「永久に発進できない」 車の死亡事故で過失認めず無罪 神戸地裁 - MSN産経west:
2013.10.29 08:20 [westナビ]兵庫県西宮市で平成22年12月、車を運転して事故を起こし、5人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われた同市の男性(44)の判決公判が28日、神戸地裁尼崎支部で開かれた。飯畑正一郎裁判長は「過失はない」として無罪(求刑禁錮1年4月)を言い渡した。
男性は22年12月4日夜、乗用車で西宮市内の駐車場から国道171号に出ようと左折。右側から来た軽乗用車が接触し、軽乗用車が対向のタクシーなど2台に相次いで衝突した。この事故でタクシーに乗っていた男性=当時(78)=が死亡、男女4人が重軽傷を負った。
飯畑裁判長は判決理由で、右側から来た軽乗用車が制限速度を約20キロ超過する時速60キロだったと認定。「左折時は右後方約90メートル離れた地点におり、気付くのは不可能。被告に安全確認を求めると、永久に発進できなくなる」と述べた。
検察側は論告で、男性が右側の安全確認を怠ったと指摘。弁護側は、事故は回避できなかったなどと主張していた。
神戸地検尼崎支部の中條●(=隆の生の上に一)二支部長は「判決内容を精査した上、しかるべき対応をしたい」とコメントした。
人身死亡事故が発生すれば何が何でも運転者の過失としてきた(と、私には思えていた)が、これは異例の判決であると思う。路外から直進車の前に左折して出てきた車と、制限速度を超過して直進してきた車が共同して為した不法行為に対して、刑事事件上では無過失=無罪としたモノだ。
「左折時は右後方約90メートル離れた地点におり、気付くのは不可能。被告に安全確認を求めると、永久に発進できなくなる」と云った状況に陥る道路環境は至る所に存在するだろう。私自身も、そんな状況に陥って困った事になった事は何度となくあった。だが、幹線道路に直接接道する駐車場から出庫する際に、この「被告に安全確認を求めると、永久に発進できなくなる」と云う判決理由が罷り通っては非常に困った事に成ると思う。
「左折時は右後方約90メートル離れた地点におり、気付くのは不可能。被告に安全確認を求めると、永久に発進できなくなる」と云った状況に陥る道路環境は至る所に存在するだろう。私自身も、そんな状況に陥って困った事になった事は何度となくあった。だが、幹線道路に直接接道する駐車場から出庫する際に、この「被告に安全確認を求めると、永久に発進できなくなる」と云う判決理由が罷り通っては非常に困った事に成ると思う。
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