2013年3月1日金曜日

「恨の思想」

朴韓国大統領、日本は歴史直視を 被害の立場は千年不変  - 47NEWS(よんななニュース):

日本人と違い韓国の方は感情表現が豊かで喜怒哀楽を明確に表現する事に長けている。韓国では、日本を含む大部分の国での「怨み(うらみ)」とは違う「恨み(うらみ)」の感情を持っているのだそうだ。

相手に対する怨みの気持ちである「怨(えん)」と異なり、「恨(はん)」の気持ちとは・・・全ての原点に立ち返り物事を考え、恨みを懐く原因となった事を恨む事である。

「恨みを懐く原因」が、まさか自分自身の責に帰する筈がないので、「恨みを懐く原因」は自分以外の他人にしか無い。自分ではなく他人が悪いから「恨みを懐く」のだから、反省なんかする必要がないのだ。


韓国の歴史は隷属の歴史である。韓国の方は序列好きだが、それは裏を返せば、序列には逆らえないと縛られているからだろう。この中で生まれた「恨(はん)」の気持ちとは、「悔しいけれど、どうしようもない」と云う気持ちなのだ。この気持ちは、本来的に人類共通の感情の筈だったと思う。

日本では韓国の歴史のように(現在の国家割りに於ける)他国から侵略された事はない。だが、国内では国家間の戦争や天災や飢饉の歴史があり日本に於いても「悔しいけれど、どうしようもない」と感じる状況には事欠かなかった筈である。だが、日本では、この思想に「和」と云う思想が加わり「悔しいけれど、どうしようもない」と云う時には「どうしようもないけれど、皆でナントカしてみよう」と昇華させたのだと思う。

キリスト教圏では、「悔しいけれど、どうしようもない」状況になった時は、それは「神」の意思として受け入れ、人である相手を憎んではならないと云う教えがあり、「どうしようもないけれど、ジッと耐えましょう」と考え、万物に感謝しつつお互いに赦し合うと云う「赦し」の文化を発達させたのだと思う。

こうして、人類が根源的に持つ「恨(はん)」の気持ちを、日本では「和」で、キリスト教圏では「赦し」で、いつかは晴らす事が出来る「怨(えん)」に変える事が出来たのだ。

こうして、先の不幸な大戦では、欧米列強からの植民地支配からアジア同胞を救おうと「どうしようもないけれど、皆でナントカしてみよう」したトコロが、真っ先に併合した韓国の方々からは、侵略され隷属の辱めを受けたと「悔しいけれど、どうしようもない」と感じて日本に対する「恨(はん)」の気持ちを根付かせたのだろうと思う。

そして、困った事に・・・「恨(はん)」の気持ちは晴らす事が出来ないのだ。韓国精神史研究家に依ると、恨(はん)とは「希望が挫折された消えない悔しさ」だそうで、既に挫折されている為、晴らすことが出来ないのだそうだ。





つまり、「恨(はん)」の気持ちとは、自分自身は決して悪くないと云う自分勝手なモノで、どうしようもないと判っているのに赦さない・・・恨みの気持ちである。




韓国の朴槿恵大統領は「日本が歴史を正しく直視し、責任を取る姿勢を持たねばならない」と日本側の態度次第で日韓関係が変わると指摘なさった。韓国側には全くの責任は無く一方的に日本側の態度が悪いのである。



戦後生まれの若造である私には、正しい歴史認識に関しては些か自信がない。だが、嘗て日教組が推し進めた自虐史論には些か問題があると思う。別ブログに於いて書いたが、「外交は善悪では無く、自国の損得だけを考えるべきだ。」「道義は擬装であり、手段を選ばず自国の利益だけを尊重する。」「利害が絡む隣国は互いに敵対するのが普通だ。」「敵の敵は、戦術的には味方である。」「だが、敵対する国とも平和的な関係を維持する事は可能だ(それを外交努力と呼ぶ)。」「外交に於いては、諸外国も同じ考え方で我が国と接する筈なので、徹底的な性悪説で臨むべきだ。」と云う「外交基本ルール」を遵守して各国が外交している中で、もしも韓国の望む自虐史観に基づいて土下座外交を行う政府は外患罪で裁かれるべきだろう。

過去の韓国指導者が重ね重ね「日本同様に世界平和に対する歴史的大罪を犯したドイツの戦後補償を見習うべきだ」と云う発言を繰り返していたので調べてみたが、日本が中韓を含む環太平洋諸国に対して既に行った戦後補償の方が遙かに巨額で広範囲で「和」の精神に溢れていて人道的である。この戦後補償を行う為に自国防衛を日米安保に依存しつつ同時に日本国内の戦後復興をやり遂げたのである。


日本が歴史を正しく直視し、責任を取る姿勢を持っても、「千年の歴史が流れても変わらない」のだと思う。我が国だけの努力では日本と韓国は永遠に互いに理解し赦し合う事は出来ないので、韓国側が軟化するまで適切な距離感を維持して紳士的な淡い付き合いを続けるしかないだろう。


隣の家と仲良くする事だけに心を砕くのが良い近所付き合いでも無いし・・・ネ?

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