か5年で地球上の各地域で80%の人類が死滅すると云う話である。

国連特別代表からも、「人類最後の60日間」 と云う声明が出された。曰く、エボラ出血熱は年内にもパンデミックの危機であり、負ければ人類は完全敗北だと・・・ニューヨーク・ポスト紙は危機感を煽っている。


尚、こんな騒ぎになるズッと以前の事だが、私は以前別ブログでエボラ出血熱は生物兵器では無いかと書いた事が在る。(勿論、今なら不謹慎極まり無い)

全世界にエボラ出血熱の名を知らしめた1976年の事件は、マカク属(当時の記事ではアフリカ・アカゲザルと紹介されたが生物種名では無い)のアメリカへの輸出中の事故として発表された・・・筈だ。アフリカからの猿を輸入していたのは米国陸軍であった。当時の知見では、アフリカ原産のマカク属(猿)には特異なサル免疫不全ウイルス(SIV : Simian Immuno-deficiency Virus)に感染している個体が多く、これをヒト属にも感染させる新たな生物兵器実験体として輸入していたが、そこで更に恐ろしい病原体を見つけてしまう・・・ってネタだった。

1976年から、今回の感染拡大が報じられる迄の約38年間の感染死亡者数は1600人なのだそうだが、今年4月からの感染死亡者数は既に1600人を超えたのだそうだ。38年前には一応の封じ込めに成功し感染拡大を食い止めたのだが、今回は何故感染拡大が広がっているのだろうか?

何れにしろ、インフルエンザと異なり空気感染しない疾病が、この倍々ゲームで急速に増加する感染拡大は「自然界に見られる感染パターンとは違っている。通常ではあり得ない」と囁かれている。



2012年にCDC(米国疾病管理予防センター)は遺伝子解析が終わったエボラウイルスの特許を取得しているが、特許申請が行われたのは2007年であり、特許取得後に米国防総省は各国の大手製薬会社各社に対して、莫大な開発資金援助をスタートしている。


2014年8月にアフリカ内で治療従事中に二次感染した米国人医師に投与され完治が報道された「ZMapp」を開発した米国のベンチャー企業マップ・バイオファーマシューティカル社は米国防総省から莫大な資金援助を得ている。

ドイツ、及びザイールで治験が開始された富士写真フイルムの関連会社、富山化学工業が開発した抗ウイルス剤「ファビピラビル」はインフルエンザから鳥インフルエンザ、エボラ出血熱まで、ウイルス性疾患全般に効くとして注目されていて、治療薬の本命視されている。2014年8月8日付の日本経済新聞は、同社と同社の提携企業である米メディベクター社に対して、米国防総省が2012年に約1億3850万ドル(約140億円)の資金援助を行ったと報じている。

同様に、エボラウイルスの治療薬「TKMエボラ」を開発したカナダのテクミラ・ファーマシューティカルズ社に対しても、国防総省は1億4000万ドルの資金提供を行っている。

新薬の開発には莫大な資金が必要となるのは広く知られている。前述のサル免疫不全ウイルス(SIV )の亜種であるエイズ等は感染者も多く10億ドルをも超える莫大な開発資金も採算が合うのカモ知れないが、病気が発見されてから38年で感染死者数1600人・感染者5000人程度の一部地域だけの風土病に、各国各製薬会社へ10億ドルをバラ撒くのは米国防総省は太っ腹すぎると思う。

今回の偶発的エボラ出血熱の感染拡大の直接の原因は、2013年12月にギニアの幼児がウイルスの一次宿主である大コウモリ(ギニアでは、コウモリは食用なのだそうだ)を食べたことから始まったと報道されているのだが、米国防総省が各国各製薬会社へ資金提供を開始してから約1年後に感染拡大が始まるとは・・・米国防総省は先読みの達人なのか、それとも・・・

2012年当時とは違って、これからはエボラ出血熱のワクチン開発は採算が充分に見込めるだろう。人類滅亡を担保に、一儲けを狙っている集団が存在するのカモ知れない。更に余談だが、西アフリカ周辺でのウイルスの一次宿主だとされる大コウモリからはウイルスは検出されていないらしい。

書き忘れていたが、カナダのテクミラ・ファーマシューティカルズ社の親会社は、遺伝子組み換え食物で悪名高きモンサント社なのだそうだ。因みに、米国防総省から資金援助を受けた各国各製薬会社の株価は好調に推移しているのだそうだ。

因みに、富士フイルムHDの株価はエボラ出血熱の特効薬云々が世に知られる以前の8月初旬から既に上昇していたのだが、その富士フイルムHDの筆頭株主は『日本トラスティ・サービス信託銀行(株)』だそうだ。「日本トラスティ・サービス信託銀行(株)」とか「日本マスタートラスト信託銀行(株)」とか「ステートストリートバンクアンドトラストカンパニー」とか、日本の大部分の大企業の大口株主である事が多く、それらの大株主らが「ザ チェース マンハッタン バンク エヌエイ ロンドン エス エル オムニバス アカウント」とか「メロン バンク エヌエー アズ エージェント フォー イッツ クライアント メロン オムニバス ユーエス ペンション」とか云う正真正銘のユダヤ資本が名を連ねたりしている・・・のだそうだ。


興味本位のニューヨーク・ポスト紙記事ではなくホワイトハウスからも声明が公開されている。



President Obama: What You Need to Know About Ebola




願わくば、地球人類がエボラ出血熱の封じ込めに成功し5年後も普通の生活が続けられますように・・・


2014年10月7日火曜日

神の粒子「ヒッグス粒子」の研究が宇宙を崩壊させる? : ギズモード・ジャパン

神の粒子「ヒッグス粒子」の研究が宇宙を崩壊させる? : ギズモード・ジャパン:



先ずは上記引用URLの記事を読んで頂こう。

尚、余談だが、私は未だにCERNのLHCでヒッグス粒子は発見できたとは思っていない。発見と云う表現を使ったのは、何兆回もの実験の結果を統計学的に見て存在しない事が不自然だと云う結果が得られただけ・・・である。

で、話を戻そう。

真空の崩壊は1つの概念である。

古典的な理論における真空は「物質もエネルギーも無い空間」であるが、量子論における真空は仮想粒子対生成対消滅が常に発生しており、決してエネルギーがゼロの空間ではない。したがって真空はあらゆるに対して最低のエネルギーを持っている。しかし実際には、真空にも真の状態に至るまでの、スカラー場におけるポテンシャル極小値を考える事ができる。そのような場合、よりエネルギーの高い状態の真空は準安定状態であり、ポテンシャルの極小値に停留しているにすぎず、何かをきっかけとしてよりエネルギーの低い状態の真空へと移行する可能性がある。

もし、現在の我々がいる宇宙の真空が偽の真空だった場合、ポテンシャルの極小値に停留している状態に過ぎない。例えると、坂道を転がるボールが、坂を下りきる途中の穴に転がり落ちた状態である。ポテンシャルの障壁を乗り越える、すなわち落ちたボールが外に飛び出て再び坂を転がるには、ボールが穴から強く蹴り上げられるか、穴の横の地中を直接通り抜けて再び地面に戻るかのどちらかの方法をとらなければならない。現在の真空が相転移するこの現象を「真空の崩壊」と呼ぶ。

LHCが、又は、近い将来完成するILCで宇宙の真空へ投入される人為的なエネルギーが、宇宙の偽の真空の「支え」を取っ払うには根本的に全く足りないのだが、量子論では不確定性原理により、あたかもトンネルを掘ったかのように障壁を乗り越えてしまう事がある。これをトンネル効果と呼ぶが、これは確率の問題であり、どのような場合に起こるかは不明である。ただし、ポテンシャルの障壁が大きい場合には、その確率は低くなるが、ゼロにはならない。

だから、完成するILCで、ヒッグス粒子の質量を正確に知ろうとする試み、トップクォーク質量を正確に知ろうとする試みを何億回何兆回と繰り返すと真空の崩壊が起きてしまう確率が僅かだが上がると警告している(遊んでいる?)のだ。その到来時期は、数十億年後と予測されていて、母なる太陽の新星化や弥勒菩薩の到来(約56億7千万年後の未来)と同じレベルの超未来なので、今日の我々的には心配は要らない。尤も、光速で拡散する真の真空の泡は我々からは事前に観測される事は有り得ないので、実は直ぐ側まで迫っているのカモ知れない。


尚、真空の崩壊が発生したら、光速で伝搬するソレが「偽の真空」から「真の真空」の差分である莫大なエネルギーを広大な宇宙空間で爆発的に解放していくのだから、それまでの宇宙の全構造を壊滅的に破壊していくと予想されている訳だが、実際の処は誰にも判らない。

尚、私が信じている仏教的な宇宙論では、我々が住まう宇宙は複素平面と云う2次元であり、その中に住まう我々自身は恰も宇宙は3次元構造を持っていると錯覚しているに過ぎないと思っている。(まるで、複素平面に無限遠点を一点追加して拡張したリーマン球面の如く)複素平面と云う2次元の影は、実四次元の空間を成すからだ。

だから、真空の崩壊は起きない。ドラマチックな終焉ではなく我々の宇宙は構成する粒子が長い年月を経て静かに解脱を迎えていく。詳しくは、釈迦牟尼自身の言葉を記した

説一切有部か注釈書の阿毘達磨発智論や、同じく注釈書の概要書の阿毘達磨倶舎論を読まれるべきか?後世の注釈は一切気にせず釈迦の言葉のみ(現代語訳で可)を読まれるべきだ。約2500年前の釈迦の思惟に拠って得た真理は最新の宇宙物理学を超越している・・・と思っている。











#ホーキング氏も益々御顕在と云う事ね。

2014年10月1日水曜日

売れる事を意識し過ぎたiPhone?



DoCoMoスマホ導入初年度の頃は国産品と云う銘打ちで登場した東芝製防水スマホで打ちのめされた。オープンソースだから自由に使いたいアプリを入れて情報端末として満足に使えるなんて事は夢の又、夢で、DoCoMoが自社の仕様で追加した使いたくも無いアプリが端末の能力を圧迫してしまう酷い代物だった。その頃でも満足に使えたのは、海外仕様のSIMフリー機だったが、電波法の絡みで大っぴらに使える代物では無かった。メモリー解放を意識し欺し騙ししながら不便なDoCoMo斡旋品である東芝製スマホを2台乗り継いだ。Mac党だった私はiPhoneに憧れていたが、DoCoMoはナカナカ扱わず更にSONY製スマホを2台乗り継いでから、やっとDoCoMoも扱いを始めたiPhone5sに代えてみた。




Macintoshコンピューターとの親和性はAndroidスマホより高いのだが、最初の内は色々と勝手が違って困る事が多かった。ナニよりも神経をすり減らすのが防水で無い事だ。防水コーティングに出そうかと真剣に悩んだが、知人曰く『ケータイ補償サービス for iPhone & iPad』で交換して貰えば良いので悩む必要は無いとの事。代替品が届く迄の間に使うバックアップ・マシンさえ用意しておけば何も困らないのだそうだ。Xperia AをバックアップマシンにすべくマイクロSIMアダプターだけを用意して乗り切ったが、幸い水没する事は無かった。




私にとってiPhoneの不便な点は、外部メモリーが使えない事でも無く(ストレージ・クラウドと自宅Serverを使えば容量不足に悩んだ事も無く)、Flashが使えない事でもなく(専ブラで見るか、ファイル変換機能を持つストレージ・クラウドを使うとか・・・工夫さえすれば閲覧可能だ)、どうせワンセグは観ないし(どうしてもTVを観たい場合は、自宅に設置したロケフリ様のビデオサーバー経由で観ればリアルタイム視聴も録画分試聴も可能だし)、チョット残念なのはお財布ケータイだったが、これも1枚カードを持っていけば無問題だった。




防水性以外は特段に不便も感じる事なくiPhone5sに移行できた。兎に角、こうして1年間を無事乗り切った。次はAndroidに戻ろうか、iPhone6+に付き合うかを悩んだのだが、取り敢えずSIMフリー版のiPhone6+を買ってみる事にした。




予約開始日に思い付けば良かったのだが、思い付いたのが予約開始日から1週間程経った深夜だったので9月中の到着は諦めていた。だが、御世間では「曲がるiPhone6+」告発(?)からキャンセルが相次いだ性かゴールド128GのiPhone6+がギリギリ9月末に到着してしまった。「曲がるiPhone6+」告発には御礼を云わなければならないだろう。




今では「曲がるiPhone6+」問題も一段落着いていて、他社製スマホに比べても特段曲がり易い訳では無いと判明していたし、画面のデカサは(幸いにして)3GS以前から付き合った狭い画面マニアのiPhone党では無かったのが幸いし、大画面化は望みこそすれ避けなければならない理由が思い付かない程である。




熱いiPhone党の知人は、泥派に迎合してだらしなく大画面化した6+はジョブズ亡き後の退廃したAppleの悪しき象徴だと語られていたが、大画面化したiPhoneの登場を歓迎した。序でに、ジョブズが禁じたと噂されるBD内蔵Macも早く発売されれば良いのにと思っている。




私がMacintoshコンピューターに触れたのは、創業者の片割れであるジョブズがApple社を追われた後のマシンであり、ジョブズの帰還でMacintoshコンピューターは魅力を増していき『海岸を埋め尽くす死んだ魚』との差別化を加速してきた。だが、Macintoshコンピューターでは『海岸を埋め尽くす死んだ魚』には勝てずiPhoneシリーズの成功に依ってAppleを時価総額世界一の企業に導いた。私の中ではiPhoneとは、Macintoshが戦う為の糧と云う認識だった。





今日は速攻で帰宅したので開封の儀である。私には大き過ぎて困るなんて事は断じて無い。






で、DoCoMoからiPhone6+sだかiPhone6s+だかが登場する迄は、このiPhone6+を使おうと思っている。防水性が必要な時は中古で買ったXperia Z2 にSIMを入れ替えれば良いだけの事。(だが、今までは、そんな局面に至った事は皆無なのだが・・・)