だが、何が真実かも判らぬままマスコミの糾弾に応じて、無関係な当事者に対して強い怒りや憎しみの感情が湧き、知りもしない相手に怒りが爆発してしまう状態とは「許せない」が暴走しているのでは無いだろうか?
いや、社会的生き物であるヒトには誰でも容易に陥ってしまう事なのだろうと思う。ヒトの脳は社会のルールから外れた人と云う分かり易い攻撃対象を見つけ罰する事に快感を覚えるように出来ているのだと思う。
その社会のルールから外れた人に「正義の制裁」を加えると脳の快楽中枢が刺激され快楽物質であるドーパミンが放出される。この「正義の制裁」に対する快楽物質に依存し簡単には抜け出せなくなり罰する対象を常に探し求め罰する事を希求する様になる。依存症と殆ど同じ認知構造に陥った状態・・・、正義に溺れた中毒症状・・・、これを「正義中毒」と呼ばれている。
この「正義中毒」は、社会が危機的な状況になればなる程、「正義中毒」は悪化すると指摘する識者も多い。現在は新型コロナウイルス不安と同時に、世界恐慌というべき側面になっており、個々人の「正義中毒」が「正義中毒」の集団ヒステリーに発展するのカモ知れない。
SNSに書かれたネガティブキャンペーン、テレビに出演するコメンテーターの発言、テレビに出演する識者とされる方の問題提起、に影響され、自分自身の怒りの感情さえSNSやマスコミの等々の無責任な他人の放言の支配下でコントロールされてSNS上でのネガティブキャンペーンに参加させられ「正義中毒」の快楽に浸る人々、SNSやマスコミの等々の無責任な他人の放言の支配下でコントロールされて正義を実行するツモリで感染者や感染者の立ち回り施設や医療従事者を必要以上に怖がり排除しようとし、県外プレートの車、営業自粛しない店舗、マスクをしないで咳き込む人等々を社会のルールに反する人と決めつけてリンチ(私刑:法律によらない私的の残酷な刑罰)を行う事を厭わない自らが法律に違反している犯罪者である事に気が付かない「正義中毒」依存症の方々が、新たな混乱を生んでいる。
ソーシャルディスタンスとして、人と人との間に物理的な距離を取る事が求められているが、是非SNSやマスコミの等々の無責任な他人の放言の支配下からも一定の距離をとる事をお勧めしたい。自らが「正義中毒」に陥っているか否かを見極める為にはメタ認知的な思考が有効だ。
我が家生活圏内の感染者のお宅が「正義中毒」依存症の犯罪者達に拠って酷い目に遭っていると云う続報を、先日の町内会一斉清掃で聞いた。「お宅(我が家)も自粛していて良かったなぁ〜」と云われ、町内にも「正義中毒」に陥っている「自粛警察」が居るのカモと恐怖した次第。