2013年12月12日木曜日

ビックデータ・・・



JR東日本、Suica利用データ提供について謝罪 希望者は提供データから除外も




直接個人を特定できる情報は何ら含まれていない駅利用者の性別年代構成のほか、利用目的や滞在時間、乗降時間帯などを収集し、それぞれのデータに分析を加えた月1回のリポートを販売するとしたJR東日本への批判が報道された。






これが個人情報には当たらないと多くの識者が共通した認識をしているにも関わらず批判を受けた最大の理由が、手続きの問題とされた。購入したビックデータを二次利用し販売する日立側で発表がされるまでJR東日本は何もアナウンスを行わなかったから・・・なのだろう。この手続き上の問題から、JR東日本はビックデータの統計から除外希望者を外すと云う方法を発表している。






江戸時代の長屋では僅かな家賃で間借り人を集め雪隠からの肥を売却して収入を得ていたとも聞く。肥を払い下げると断っていなかったから、希望者の排泄物は売らないと云う事・・・なのだろう。(IT技術を以てすれば容易い事だ)






兎に角、集められたビックデータに様々な切り口からの分析を加えて活用できる形の商材に仕立て上げようと各社鎬を削っているのは事実だろう。iPhoneでSiriさんに話し掛けた言葉もGoogle検索に使ったテキストも音声も(恐らく)ビックデータを構成する最小単位に化けていくのだろうし、(SNSが苦手な私は使いこなす事が出来ずにいる)Twitter やFacebookも勿論そうだろうし、Facebookの「いいね!」ボタンやGoogle+の「+1」ボタンも恰好のビックデータ創造マシンと化しているのだろう。





唐突に話題が代わるのだが・・・、皆さんは適性検査とか云うペーパー検査を受けた経験はお有りだろうか?





学生の頃には職業適性検査や進学適性検査、自動車教習所や運転免許講習では運転適性検査、就職しても様々な局面で適性検査を受ける機会が在るだろう。この適性検査には性格や信条や宗教観と云った基本的人権や個人情報保護の観点から具体的に尋ねられないデリケートな項目も信頼に値する確度で収拾する事が可能なように作られているのだ。だがこれには、心理学的な工夫が大部分で統計的手法は余り盛り込まれてはいない。

しかし、もし・・・ビックデータ規模の母集団でデータ解析を加えた活用できる形のアウトプット群から、もしも個人へ逆アセンブラ解析を行ったら・・・どうなるだろう?


Facebookの「いいね!」ボタンを押す傾向から、性的指向がバレてしまう可能

そして、更に Facebook、「イイね!」ボタンに代わる「同情する」ボタンを計画中?



ネットを介して集められた「個人が発した情報のカタマリ」とでも言うべきメガデータに果たしてプライバシーは存在するのだろうか?或いは、それは人類を明るい未来に導き未来の生活を飛躍的に便利にする集合知なのだろうか?それとも・・・



個人情報保護の観点から多くの先進国では、個人の尊厳もしくは社会的信用を害する用途で情報を使用、若しくは害する結果に至ってしまう事を禁じているのだが、1つ1つでは何ら保護すべき個人情報に当たらなくても個々人が相当の期間発信し続けた大量の設問に対する大量の「イイね!」の履歴からなら・・・人種・出身民族、政治信条、信教・思想、労働組合の構成員、健康・性生活、納税への対応、遵法精神、性格、人間性・・・他人のみならず家族にも秘匿したい秘密や、本人自身すら知る由も無かった本人の秘密まで「逆引き」する事を可能にしてしまうだろう。それはシャーロック・ホームズの様な特殊な能力者にしか出来得無かった事がIT技術の助けを借りれば誰にでも実現出来てしまう事・・・なのカモ知れない。







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